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音に彩られた空間で【2024/12/21】

  • 最寄り駅から電車に乗り、降り立ったのは「大久保駅」。秋田市の北、潟上市の昭和地区にあるJRの駅だ。いやー、しかし久しぶりに来たな、ここ。中高の友人の地元がこの辺りで、こっちで遊ぶ時に何度か利用したことがある。その時はもれなく彼(ら)と一緒だったから、一人で来るのは初めて。訪れたことはあっても、周りに人がいるかいないかだけで全然違うんだな。まるで初めてこの地を訪れるかのような新鮮味を感じる

大久保駅の駅舎
  • 今日ここへ来たのは、友達に会うためではない。とあるイベントに参加するためだ。駅舎を出た僕は、Googleマップを頼りに、歩いて「ブルーメッセあきた」へ向かった

  • 15分ほど歩くと、目的地が見えてきた。「ブルーメッセあきた」。ここで間違いない

「ブルーメッセあきた」の看板
  • そういえば、ここへ来るのも随分と久し振りな気がする。えーと、記憶が正しければ、最後に訪れたのは大学に入る直前だから……2年半前だ。イベント開始時刻までまだ余裕があったので、施設を回ってみることにした。館内をめぐりながら撮った画像を、いくつか載せておく

「ブルーメッセあきた」の館内図
外の池は凍っているようだった
クリスマス仕様の装飾がされていた
可愛い。ぬいぐるみの間に挟まっている子どもも可愛らしかった
  • ここに来た真の目的は「クリスマスリレーコンサート」なるイベントに参加をするためだ。決められたルールの範囲内であれば、何を演奏してもOKという、自由な演奏会だ。数週間前にXの投稿で見つけて、すぐに主催者に連絡を入れた。「参加したいです!」と

  • 脱線するが、今年は「自分の興味を持ったものに、勇気を持って挑戦できた一年」だったように思う。「勇気を持って」というのがポイントだ。去年までの自分だったら、今回のイベントを目にしても「サンカシタイッテコエヲカケルノ、キオクレスルナー」「カイジョウマデ、トオイナー」「ヒトマエデエンソウスルノ、ハズカシイナー」みたいな理由とは名ばかりの言い訳を自分の中で醸成して、声をかけることも、まして実際に会場に行くなんてことはできなかった。そんな気がする。本当の意味での「挑戦」ができた年だったかもしれない


  • 大きなツリーの前に、演奏するための空間がセッティングされていた。その近くには、演奏者と聴衆が集まっている。今回は受付順=演奏順のシステムで、順番が来ると司会の人に名前を呼ばれ、それから準備をして、演奏をすることになる

演奏スペース
  • 名前を呼ばれるまでの間、他の人の演奏を聴いて過ごした。ギター、ピアノ、サックス。歌っている方もいた。それぞれが思い思いに音を奏でいて、それを聴いている側も音を楽しんでいて。文字だけで伝えるのは難しいが、とても温かい空間がそこにはあった

  • 14時半頃、自分の名前が呼ばれた。いよいよだ。譜面台にスマホを置いて、椅子の高さやらペダルの位置やらを整える。司会に渡されたマイクを握って、曲目を告げた。「SEKAI NO OWARIのsilentを演奏します」。その場にいる人の視線が、一気に自分に注がれるのが分かった。息を整え、最初の位置に両手を置く。そして、鍵盤を押す……

  • 演奏中のことは、正直そんなに覚えていない。記憶にあるのは、イントロの中の数小節を盛大にミスったことと、曲の締めくくりはいい感じだったことと、終わった後に温かい拍手が送られたことくらいだ

  • 正直悔しい。もっと「いい演奏」をしたかった。たぶん、練習量が足りなかったんだよね。次にどこかで演奏することがあれば、その時には今回よりも練習をして、いい音を届けたい

  • 演奏後に、参加の記念にお菓子をいただいた。スタッフのみなさん、ありがとうございます。家で美味しくいただきました

お菓子の詰め合わせって、ワクワクしませんか?

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