1か月予報(6/18~7/17)
6月16日発表の1か月予報です。
気温がかなり高い日があり、梅雨明けは早いでしょう。
1.一般向け
高温警戒
向こう1か月の気温は北~西日本で高く、沖縄・奄美で平年並みか高い予想です。偏西風が北よりを流れ、暖かい空気に覆われやすいため、高温傾向です。特に西日本には高温に関する早期天候情報が発表されており、6/22からはこの時季としては10年に一度レベルの高温となる恐れが高まっています。梅雨明け前から真夏のような暑さになるため、熱中症に要警戒です。
一雨多い
向こう1か月の降水量は北日本で平年並みか多く、その他はほぼ平年並みの予想です。梅雨前線の北上が例年より早く、北日本は多雨傾向です。気温が高いため、水蒸気量が増える恐れがあり、一雨の量が多くなることも考えられるので大雨に注意です。また、西~東日本も、降水量はほぼ平年並みですが、6月末からは平年と比べて曇りや雨の日が少ないため、短い期間で一気に雨量が増える恐れがあります。特に太平洋側では大雨災害への備えが必要でしょう。
2.専門版
熱帯
熱帯の対流活動は太平洋西部で活発、東部で不活発。ただし、フィリピン付近は不活発。また、アフリカ付近で活発の予測。
上層
200hPa流線関数は、アフリカの対流活発の影響でヨーロッパ南部で高気圧性循環偏差。亜熱帯ジェット沿いの波束伝播により、中国東北区付近を中心として、日本付近は高気圧性循環偏差となり、偏西風は北偏傾向。
中層
500hPa高度は北極付近が負偏差で正のAO。これにより中緯度帯は広く正偏差。上層ジェットの北偏も影響し、日本付近〜北太平洋で偏差が大きい。一方、日本のはるか南海上は東西に負偏差が広がる。
下層
850hPa流線関数は、日本のはるか南に低気圧性循環偏差の予測。この付近の高いSSTに対応していると思われる。北東への波束伝播や上層循環に対応して、北太平洋は高気圧性循環偏差で、日本付近もその偏差。
下層循環に対応して、海面気圧は日本付近は正偏差。太平洋高気圧の北への張り出しが強く、梅雨明けは早い。ただし北海道は負偏差となる。南高北低型が顕著。また、日本のはるか南は負偏差で、南西諸島は暖気の流入はしにくい。
南高北低型により、850hPa気温は北〜西日本で正偏差と高温傾向。南西諸島は負偏差だが、この付近の低いSSTも影響していると思われる。前線南側の暖気に覆われることから顕著な低温になることは考えにくい。
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