1か月予報(4/16~5/15)
4月14日発表の1か月予報です。
高温傾向が続きますが、西~東日本は晴れる日が例年より少ないでしょう。
1.一般向け
ゴールデンウィークも暑い
向こう1か月の気温は全国的に高いでしょう。
偏西風が北よりを流れ、南から暖気が流れ込みやすいためです。
ゴールデンウィークは暑くなりそうです。
晴れ少なめ
向こう1か月の日照時間は東日本太平洋側と西日本は平年並みか少ないでしょう。日本の東で高気圧が強く、西~東日本には湿った空気が流れ込みやすく、気圧の谷の影響も受けやすいため、平年と比べて日照時間は少なく、晴れる日はいつもより少ないでしょう。ゴールデンウィークもこの傾向で、北日本や南西諸島が天気に恵まれやすそうです。
降水量は東日本太平洋側と西日本で平年並みか多く、多雨傾向です。
2.専門版
熱帯
熱帯の対流活動はインド洋〜フィリピン東海上にかけ活発。太平洋中部〜東部は不活発。季節内振動は2週目以降インド洋西部から西部太平洋に移る。
上層
熱帯の上層発散に対応して、200hPa流線関数はユーラシア大陸南部から北太平洋にかけて高気圧性循環偏差となり、日本付近で偏西風は北偏傾向。
中層
上層ジェットの北偏に対応し、500hPa高度はユーラシア大陸南部から北太平洋は広く正偏差で、日本の東は特に偏差が大きい。中央シベリアから東シベリアは負偏差で、寒帯前線ジェットの波列が、日本の東の正偏差に繋がっていることもわかる。
下層
熱帯の対流活動に伴い、850hPa流線関数は、東南アジアは低気圧性循環偏差、北太平洋は高気圧性循環偏差で、日本もその領域。西〜東日本は南風偏差で暖気と湿りが入りやすい。
下層循環に対応し、海面気圧は日本付近を含めアリューシャンの南を中心に、北太平洋は正偏差で高気圧が北で強い。大陸東部は広く負偏差で日本付近は南高北低気圧配置となりで、暖気や湿りが入りやすいことと整合的。西〜東日本は多雨寡照傾向。
偏西風の北偏や地上の南高北低気圧配置などにより、850hPa気温は日本付近で正偏差。高温傾向を示している。