1か月予報(4/17~5/16)
4月15日発表の一か月予報です。
台風の影響もあり、4月終わりは寒の戻りがありそうです。
1.一般向け
北は暖かく、南は低温
向こう1か月の気温は平年と比べ
北日本では高く、沖縄では平年並みか低く
その他はほぼ平年並みの予想です。
北日本は低気圧が北のほうを通りやすく暖気が入りやすいので高温傾向となっていて、
沖縄は東海上で低気圧が明瞭なのと偏西風が南下しやすいことから
寒気が流れ込みやすく、低温傾向です。
4月の終わりは寒の戻り
週ごとにみると、4/24~30は全国的に低温傾向であり
寒の戻りがありそうです。
雨は北ほど多い
降水量は低気圧の影響を受けやすい
北日本で平年より多く、
高気圧に覆われやすい西日本と沖縄は平年並みか少ない予想です。
ゴールデンウイーク前半は晴れ多め?
日照時間は東日本以西で平年並みか多く、
特に西日本は多い予想です。
4月後半は特に西日本は晴れやすく、
ゴールデンウイーク前半は日差しが多くなりそうです。
2.専門向け
台風2号の影響
期間全体が高温傾向だった前回資料から動きが出てきた。
これは現在発生している台風2号の影響も大きい。
850hPa流線関数はフィリピンの東から日付変更線付近にかけ
明瞭な低気圧性循環偏差であり、
2週目にかけてこの台風(低気圧)の影響を大きく受けることになる。
これに伴い200hPa速度ポテンシャルも太平洋西部から中部にかけ
負負偏差がかかり、対流活発を示唆している。
この発散領域の影響と、インド洋の対流活動不活発による
亜熱帯ジェットの波列などが効いてきて
日本付近の200hPa流線関数は九州付近に低気圧性循環編差となっている。
特に1・2週目が明瞭で
4月後半は偏西風が南下しやすく、今までより寒気が南下しやすい。
↑1週目
↑2週目
東西気圧のコントラスト
また、地上気圧も大陸付近で正偏差、日本の東で負偏差というコントラストが明瞭で、
西日本と沖縄・奄美中心に北風偏差になりやすいために
少雨・多照傾向が示されてるものと思われる。
北日本の寒冷渦
1週目に関しては北日本は負偏差で低気圧も予測されていることから
多雨傾向が示されている。
週間予報資料でも寒冷渦が予測されているため
その影響が大きいとみられる。
台風の動向がカギ
以上から、北と南で天候の傾向が大きく異なりそうだが
2週目に関しては台風2号の影響が大きく出る。
概ね海外モデルでも同じようなコースを通るように
揃ってきているが
この台風の動向によっては、大きく長期予報も
修正せざるを得なくなるため、今後の資料に注目したい。
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