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地下道で得た重要感。

『あなた聡明ですね。』

『え、ほんとですか!嬉しい。。』

『ただ、あなた行動力あまりないね。考えすぎよ。』

『そうですか。。』(うーん、そうかなー、そもそも今日怪しい地下道で男一人で占いを受けてる行動力を評価してほしい。。まぁ確かに考えすぎで動かないときはあるけどなぁー。。)

『あなた生年月日と顔のそのほくろからして、お金持ちになるよ。』

『あ、ほんとですか!え、どのほくろですか?あ、これ?え、あっ、これですね。(これはシミか?まぁいいか。)ありがとうございます!』

『でもまだ学問が足りてない。勉強しないとダメね。お金持ちになれないよ。』

『えっ!勉強しまーす。』

これは今日、台北にある行天宮近くの地下街で占いを受けたときの会話だ。

占いは生まれて初めてだった。台湾から帰国する前に安く占いを受けてみよーと思い立ったのがきっかけ。特に悩んでいたわけではない(決して来年に控えた結婚に迷いが生まれた訳ではない)。

占いを受け分かったこと、それは人に何かを言われる(話題の中心が自分である)ことは、とても心地がよいということ。

また、これが普段一緒に働いている上司とかに言われているのであれば、腹が立つこともあるだろう。一方、占い師は今さっき初めて会った人で、ちょっと外れてるなーと思っても、別に何も気にならない。

適度に距離感のある人が、自分のことを話題に話してくれて、適度に重要感を与えてくれる。

これが、占いの本質なのかな。

と考えつつが、せこせこと勉強を始めた今日の午後。目指すはお金持ちだ。

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