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1か月予報(7/31~8/30)

7月29日発表の1か月予報です。

北日本の猛暑は続き、西・東日本もかなりの高温となる恐れがあります。

1.一般向け

猛暑警戒

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向こう1か月の気温は北~西日本で平年より高い一方で

沖縄・奄美では平年並みか低い予想です。

北~西日本は暖かい空気に覆われやすく気温が高く

特に8月前半にかけてはかなりの高温となり

猛暑や酷暑となる恐れがあります。

熱中症に厳重な警戒が必要でしょう。

沖縄・奄美は8月のはじめにかけては平年と比べて晴れる日が少ないため、

気温は低い予想ですが、その後は平年並みに戻る予想で

厳しい暑さとなるでしょう。

北日本は少雨続き、太平洋側は一雨多い

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向こう1か月の降水量は北日本太平洋側と西日本日本海側で平年並みか少なく、

その他はほぼ平年並みです。

ただ、全般に見ると湿った空気の流れ込みが少ない

日本海側エリアで少雨傾向で

北日本の特に北海道は少雨が6月下旬から続いているため

節水を心掛けたほうがよさそうです。

湿った空気の流れ込みがあり、夕立タイプの雨があるため

一雨が多くなる傾向にあります。

局地的な大雨には要注意です。

日本海側は晴れ多い

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湿った空気の流れ込みが少ない日本海側は

全般に多照傾向です。

太平洋側はほぼ平年並みの予想です。

全国的に夏空が広がる日が多いでしょう。

ここ数日は日本の南海上で

台風のたまごである熱帯低気圧の発生が頻発していますが

その傾向は8月はじめにかけては続きますが

その後は一旦落ち着きそうで、

8月後半の方が太平洋高気圧に覆われやすく

晴れる日が多くなりそうです。

2.専門版

対流活動

これまでの傾向と変わってきそうだ。

赤道域の200hPa速度ポテンシャルはこれまでの

西半球、東半球のコントラストとは違い

MJOにより負偏差(対流活発)域は

1週めは不明瞭ながら太平洋東部に東進

その後は不明瞭で

期間を通してみると大西洋西部と太平洋東部で対流活動活発となる。

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200hPa速度ポテンシャル(赤道域)

また、降水量偏差をみると日本の南海上20°N帯の対流活発は

1週目まで残るが、その後は不活発に変わることがわかる。

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降水量(1週目、2週目、3~4週目)

これは対流活発により海面水温が下がることによるものと思われる。

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海面水温(7/26~27の平均)

上層

200hPa流線関数は日本付近は北日本で高気圧性循環偏差

南西諸島では低気圧性循環偏差となっている。

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200hPa流線関数(1か月)

これにより日本付近の偏西風は弱いことが見込まれる。

また、大陸上は広く低気圧性循環偏差で

日本の北の高気圧性循環偏差はチベットの張り出しではなく

別要因にあると思われる。

中層

500hPa高度場は北日本で正偏差、その北東側のアリューシャン付近では

負偏差で明瞭なトラフが見られる。

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500hPa高度(1か月)

おそらく上記の200hPaの高気圧性循環偏差は、

この明瞭なトラフと関連して、日本付近でサブハイが張り出すことに関係しているものと思われる。

対流活動活発域が例年より北偏していたことにより

サブハイの西への張り出しが弱い傾向だったのが

その傾向がなくなるために、

2週目以降は通常の張り出しになり、夏らしい天候になると予想される。

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500hPa高度(1週目、2週目、3~4週目)

下層

1週目までは850hPa流線関数は日本の南で低気圧性循環偏差である。

アリューシャン付近も上層トラフに対応して低気圧性循環偏差となるため

北日本付近は相対的に高気圧性循環偏差となる。

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850hPa流線関数(1週目)

このため、北日本には暖気が流れ込みやすく、850hPa気温は明瞭に正偏差となっている。

2週目以降は高気圧性循環偏差が日本の南に広がり

上層トラフに対応してアリューシャン付近で低気圧性循環偏差となる。

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850hPa流線関数(2週目、3~4週目)

海面気圧もこれに対応し、日本の南に太平洋高気圧が張り出し
アリューシャン付近に低気圧があり負偏差域は北日本に広がる。

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海面気圧(2週目、2~4週目)

この南高北低の気圧配置により、2週目以降は西~北日本に

暖気が流れ込み850hPa気温も正偏差となっている。

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850hPa気温(2週目、3~4週目)

沖縄では期間を通して負偏差が続いているが

2週目以降は太平洋高気圧に覆われて晴れる日が多いため

日射により気温は上がりやすいことと

海面水温初期値が低温偏差であることが効いていると思われるため

これも次第に解消されると予想されるため

平年並みに近づくとみられる。

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850hPa気温(1か月)



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マニアック松浦(気象予報士・防災士)
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