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劇場版プロセカから感じた初音ミクの存在意義

こんにちは、ゆーまです。

まずは、このnoteはネタバレありです。まだ劇場に足を運んでいないかたや、劇場版プロジェクトセカイのネタバレを見たくない人はこのnoteから離れてください。










ここからネタバレです


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今回の劇場版プロセカを観て感じたことは、プロセカユーザーとして観ればバーチャルシンガー以外の人物はあくまでも、初音ミクという存在に救われた者たちが、救われていない者を救う普遍的な物語と感じる一方で、ボカロユーザーとして観れば、初音ミクというコンテンツの未来が明るいとは言えない物語と感じた。

Leo/need、MORE MORE JUMP!、Vivid BAD SQUAD、ワンダーランズ×ショウタイム、25時、ナイトコードで。は劇場中に、それぞれ新曲を1曲披露することになる。

その新曲はなんと珍しくバーチャルシンガーが参加していない楽曲だ。

閉ざされた窓のセカイの初音ミクの歌は、悲しくも届かない歌声であった。ノイズ混じりで、雑音のように聞こえ挙句の果てには、届かない者から否定的な言葉を閉ざされた窓のセカイの初音ミクに突きつける。

そして、初音ミクの必要性を問われる物語へと変わり、バーチャルシンガーユニット以外の5ユニットの初音ミクだけは存在を消されることになる。

世界から初音ミクの歌声が消されるシーンは、自身も非常に辛い感情に飲み込まれた。

そんな中、失われた初音ミクを救う手段として、それぞれ5ユニットは閉ざされた窓のセカイの初音ミクの代わりに歌うことを決意し、意思を継いで届かなかった者に届くように行動した。

結果として、それぞれの試行錯誤により届かなかった者に届き、閉ざされた窓のセカイは光が差すようになり、閉ざされた窓のセカイの初音ミクが、「これなら届く」と覚醒し、無事人々の心に響く歌声を届けられたという物語。

しかし、なぜ5ユニットは初音ミク以外のバーチャルシンガーを歌に参加させなかったのだろうか。

プロセカユーザーとしては、見慣れたユニット4人+バチャシン1人の合計5人歌唱が際立っているが、今回はそうではない。

忘れがちだが、プロセカのゲーム内で描かれる物語では、バーチャルシンガーは、実体を持っていない。パフォーマンスをおこなう場合、初音ミクを召喚し、まるで実体を持っているかのように演出をするには、高校生には難しい。

勿論、私たちの住む世界(=現実世界)でも初音ミクは実体はない。しかし、実体を持たない者は他にもいる。

それは、Leo/need、MORE MORE JUMP!、Vivid BAD SQUAD、ワンダーランズ×ショウタイム、25時、ナイトコードで。全員だ。

私たちから見るプロセカの世界とLeo/need、MORE MORE JUMP!、Vivid BAD SQUAD、ワンダーランズ×ショウタイム、25時、ナイトコードで。のみんなから見るプロセカの世界(以降、プロセカ世界と短縮)では、違いが生じる。

つまり、現実世界とプロセカ世界では、バーチャルシンガーへの扱いが異なる。

プロセカ世界では、バーチャルシンガーはあくまでも想いの持ち主が"本当の想い"を見つけ出すサポートをすることが使命である。

では、現実世界でのバーチャルシンガーはどういう使命を持っているのだろうか。



持っていないのである。



なぜなら、使命は私たち現実世界に居るユーザーによって使命を与えていて、バーチャルシンガー個々人が考えて行動しているわけではないからだ。

では、現実世界に居る私たちはバーチャルシンガーにどういう使命を与えているのだろうか。

それは、初音ミク含むバーチャルシンガーが存在し続けるように、コンテンツを枯らせないという使命だ。

いつまでも初音ミクという存在が残り続けるように、コンテンツを続け次の世代に引き続き、また初音ミクという存在を続けてもらうようにする。それが私たち現実世界に居る者たちがバーチャルシンガーたちに、使命を与え続けている。

ただ今回の5ユニット新曲は、バーチャルシンガーは参加していない。

つまり、それは私たち現実世界に居る者からすれば使命を否定することになっている。

なぜなら、初音ミク含むバーチャルシンガーという存在がいなくても、Leo/need、MORE MORE JUMP!、Vivid BAD SQUAD、ワンダーランズ×ショウタイム、25時、ナイトコードで。は今もなおSNS上で、新曲に対する評価を肯定的に捉えている者が多く見られた。

私としては、MEIKOやKAITOだったり他のバーチャルシンガーを参加させても良かったように思える。

しかし、プロセカ世界を正しく機能させるために、現実世界でもわざわざバーチャルシンガーを外して新曲を披露させたのだろうか。

今回の新曲を機に危惧している部分が一つだけある。

それは、バーチャルシンガー別に要らなかったね。と否定的な意見が多数になってしまうことだ。

もし、上記のような意見がこの世の中で当たり前になってしまった時、初音ミクという存在が今後どのように価値を見出していくのか、現実世界に住む私たちに問いているような気がする。そんな映画だと感じたのは、私だけなのだろうか。

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