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雪降る日の秋田駅で【2024/12/27】

  • 秋田駅の中央改札口の前で、「はなさん」という方と待ち合わせをした。Zoomでは何十回も顔を合わせているとはいえ、対面でお会いするのは今回が初めて。現れるまでの間、少しばかりの緊張が走る。

  • 最初の出会いは、今年の3月29日。共通の知人が「地元同じだし、話してみたら面白いと思うよ」と繋いでくれて、日程を合わせて最初に話をしたのがその日だった。話す中で、二人とも「教育」に関心があって、地元「秋田」を盛り上げたい気持ちを持っていることが分かった。で、なんやかんやあって、翌月に一緒に団体を立ち上げた。「なんやかんやって何?」と思うかもしれないが、実際そうだから仕方がない。「一緒に何かできたら面白いよねー」「じゃあ、何かやってみようか」みたいなテンションの行き着いた先が、団体の誕生だった。

  • その後「SOUP」と命名し、いわゆるMVVを設定したり、ビジコン的なものに応募してみたり、「高校生が経営者にインタビューをする」企画を実施してみたりしながら、今に至る。ちなみに、はなさんは団体の代表で、僕は副代表を務めている。そういう間柄だ。

  • いやー、それにしても寒い。秋田駅構内の通り(と言えば伝わるだろうか)って、構造上両サイドから外気が入るんですよね。イメージは大きなトンネル。中央改札口は「中央」と冠されることから想像が付くように、そのトンネルの中心くらいに位置している。

  • LINEでやり取りしながら無事に合流。そこから商業施設内で昼食をとり、少し離れた喫茶店に行ってケーキを食べた。実に優雅な午後を過ごしたもんだ。せっかくだから、撮った写真をここに何枚かあげておこう。


西馬音内そば
ごちそうさまでした!!

いちごのモンブラン
カワイイ
ごちそうさまでした!!

  • 解散するまでの3時間弱の間、ずっと話をして過ごした。面白いことに、これが飽きないんですよ、全く。今年一年の満足度、ハマっている食べ物、今年やり残したこと、LGBTQの話、来年やりたいこと、課外活動について、大学のこと、将来どこで生活したいか……etc。どこかに遊びに行くこともできたけれど、この過ごし方で良かったと思う。

  • 特に印象に残っていることは、「一緒に団体を立ち上げて、活動を進めてきて良かったね」という話ができたことだ。活動を「良かった」と思えるのは、はなさんの言葉を借りるなら、お互いに信頼し合えるいい「仕事のパートナーと巡り会えた」からに他ならない。

  • 僕ら二人を繋げてくれた共通の知人の存在が大きいのは間違いないが、決してそれだけではない。その子と僕が出会ったのが「とあるプログラム」であることを考えると、その「プログラムに参加したこと」も要因である。僕がプログラムに参加できたのは「プログラムを運営している人がいる」からだし、僕自身がそういうものに「参加することへの抵抗が少ない」からでもある。抵抗が少ないのは「これまで長らく課外活動をしてきた」からで、課外活動を始めるきっかけは「高校時代のある出来事」にあって。そうやって過去を振り返っていくと、今この瞬間は、過去の出来事の延長線上にあることが感じられる。

  • この時に決まって思い出すのが、スティーブ・ジョブズのこの言葉だ。僕の好きな言葉のうちの一つでもある。

Again, you can't connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future. You have to trust in something - your gut, destiny, life, karma, whatever. This approach has never let me down, and it has made all the difference in my life.

https://sakanoue-clinic.jp/diary/jobs_speech_at_Stanford_in_2005.html
  • 日本語では、こんな意味になる。

繰り返しですが、将来をあらかじめ見据えて、点と点をつなぎあわせることなどできません。できるのは、後からつなぎ合わせることだけです。だから、我々はいまやっていることがいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じるしかない。運命、カルマ…、何にせよ我々は何かを信じないとやっていけないのです。私はこのやり方で後悔したことはありません。むしろ、今になって大きな差をもたらしてくれたと思います。

https://sakanoue-clinic.jp/diary/jobs_speech_at_Stanford_in_2005.html
  • 今日の楽しかった思い出は、きっと未来の僕の「何か」に繋がっていくのだろう。そう願いながら、秋田駅を出る男鹿線に乗車した。車窓からの雪は、さっきよりは幾分落ち着いてはいるものの、依然としてパラパラと降り続いている。

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