投手の懲罰交代に意義はあるのか?
昨日の試合で先発した高橋昴也。
しかし3回途中で4つの四球を与えたのが気に食わなかったのか、無失点にも関わらず早々と交代を命じられました。
特に言及こそありませんでしたが、明らかに懲罰交代でしょう。
2週間前には岡田が3回1失点にも関わらず、大量援護をもらいながら不甲斐ない投球を見せていたからなのか降板させられるという、これも明らかに懲罰交代としか思えない采配がありました。
このような采配には、おそらく選手を発奮させ、成長へ導きたいという意図が込められているのでしょう。
ただ、私の記憶の上ですが、この手の荒療治采配を契機に成長した投手を一人も知りません。
むしろ交代させられた理由を、次回登板から変に意識してしまうようになり、逆効果になる可能性の方が高いのではないでしょうか。
昨日の高橋昴也を例にここでは考えていきます。
高橋昴也は、高校時代からBIG4の一角として、同世代の先頭を走り、高卒2年目ながら既にプロ初勝利も上げている、NPBの中で見てもトッププロスペクトと呼んでも良いような存在です。
そんな高橋の持ち味は、力強いストレートで押し込んでいくことで、コントロールはアバウトな投手です。
そんな投手を四球が多いからとかいう理由で変えるのはどうなんでしょう?
次回登板からコントロールを気にしすぎて、持ち味が失われてしまう可能性すらあります。
コントロールなんぞ余程指先間隔がおかしくない限り、登板を重ねて自分自身のメカニクスを固めていくことで、ある程度良化するのではないでしょうか。(例:田中マー君)
むしろ球威があれば、ボール球を振ってもらったり、ファールが取れることで、多少のコントロールの悪さはごまかせるように思います。
ですので若くて球威で押していく投手には、四球を出すことを気にせずにゾーンに投げ込ませることを意識させなければなりません。
そのような考えからも、昨日の采配は完全に悪手でしょう。
それ以外にも、先発投手を早々に降ろす、ということはそれだけリリーフ陣に負荷がかかるということです。
ペナントレースの行方がほぼ決まりかけている今、そのような采配を振るうメリットがどこにあるのでしょうか。
昨日も結局追いつかれてしまい、投手が足らず、序列の低い高橋樹也が1点リードの延長10回に登板するハメとなりました。(高橋樹也のナイスピッチングで事なきを得ましたが)
こんなアホなことをやってても勝てているわけですから、本当に選手の力量が大きなウェイトを占めるんだなと実感します。
では最後に懲罰交代に意義はあるのか?ということですが、ここまで読まれたらお分かりのように、何一つメリットの無いただのオナニー采配の懲罰交代に意義なんてあるわけがない、というのが私なりの結論です。
結局無能がやってる感出すためにそれっぽいことをやって、ドヤってるってだけですね。