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シン自活言語学者の愉快な日々-03

この世に特権はありません。

もしくは特権しかありません。

「わたしは特権を待っている」というあなたの目はどうしてそんなに悲しそうだったのか。

わたしにはよく分かります。

あなたの特権を貶めることのできる人は、あなたしかいません。

あなたがあなたの特権を誰かに比べて少しでも優れているとか、劣っているとか、思った瞬間にその特権は貶められています。

あるいは隠されています。

いえ、隠されているのはあなたの目です。

あなたの手で、あなたの目が隠されている。

特権はいまもそこにあり続けます。

あなたの特権がどのように特権なのかは、誰にも分かりません。

あなたの特権はあなたが決めるからです。

あなたがあなたの特権を無条件に受けいれる、その時にだけ、あなたは誰もが等しく特権を享受していることを思い出すでしょう。

そのときのあなたの目には、もう悲しみは浮かばないことを、わたしは知っています。

ただその特権を享受することを、あなたに許してください。

何かが起こるべくして起こるのは、それからです。

むりすんなよ