暖候期予報(6~8月)
2月21日(火)発表された暖候期予報です。
夏は気温が高く、暑さが厳しいでしょう。
1.一般向け
暑さ厳しく
夏の気温は北〜西日本で平年並みか高く、南西諸島はほぼ平年並みの予想です。チベット・太平洋高気圧の北への張り出しが強く、偏西風が平年より北寄りを流れるため、高温傾向です。
雨例年通り
夏の降水量は全国的にほぼ平年並みでしょう。梅雨時期も平年並みの予想で、例年通りの降り方になりそうです。ただ、エルニーニョ現象が発生した場合は湿った空気が流れ込みやすくなり、多雨傾向に転じます。
2.専門版
熱帯
熱帯のSSTはエルニーニョに近づき、太平洋上は東部で高く、西部はほぼ平年並み。インド洋東部では低く、正のIODの傾向。
200hPa速度ポテンシャルはインドネシア付近で負偏差、インド洋で正偏差。
上層
北半球全体で、200hPa流線関数は低気圧性循環偏差。沖縄の南は高気圧性循環偏差で、チベット高気圧は東側へ強い。
中層
日本付近の偏差は小さくほぼ平年並み。
下層
850hPa流線関数は、フィリピン〜沖縄付近で低気圧性循環偏差。PJパターンから日本付近は相対的な高気圧性循環偏差となる。
海面気圧は沖縄の南で負偏差。日本の東も負偏差となり、太平洋高気圧は北への張り出しが強い傾向。エルニーニョが効いてきた場合は東日本の負偏差域が顕著となり湿りが入りやすくなることも考えられる。
日本付近の偏差は小さいが正偏差寄り。全体として高温傾向だが、エルニーニョの影響次第では低温偏差に傾くことも考えられる。
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