ビジョントレーニングの基礎③ 周辺視野 1
こんにちは、ビジョンコンディショニングコーチの中塚です。
今回は周辺視野について今日はちょっとだけ書いてみようと思います。
視力が良い中心視野?視力が悪い周辺視野?
眼の中には視細胞という細胞が存在しており、外から来た光を信号として神経に伝える役割をしています。
そして細胞には種類があり桿体細胞と錐体細胞というものが存在しており、桿体細胞は1億3000万個、錐体細胞は700万個ともいわれるほどとても多くの数が存在します。
そして、役割も分かれており錐体細胞は眼の中でも光の焦点が集まる辺りに多く存在しています。
この錐体細胞は明るいところでよく反応し、解像度が非常に高く色が見分けられる細胞のため静止視力はとても良くなり、その錐体細胞は視界の中心に多く存在しているので視力が良いという事になります。
ただし、その範囲は中心1度程度ととても狭い範囲のため人間はその周りの周辺視野も有効的に活用しています。
視野の範囲
ヒトの眼は右眼と左眼を合わせて左右に180度以上視界が広がります。
その中で普段「よく見えている」と意識している範囲は最大で30度程度となり、中心視野と周辺視野を組み合わせて有効視野と呼ばれています。
そしてその有効視野とさらにその周辺は広がったり、狭くなったりします。
これは、カメラとしての眼の機能は光を左右180度以上取り入れられているのですがどこまで見える(意識できる)かという事はメンタルもとても影響してくるからです。
緊張したり、一点に集中したりすることでこの範囲は狭くなるためリラックスすることはとても大切になってきます。
眼を動かすだけでも脳が変わる!
緊張する場面やちょっとイラっとしたときなど、眼を動かすだけで脳の前頭葉の血流がよくなるという実験結果もあるんです。
これはオプトメトリストの北出勝也先生の実験で分かったことで、大きく深呼吸をしながら眼を大きく上に向けると脳の血流がよくなり気分もスッとしますのでとってもお勧めです。
※画像は北出勝也先生のブログからお借りしています。ありがとうございます!
このほかにも脳の中の周辺視野情報の経路や、バランスに関わる部分など周辺視野については今後も少しづつまとめてみようと思います。本日はここまでといたします。
お読みいただきありがとうございました!
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この記事の関連ワード
ビジョントレーニング,周辺視野,前頭葉,有効視野,中心視野