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1か月予報(9/25~10/24)

1.一般向け

気温高い秋

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向こう1か月の気温は全域で平年より高い予想です。

偏西風が平年より北寄りを流れ、寒気が流れ込みにくいためです。

特に、西・東日本は平年よりも高気圧に覆われやすく

晴れる日が多いため日射の影響も加わり、気温がかなり高くなるでしょう。

体調や農作物の管理に十分注意してください。

西・東日本は少雨多照傾向

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向こう1か月の降水量は西・東日本で平年並みか少なく

その他はほぼ平年並みの予想です。

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日照時間は西・東日本で平年並みか多く

その他はほぼ平年並みの予想です。

先に話した通り、高気圧に覆われやすいために

平年よりも晴れる日が多くなる西・東日本は

少雨多照傾向です。

まだまだ台風シーズン

10月までは台風が接近しやすい時期であり

10月後半は沖縄付近に気圧の谷も予想されています。

秋晴れが多いですが、バランスを取るように一雨が多くなるということも

考えられるので油断は出来ません。

2.専門向け

熱帯

200hPa速度ポテンシャルは期間を通して

インド洋~インドネシア付近で負偏差で対流活発

太平洋中部~東部で対流不活発となっている。

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200hPa速度ポテンシャル(熱帯、1か月)

SST分布の西高東低の分布が効いているものとみられる。

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海面水温(9/20-21平均)

上層

大陸~日本付近の200hPa流線関数は高気圧性循環偏差となっていて

その中心は中東と朝鮮半島付近にある。

インド洋の対流活発がチベット高気圧の西への張り出しを強め

その波列が日本付近に伝わっているものとみられる。

このため日本付近では偏西風は北偏傾向。

また、日本の東は低気圧性循環偏差で偏西風南偏のため

日本付近は東谷傾向といえる。

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200hPa流線関数(1か月)

中層

500hPa高度は200hPaのジェットの蛇行に対応して

日本付近で正偏差となっている。

このため日本付近への寒気の流れ込みは弱い。

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500hPa高度(1か月)

ただ、2週目は北海道付近は負偏差域がかかるため

他地域に比べると寒気の流れ込みはある

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500hPa高度(1週目、2週目、3・4週目)

下層

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850hPa流線関数(1か月)

850hPa流線関数は日本付近で高気圧性循環偏差

日本の南は低気圧性循環偏差となっている。

インドネシア付近付近の対流活発により偏東風が強まり

太平洋高気圧の勢力が強くなっていることが要因の一つであるとみられる。

また、インド洋の対流活発により

インド洋付近は低気圧性循環偏差となっており

南西モンスーンが強まり

日本の南の低気圧性循環偏差が作り出されている可能性がある。

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海面気圧(1か月)

これらに対応し、海面気圧は日本付近は正偏差で

高気圧に覆われやすい予想。

東谷傾向により大陸付近の高気圧が強く、日本の東でも高気圧が強い。

このため、2週目以降は気圧の谷の影響を1週目に比べると受けやすく

2週目は500hPaトラフに対応し、北日本は負偏差となっている。

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海面気圧(1週目、2週目、3・4週目)

一方、日本の南は負偏差で気圧の谷も予想されている。

1週目の負偏差は熱帯擾乱によるもので

2週目以降は秋雨前線系のものとみられる。

ただ、先述の通り低気圧性循環偏差もみられることから

熱帯擾乱も含まれる可能性があるので留意。

日本付近が弱い谷場となっているので、熱帯擾乱が接近した場合は

通り道になりやすくなる可能性もある。

850hPa気温は1か月平均では日本付近は正偏差。

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850hPa気温(1か月)

一方、2週目以降は北日本で負偏差となっている。

偏西風北偏の影響で寒気が流れ込みにくいため全国的に高温傾向で

2週目は上層トラフや地上の西高東低気圧配置の影響で

北日本に下層寒気が入る予想となっているものとみられる。

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850hPa気温(1週目、2週目、3・4週目)

まとめ

・日本付近は偏西風北偏で東谷傾向

・2週目は500hPaトラフの影響で

 北日本は地上も気圧の谷や寒気の影響を受ける

・日本の南はモンスーンなどの影響で低気圧性循環偏差となり 

 熱帯擾乱の発生や動向に留意が必要。





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マニアック松浦(気象予報士・防災士)
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