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1ヶ月予報(5/21~6/20)

5月19日発表の1ヶ月予報です。
西〜東日本は梅雨入りが平年より早く
降水量が多いでしょう。

1.一般向け

梅雨入り早い

向こう1ヶ月の日照時間は西〜東日本で平年並みか少なく、そのほかはほぼ平年並みの予想です。梅雨前線の北上が例年よりも早く、西〜東日本は平年と比べ曇りや雨の日が多いため、日照時間は少ない傾向です。

また、降水量も西〜東日本は平年並みか多い予想です。高気圧の張り出しが北西側に強く、高気圧の縁を回って湿った空気が流れ込みやすいため、雨が多くなります
。前線の活動が活発になると大雨となる恐れがあり、例年以上に雨への備えをしっかりしておいた方がいいでしょう。

北日本は暑い

向こう1ヶ月の気温は北日本で高く、東日本で平年並みか高く、その他はほぼ平年並みです。偏西風が例年よりも北寄りを流れ、暖かい空気に覆われやすいため、北日本は高温傾向です。西〜東日本も6月に入ると高温傾向が顕著となり、雨も多く湿度が高い暑さとなるため、熱中症に要注意です。沖縄・奄美は来週にかけて低温傾向で、その後は高温傾向に転ずるため寒暖差が大きくなります。体調管理を徹底しましょう。

2.専門版

熱帯

200hPa速度ポテンシャル(1ヶ月)

熱帯の200hPa速度ポテンシャルはインド洋〜太平洋西部で負偏差で上層発散偏差となっている。この領域で対流活動が活発なことに対応している。

上層

200hPa流線関数(1ヶ月)

インド洋の対流活発に対応して、中東からインドの北付近に200hPa流線関数の高気圧性循環偏差が見られる。日本付近もその偏差で、亜熱帯ジェットは大陸から日本付近で北偏傾向。

中層

500hPa高度(1ヶ月)

500hPa高度は千島〜カムチャツカ半島付近で正偏差となっている。ヨーロッパ付近の正偏差からの寒帯前線ジェット沿いの波束伝播によるものと思われる。また、朝鮮半島付近にはトラフが見られ、日本付近はやや西谷傾向で、暖気が流れ込みやすい。

下層

850hPa流線関数(1ヶ月)

熱帯の対流活動に対応して、フィリピンの南で低気圧性循環偏差となっており、北への波束伝播により日本の南には高気圧性循環偏差が見られる。西〜東日本には湿りが流入しやすい。

海面気圧(1ヶ月)

海面気圧は全戦隊に対応する気圧の谷が本州付近に予測され、本州付近は負偏差となっている。平年と比べ西〜東日本は前線や湿った空気の影響を受けやすく、上述の湿りの影響もあり、寡照傾向。

降水量偏差(1ヶ月)

西〜東日本は多雨偏差も予測されており、大雨の恐れもある。
沖縄・奄美は少雨偏差となっており、梅雨明けは例年より早い可能性がある。

850hPa気温(1ヶ月)

偏西風北偏や、南海上の高気圧性循環偏差に対応し、北日本を中心に高温傾向が顕著。日照時間が少なくなる西〜東日本は高温偏差は小さくなっているが、晴れるタイミングでは気温が高くなりやすい。

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マニアック松浦(気象予報士・防災士)
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