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1か月予報(10/29~11/28)

10月27日(木)発表の1か月予報です。
平年並みの気温ですが、気温差が大きいでしょう。
また、南西諸島は雨が多くなりそうです。

1.一般向け

寒暖差大きい

向こう1か月の気温は全国的にほぼ平年並みです。北日本と西日本は大陸からの寒気の流入が弱く、来週にかけては気温が高く、その後は平年並みです。東日本は再来週に寒気の影響を受けるため、低温傾向です。いずれの地域も相殺して気温は平年並みとなるため、寒暖差が大きくなることが予想されます。服装に気を付けましょう。

沖縄は多雨

向こう1か月の降水量は沖縄・奄美で平年並みか多く、東日本太平洋側で平年並みか少ない予想です。沖縄・奄美は気圧の谷や湿った空気の影響を受けやすく、特に来週にかけて雨が多いでしょう。東日本太平洋側は低気圧の影響を受けにくいため秋晴れの日が多く、雨は少なめです。

2.専門版

熱帯

200hPa速度ポテンシャル(1か月)

ラニーニャと負のIODの影響でインドネシア付近で対流活発、インド洋西部と太平洋中部~東部は対流不活発の予測。

上層

200hPa流線関数(1か月)

200hPa流線関数は、亜熱帯ジェット沿いの波束伝播により華中で高気圧性循環偏差、日本の東で低気圧性循環偏差。日本の西で偏西風は北偏し、東で南偏する。

中層

500hPa高度(1か月)

500hPa高度は、亜熱帯ジェット沿いと寒帯前線ジェット沿いの波束伝播によりシベリア東部~アリューシャンにかけて正偏差。アリューシャンの南でリッジが強い。また、日本付近は東日本~南東海上で負偏差となっており、東谷傾向。

下層

850hPa流線関数(1か月)

850hPa流線関数は、熱帯の対流活動に対応してインド洋東部~フィリピン付近で低気圧性循環偏差。この偏差内を台風22号が進む。日本の南東海上も準圧的な低気圧性循環偏差で、北東風による寒気が流れ込みやすい。

海面気圧(1か月)

海面気圧は大陸東部~日本海で正偏差。南西諸島と日本の東海上で負偏差の予測。南西諸島は気圧の谷の影響を受けやすく多雨傾向。西日本以北は冬型で日本海側は平年通り寒気の影響で降水があるが、アリューシャン低気圧付近が正偏差で弱いため、降水量は少ない傾向。東日本太平洋側は北東気流で、南からの湿りの流入が少ないため少雨。

850hPa気温(1ヶ月)

850hPa気温は、上層トラフに対応して日本の南東海上は負偏差。東日本はやや低温。シベリア東部は正偏差が顕著で大陸からの寒気の吹き出しは弱い。よって北・西日本と南西諸島はやや高温偏差。

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マニアック松浦(気象予報士・防災士)
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