俺たちの岡田は何処へ…
昨日の試合で先発した岡田ですが、5回4失点で降板。
今季はここまで安定しているとは到底言えない内容で、昨年見せたロマンも何処かへ消えてしまっています。
昨年の春先は、150キロオーバーのストレートに、10キロ以上高速化させスラット化に成功させたスラッター、そして投球にアクセントを加えるカーブと「お前は日本のエースか?」と錯覚するような見事なボールを投げ込んでいました。
ただ、開幕からフルでローテ経験がないにも関わらず、いきなり140球程投げさせられたりする等、恒例の広島アホ運用の被害にあい、結局は尻すぼみで何の変哲の無い成績へと収まってしまいました。
そして迎えた今シーズン、昨年一年持たなかった反省からか、かなり力配分を意識した投球を見せています。
それだけならまだ良いのですが、単純に投げるボールが劣化しており、それが今季のパッとしない成績の一因となっていることは間違いないでしょう。
上記表を見ると、スピードが落ちているのは明らかです。
特にスライダーは6キロ近く落ちており、スラッターからただのスライダーへと成り下がってしまっています。
3年目にしてここまでスピードが落ちた要因としては、当然昨年の運用もありますが、それだけでなく力配分を意識しすぎな点もあるのではと考えます。
走者がいない時は、ちょっと抜いた140キロ前半のストレートを投げ込み、ピンチになると150キロ前後までギアを上げて抑えにかかる。
一昔前まではそれでよかったのかもしれませんが、今は打者の底辺レベルが底上げされており、今の岡田のボールではそのように小手先の投球に走っても抑えることはできないでしょう。
今の岡田に足りないのは、全力でボールを投げ込んで、兎に角行けるところまで行くという考え方ではないでしょうか。
今の自分のボールを、力配分によって力を分散させるというよりは、エンジンをデカくして、良いボールを投げるスタミナを付けていく、といった考え方が必要な気がします。
その着想を得るためにも、岡田は一度中継ぎに入れてみるというのも一つ手かもしれません。
実際に2016年の優勝決定前後では中継ぎに入り、なかなかえげつないボールを投げていましたし、それが引き金になったのかは分かりませんが、その後の日本シリーズでの好投から昨年の春先へと繋がっていったのは紛れもない事実ですし、やってみる価値はあるのではないでしょうか。
兎にも角にも岡田には、今後も活躍してもらわなければならない存在であるので、来年になってもいいので何とか復活してもらいたいものです。
データ参照:1.02 Essence of Baseball(https://1point02.jp/op/index.aspx)