白米 あとがき
可能な限りディレクション終えるごとに内省しようと思い立ちまして、書きまち
キッカケはずっと堀田さんのアシスタントで入っていたredbullの螺旋にfarmhouseさんが出演していて、俺はずっとファンだったから(好きな曲はbaby)本番後の片付けも早く終わらせて楽屋に挨拶に行った。(オリジナルグッズの湯呑みももらって、いまも愛用中)
「俺こーいうシニカルファニーな感じで撮るのが好きで、機会があったらぜひ撮らせてください」
本当あいさつくらいの気持ちでいって、話せただけでも嬉しかったし、一年くらい螺旋のアシスタントさせてもらってたけど実際にアーティストに声をかけに行ったのはこれが初めてだった。そんくらい自分の中では話してみたかったし実際、撮りたいって気持ちが強かった。翌月に連絡が来てめちゃくちゃ嬉しかった。
元々のデモ音源がもっと音の質感が荒々しくて、かなり前のめりな印象だから、めちゃくちゃ人いっぱい入れて超悪いギャングドリルの雰囲気出しながらも、みんな茶碗とか炊飯器持ってる っていう感じにしようと話していた。
ところが、ミックスが上がるとかなり瑞々しい印象に変わっていて、企画もファニーな部分は残しつつ爽やかでジュブナイルな雰囲気に変えた。
俺の好きなダンスもどうにか入れたくて、いつも協力してくれる振付師とダンサー呼んで撮影までしたんだけど、やっぱり作品のトーンとアーティストの雰囲気を考えるとカットせざるを得なくなってしまった。これは本当に反省している。
ダンス入れる時は、ちゃんとダンスをするべき文脈がある時か、ロジック無しでぶっ込んだら面白いんじゃねって時にダンスを入れるようにしている。今回は後者のつもりで個人的に編集してみたがやはりバランスは取れなかった。ダンサーのみんなほんとごめん。。
カメラはFX6を使う予定だったが、DPのマキシマ君がアリミニにしてくれててかなりアガッタ。初めてアリミニ使うってことでグレーディングちゃんとやりたかったから、ちょっと頑張ってお金出してカラリストにお願いした。最終的なルックがスモーキーな仕上がりになって良かったと思う。
マキシマ君は前からずっとカッコいいと思ってて、今回初めてオファーさせてもらった。実際一緒にやってみても、色気ある男前な人だった。男が惚れる男って感じ。
ワタル君は堀田さんの現場で初めましてして、ちょこちょこ色んな現場で会っていたから今回ちゃんと頼めて嬉しかった。水中のシーン試行錯誤してくれて本当にありがとうございます。
ハルキはペリメトロンアシスタントやってた時に、一緒に死線をくぐり抜けてきた同士。心強すぎた。
トロイ君はCEKAIの最高なパイセン。こんな絡みやすくてリラックスしてる人いたら色々頼っちゃいますわほんと。手伝ってくれてありがとうございます。
撮影中にネコ2匹見つけて、ワタル君とCEKAIの上司が引き取ってくれて良かった。最初ネコネコみんなが言ってる時は 集中しようぜ って思ってたけど、実物ネコ見たらそりゃ騒ぐわってくらいちっちゃくて可愛かった、メモリアルな撮影だった。
やっぱりファニーなものが好きだし、その塩梅は常に研究したいと思う。何も染まらないで頑張っていきたい。
もう一回ぐらい見てください🙏