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1か月予報(7/9~8/8)
7月7日発表の1か月予報です。
全国的に気温が高く、北日本は雨が多いでしょう。
1.一般向け
厳しい暑さ多い
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向こう1か月の気温は全国的に高いでしょう。偏西風が平年より北よりを流れるため、暖かい空気に覆われやすく、厳しい暑さの日が多くなりそうです。6月下旬のような記録的な猛暑は、今月前半はなさそうですが、太平洋高気圧が強まる今月後半からは可能性があります。引き続き熱中症対策に努めましょう。
北日本は多雨
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向こう1か月の降水量は北日本で平年並みか多く、その他はほぼ平年並みでしょう。本州付近の気圧が平年より低く、湿った空気の影響を受けやすいため、北日本では平年と比べ雨が多くなります。東~西日本は本来梅雨のため、ほぼ平年並みの降水量を見込んでいますが、西日本の少雨を解消できるほどの雨になるかは微妙なところです。節水を心掛けましょう。また、東日本は上空寒気の影響を受けやすいため大気の状態が不安定となる日が多く、一雨の量が多くなるので、突然の局地的な大雨に要注意です。
2.専門版
熱帯
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ラニーニャの影響で太平洋赤道域は、西部で対流活発、中部・東部で不活発の予測。また、負のインド洋ダイポールモードによりインド洋東部も対流活発の予測で、フィリピン付近は不活発の予測。
上層
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ユーラシア大陸上の200hPa流線関数は高気圧性循環偏差で、亜熱帯ジェットは北偏傾向。また、オホーツク海にも明瞭な高気圧性循環偏差がみられ、偏西風の蛇行が大きい。
中層
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500hPa高度は、上層ジェットの蛇行に伴い、オホーツク海付近に明瞭なリッジがみられ、ブロッキング高気圧が生成されている。また、太平洋高気圧は西への張り出しが強く、日本の南東海上は相対的に低く、本州付近は上空寒気の影響を受けやすい。
下層
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熱帯の対流活動に対応して、インド洋東部〜インドネシア付近に低気圧性循環偏差が見られ、北東への波束伝播により、フィリピンの北が高気圧性循環偏差、日本の南に低気圧性循環偏差が予測される。南西諸島は高気圧に覆われやすいが、本州付近は湿りが入りやすい。
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下層循環に対応して、海面気圧は南西諸島とオホーツク海で正偏差、その間に入る本州付近は負偏差で、湿りの影響で多雨傾向。東日本中心に、上空寒気の影響も加わるため、不安定性降水により一雨の量が多いと見込む。
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850hPa気温は、層厚が大きい華南とオホーツク海で高く、日本付近も偏差は小さいが正偏差域。暖気に覆われ高温傾向。
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