3か月予報(11~1月)
向こう3か月の予報です。
西~東日本は低温傾向で寒い冬となりそうです。
日本海側では雨や雪が多いでしょう。
1.一般向け
寒い晩秋~冬
向こう3か月の気温は西~東日本で平年並みか低く、その他はほぼ平年並みの予想です。シベリア高気圧の南東への張り出しが強く、平年と比べて冬型気圧配置が強いため低温傾向です。特に寒気の影響を受けやすい西~東日本で例年よりも寒くなるでしょう。冬物が早めに活躍しそうです。
大雪の恐れ
向こう3か月の降水量は、東日本日本海側で多く、西~東日本太平洋側と南西諸島で平年並みか少なく、その他はほぼ平年並みです。日本海側は強い冬型の影響で多雨多雪傾向で、特に寒気の影響を受けやすい北陸と山陰で雨や雪が多くなるでしょう。気温が平年よりも低い傾向のため、例年より早く雪のシーズンが訪れそうです。冬用タイヤの準備などは早めに行いましょう。
2.専門版
熱帯
熱帯のSSTは、太平洋西部で正偏差、中部~東部で負偏差となっており、ラニーニャの特徴が出ている。またインド洋は負偏差で西部が特に偏差が大きい。
SST偏差の分布に対応して、200hPa速度ポテンシャルはフィリピン付近で上層発散偏差で対流活発を示唆。インド洋西部と太平洋中部は不活発の予測。
上層
熱帯の対流活動に対応して、200hPa流線関数はアラビア半島~インド洋西部で低気圧性循環偏差。そこから西に波束伝播がみられ、中国付近で高気圧性循環偏差、日本付近は相対的な低気圧性循環偏差。中国付近の高気圧性循環偏差はフィリピン付近の対流活発により強められており、日本付近で偏西風は南に蛇行しやすい。
中層
500hPa高度は日本付近で負偏差の予測で寒気が流入しやすい。上層ジェットの蛇行に対応しているものと思われる。また寒帯前線ジェット沿いの波列によりアリューシャンの南は正偏差が強い。
下層
850hPa流線関数は大陸で高気圧性循環偏差、日本付近で低気圧性循環偏差。西日本中心に北西季節風が強い。
海面気圧は中国南部~東シナ海で正偏差で、シベリア高気圧は南東側に張り出しが強い。北日本は負偏差で低気圧の通過が多い。アリューシャン低気圧は西側に強く西~東日本に下層寒気が流れ込みやすく多雨多雪。
850hPa気温は、北西季節風による下層寒気が流入しやすい西~東日本で負偏差と低温傾向。オホーツク海は正偏差で低気圧通過時の暖気の流れ込みが効いているものと思われる。