1か月予報(5/1~30)
4月29日発表の1か月予報です。
ゴールデンウィークは寒の戻りがあり
5月後半は一気に暑くなりそうです。
1.一般向け
北日本は寒暖差大きい
北日本は低気圧の影響を受けやすいため
寒気がたびたび流れ込み
ゴールデンウィーク中のの平均気温は平年より低い予想です。
西・東日本は平年並みか低い予想ですが
週間予報では平年より高い日も予想されており
寒暖の差が大きくなりそうです。
5月後半は夏の陽気?
5月半ばは全域平年並みですが
後半は西~北日本で高い予想です。
過ごしやすい陽気はすぐに終わり
すぐに暑い日々がやってきそうです。
沖縄は梅雨入り近づく
沖縄の梅雨入りの平年日は5月9日ですが
5/8~14は沖縄は湿った空気の影響を受けにくく
平年に比べ曇りや雨の日が少ない予想です。
また、5/15以降は平年同様曇りや雨の日が多い予想ですが
湿った空気の影響を受けにくい時期があることから
平年よりも遅い梅雨入りとなるかもしれません。
しかし梅雨は確実に近づいているので
湿気対策を進めましょう。
2.専門向け
台風2号の余波が低温に繋がるか?
4/27のSSTはフィリピン東から日本の南~東で負偏差となっており
これは台風2号、それから変わった低気圧の影響が大きいと思われる。
この影響が大きい1週目は
850hPa流線関数は日本の南で高気圧性循環偏差となっている。
また、フィリピン付近はMJO東進に伴い対流不活発となるため
これらの不活発に伴い200hPa速度ポテンシャルも
フィリピン付近は明瞭な収束場となっている。
200hPa流線関数は日本付近では低気圧性循環偏差となっていて
偏西風南偏を示唆しているが
これは南海上の対流不活発も寄与しているものと思われる。
この南偏が地上の低温にも効いていて、850hPa気温も明瞭な負偏差である。
海面気圧は日本付近は負偏差で
大陸と北海道の東に低気圧が予想されている。
低気圧の影響は北日本で特に受けやすいということがこれからわかり
低温の影響も特に北日本で大きく出ている。
一転後半は高温傾向
3週目以降はMJOがフィリピン付近にも達するため
対流が活発となり、日本付近の200hPa流線関数は
高気圧性循環偏差で、偏西風は北偏傾向。
850hPa気温場も日本付近は正偏差域。
海面気圧は日本の南で正偏差、
東シベリアに低気圧が予想されており
大きく見て南高北低であることから
高温傾向は確度が高いと考えられる。
沖縄の梅雨入りは遅い?
2週目の海面気圧で沖縄付近は特に偏差は見られず
本州付近に気圧の谷が予想されている。
前線は本州付近で停滞しやすく
北日本は多雨傾向が予想されている。
その分沖縄は高気圧に覆われやすいため少雨傾向で
平年より早く梅雨入りする可能性は低いのではないかと思う。
3週目以降の気圧の谷は西日本に予想されていて
若干前線帯は南下すると考えられる。
過去に沖縄より奄美のほうが早く梅雨入りするパターンもあったが
もしかしたら今回はそのパターンとなるのかもしれない。
今年は平年より遅い梅雨入りとなる可能性のほうが高い。