競争が起こる市場より、独占が起こる市場の方が健全ではないでしょうか?

僕は、大学で経済学部に所属しています。
僕の学部では、1,2年生の間に経済学の基礎を学び、3,4年生の間に自分が学びを深めたい分野について知見を深めます。

そして、僕は今2年生です。
そう、ちょうど基礎を学び終えるタイミングなのです。

様々な経済学の基礎を学んだ中で、「競争が起こる市場こそ健全で、独占の起こっている市場は値段が吊り上がり消費者にとって悪だ」という話がありました。

しかし、よく考えてみるとなんだかこの話おかしくないか?と思いこの記事をかいています。

どこがおかしいと思ったのかというと、まず、競争の起こる市場では各社の提供する商品やサービスにそれほどの差異がないと考えられます。だって、際立った差異があれば、その差異が差別化に繋がり顧客を獲得し競争に勝つことで独占状態に入ると思うのです。でも、それが起こらず競争が続いているというのであれば各社の商品やサービスに差異はないのでしょう。
では、何をもって競争しているのでしょうか?おそらく「価格」だと思います。
この価格をジリジリと引き下げる「価格競争」に問題があるのです。
価格が下がるとどうなるかというと、商品やサービスを製造したり開発したりするコストは変わらないのに価格が下がるので単純に利益が減ります。すると、働いている人に払える給料が少なくなります。そして、働いている人たちは消費者でもあるわけですが、可処分所得が減っているので消費を今まで通り行えなくなります。これって、デフレと同じ流れですよね?
どうでしょうか?競争市場って健全なんですか?

逆に、独占が起こっている市場はどうでしょうか?一社が利益を独占しているわけですから、その一社はどんどんと成長します。競争のことなど考える必要もないので、研究・開発に時間もお金もどんどん割けます。そして、どんどんと新しい技術が生まれるでしょう。そのおかげで価格が下がることも考えられますし、画期的な商品が生まれることも考えられます。
もちろん働いている社員は、市場を独占する会社はおそらく知名度もあるのでその会社に所属しているステータスを得たり、比較的高い給料を受け取ることもできるでしょう。

こう考えると、やっぱり、市場にとって健全な状態と言えるのは、「競争」が起こる市場ではなくて「独占」が起こる市場なのではないかと思うのです。

Googleだって、Amazonだって、Facebookだって、今、力を持っている会社は大体市場を独占していると思います。

僕も起業を企む人間なので、起業するときには小さくてもいいので独占できる市場を見つけたいと思います。

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