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1か月予報(4/30~5/29)

4月28日発表の1か月予報です。
向こう1か月は全国的に雨が多い傾向です。

1.一般向け

早い梅雨の走り

向こう1か月の降水量は西~東日本で平年並みか多く、その他はほぼ平年並みの予想です。本州の南辺りに前線が停滞しやすく、平年と比べ晴れる日が少ないため、多雨傾向です。季節進行が早く、梅雨前線が平年よりも北に位置するため、走り梅雨になるのも早そうです。一方、沖縄からは前線が少し離れるため、5月前半で梅雨入りしたとしても、雨の日はいつもより少なくなる可能性があります。

気温は高い5月

向こう1か月の気温は、全国的に平年並みか高い予想です。偏西風が平年よりも北寄りを流れ、暖かい空気に覆われやすいため、5月は気温が高くなるでしょう。熱中症警戒アラートの今シーズンの発表も始まりました。ゴールデンウィークも暑い日が出てくるので、体調管理に注意して過ごすようにしましょう。

2.専門版

熱帯

200hPa速度ポテンシャル(1か月)

熱帯の対流活動はSST偏差に対応して、インド洋~インドネシア付近で活発の予測で、200hPa速度ポテンシャルは負偏差となっている。

上層

200hPa流線関数(1か月)

インド洋の上層発散偏差に対応して、200hPa流線関数はパキスタン付近で高気圧性循環偏差となり、日本の東も亜熱帯ジェット沿いの波束伝播で、高気圧性循環偏差となっている。偏西風は日本付近で北偏傾向。

中層

500hPa高度(1か月)

ヨーロッパからの寒帯前線ジェット沿いの波列で、500hPa高度は北太平洋の中緯度帯で正偏差が広がり、日本付近も正偏差。大陸東部には負偏差が広がり、日本付近は西谷傾向で暖気が入りやすい。

下層

850hPa流線関数(1か月)

熱帯の対流活動に対応して、850hPa流線関数は、インドネシア付近で低気圧性循環偏差。そこから北東への波束伝播により、北太平洋は高気圧性循環偏差で、日本もその領域に入るが、北緯30~40°付近に等値線のくぼみがみられる。

海面気圧(1か月)

下層循環に対応して、海面気圧は、日本付近は正偏差。東シナ海の気圧がやや高い。また、シベリア東部は負偏差となり、南高北低型で、暖気が流入しやすいことと整合的。南西諸島付近には等圧線のくぼみがみられ、前線帯が予測されている。2週目以降は、この前線帯に伴うくぼみは本州南岸付近に予測されており、5月後半は西~東日本で多雨傾向。

850hPa気温(1か月)

850hPa気温は東日本以北で正偏差。西日本は負偏差域がかかる。東シナ海の高気圧が影響して、西日本は北風偏差となるため、暖気の流入が弱いことが要因と思われる。ただ低温傾向は1週目のみ顕著で、その後は暖気流入場となりやすいため、1か月全体では高温傾向とみていい。

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