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1ヶ月予報(6/19~7/18)

6月17日発表の1ヶ月予報です。

沖縄と東日本太平洋側では梅雨前線による大雨に警戒が必要です。

1.一般向け

西日本は低温傾向

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向こう1ヶ月の気温は、西日本と沖縄・奄美で平年並みか低く

そのほかはほぼ平年並みの予想です。

これは日本の少し西側で偏西風が南に蛇行しやすく

寒気が流れ込みやすくなるためです。

この傾向は6/19~25で特に強く、この週は全国的に低温傾向です。

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北日本は高温注意

一方、6/26~7/2は日本の少し東側で偏西風が北に蛇行しやすく

南からの暖かい空気の影響を受けやすくなる東〜北日本では高温傾向です。

北日本では真夏のような暑さが例年より早く訪れる可能性があるため

特に熱中症や食中毒に気をつけましょう。

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沖縄、東日本太平洋側は大雨警戒

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向こう1ヶ月の降水量は東日本太平洋側と沖縄で平年並みか多く

そのほかはほぼ平年並みの予想です。

沖縄・奄美と東日本太平洋側では

6/19~25の期間に梅雨前線の影響を特に受けやすく、

平年と比べ曇りや雨の日が多くなる予想のため多雨傾向となっています。

沖縄は6/26以降は前線が次第に北上するため梅雨明けする可能性があり

梅雨末期の大雨に警戒が必要です。

東日本太平洋側は関東で梅雨入りしたばかりですが

梅雨最盛期のような大雨となる恐れがあるため

早めにハザードマップ等のご確認をお願いします。

合わせて気象庁の新たな情報である

顕著な大雨に関する情報(線状降水帯発生情報)」についても

noteを書いていますのでご確認ください。

2.専門向け

偏西風の動向

1ヶ月平均で見ると、

200hPa流線関数場では黄海付近に低気圧性循環偏差

日本の東で高気圧性循環偏差となっており

日本の西で偏西風が南偏、東で北偏傾向が見られる。

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200hPa流線関数1ヶ月

これはアフリカ付近の対流活発などがヨーロッパ東部の偏西風の北偏に効いていて

その波列が伝わっているものと思われる。

(亜熱帯ジェットはそうかもしれないが、寒帯は別要因かも)

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200hPa速度ポテンシャル1ヶ月

特に1週目はその傾向が顕著だ。

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200hPa流線関数1週目

南偏と低温


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Z5001ヶ月

500hPaでは期間を通して黄海付近にトラフが形成されており

特に1週目は日本付近で負偏差が明瞭となっており

寒気が流れ込みやすいことを示唆している。

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Z5001週目

これにより850hPa温度場でも日本付近に負偏差域が広がっている。

沖縄と東日本の多雨

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海面気圧1週目

この結果、梅雨前線は1週目は沖縄付近に停滞しやすく(海面気圧が負偏差)

多雨傾向が示されている。

また、上述の通り、日本の東では偏西風は北偏傾向であり

梅雨前線も日本の東で北上しやすいため

東日本太平洋側に前線がかかりやすくなることが見込まれ

こちらでも多雨傾向となっている。

500hPaトラフにより前線の上昇流が励起されるとなると

豪雨の恐れもあるため要警戒であろう。

梅雨明け(沖縄・西日本)

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海面気圧2週目

2週目になると海面気圧のくびれは本州付近に予測されており

沖縄は梅雨明けが近づく。

沖縄付近は負偏差で太平洋高気圧の西への張り出しはやや弱いが

梅雨明けが極端に遅れることはなさそうだ。

これは2週目になるとMJOの東進により

フィリピン付近の対流活動が活発となるため

太平洋高気圧の張り出しは平年並みに戻ると見られるからである。

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200hPa速度ポテンシャル赤道付近

3〜4週目も本州付近でくびれが見られる。

2週目と比べると西日本のくびれが不明瞭になっており

西日本の梅雨明けが7月半ばまでには見えてきそうだ。

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海面気圧3−4週目



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マニアック松浦(気象予報士・防災士)
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