トリックマジック備忘録【509位 最終1678】
はじめに
初めまして、『ゆぅ』もしくは『ゆぅゆぅ』と申します。
今回はポケモンSVの公式大会『トリックマジック』に参加してきましたので、そちらの備忘録でも残そうかと思い、このような文章を書き綴りました。
さて、ではまずこの『トリックマジック』のルールについてのご説明なのですが、簡単に言えば禁止伝説抜きでゴーストタイプしか使えないシングルバトルです。
タイプ統一界隈でよく使われる名称で言えば『霊ミラー』戦ですね。
8世代での『霊ミラー』はタスキやカシブの実などで1発耐えつつ、影うちや不意討ちなどの先制技で削り落とすのが正攻法と言われていましたが、今作はテラスタルを使うことで耐久戦術が可能になったことが練習会で判明しました。
それから私はユキメノコさんを愛用しているのですが、実はこの『霊ミラー』においてユキメノコさんの重要度は薄いです。(トリプルアクセルが使えたらまた話は少し変わりますが……今回は使えないので割愛)
練習会での手応えからあまりパーティを弄ることもしたくなかった私が辿り着き、その結果がこちらになります。
戦績としては
1日目:9-6
2日目:9-6
3日目:10-5
通算:28-17
全日勝ち越しはできましたが、各日に反省点があったこととあとどこかで1勝していれば1700が見えていたので、悔しさがなくはないですが、全力は出せたので悔いはありませんでした。
そして『毒々玉投げつけるユキメノコさん』これが私の出した結論でした。
結果的に言えば、耐久サーフゴーが想像よりも少なかったため選出が難しくなってしまいましたが、中盤以降は相手のパーティを見て出す出さないの判断方法が安定しましたので想定通りの活躍をしてもらうことができました。
また、元々はタスキ持ちで鋼テラスタルのテラバーストくらいの違いしかありませんでしたので、そこまでパーティ全体の使用感も変わらなかったことも大きいです。
元々の一番の仮想敵であるミミッキュやハバタクカミとの対面も氷の礫で削って裏で倒し切るという動きに変わったくらいなので、対面で倒しきれない代わりにテラスタルを温存するとすれば結果はイーブンみたいなものでした。
ただし、ラス1に安易に置けなくなってしまったのが比べた場合の大きな欠点寄りの違いかもしれませんので扱いに注意が必要になりました。
パーティ紹介
ユキメノコ
陽気 A252-B4-S252@どくどくだま
特性:のろわれボディ
テラスタル:こおり
技:なげつける
こおりのつぶて
みちづれ
ポルターガイスト
このパーティの縁の下の力持ち。
最終的に安定した選出パターンとしてはラウドボーン、ソウブレイズ、サーフゴーが揃っていた時やヤバソチャがいた場合に選出することでした。
基本的な動きは耐久相手に投げつけるをして毒々状態にすること。
焦った相手は攻撃をしてくるのでそこに合わせて道連れをして倒すこと、倒しに来なくても時間稼ぎができればこちらが有利になります。
またビルドアップソウブレイズを読んで交換し、ビルドを積んだ相手に毒々玉をチラつかせて道連れを決めるという動きなどの盤面・感情コントロールがしやすいのも特徴的でした。
また、氷の礫によってテラスタルで耐性を変えてくるハバタクカミにも安定した打点を与えることができることもユキメノコさんの特徴でしょうか。
氷テラスタルで火力を上げた氷の礫で削れたハバタクカミを倒して勝った試合もありました。
テラスタルやゾロアークの存在、攻撃を受けて発動してなくなる持ち物が練習会よりも環境に多かったこともありますので、ポルターガイストの枠は後攻になるゆきなだれ、ミミッキュを削るつららばり、単純にターン稼ぎもできて次ターン攻撃誘発できるまもるなどから選択しても良さそうだと思いました。
どれも一長一短なので選択が難しいのですが……。
選出率は5位寄りの4~5位。
良くも悪くも相手次第の最終兵器なのできっちり5位に収まった方が対戦運自体は良いと思います。
ヤミラミ
意地っ張り H252-A252-B4@レッドカード
特性:いたずらごころ
テラスタル:あく
技:はたきおとす
かげうち
おにび
ふいうち
全試合の初手に出て大体活躍して……というよりガッツリ活躍した試合は勝ち試合になる今回のMVP枠。
3タテすることも2回程ありました。
むしろ活躍できなかった試合の半数はこのポケモンへの練度が低い私というトレーナーのせいレベルなくらいには活躍していたという。
上振れを狙わない安定択の重要さを学びました。
大体初手対面で叩き落とすをする、ブーストエナジーが発動しなければハバタクカミ対面でもゾロアークと断定して叩き落とすをする、ポケモンによっては不意討ちや鬼火をする。
大体レッドカードで後続に叩き落とすが入るのでポケモンによってはそのまま倒して、耐えても次の先制技圏内まで削ったりプランを崩壊させたりする強さを持ちます。
ヤミラミだからとよくされる技、挑発をされてもさほど問題ではないのも強みですね。
またブーストエナジー発動した確定ハバタクカミ対面なら影うちをすることで裏の先制技圏内まで削って事実上の1-1交換に持っていけます。
初手ミミッキュ対面時、2日目までは中身ゾロアークが多い印象でしたが、最終日はミミッキュしかいなかったのでリズムが崩されましたが、元々の考察通り鬼火から入ってゾロアークなら火傷入った状態(タスキの機能が落ちる)でレッドカード発動か次のターンに不意討ちで倒せる状態に、ミミッキュなら火傷が入ることでじゃれつくを確定耐えできる動きを徹底しておくのも重要だったのが反省点。
調整に関しての改善案は単純な火力特化サーフゴーのゴールドラッシュを耐えないので、サーフゴー対面にゾロアークや耐久アッキ読みで叩きをするか火力特化読みで不意討ちをするかのこちらが不利な2択になっていたところだと思います。
それでも火力特化やHPを伸ばして物理・特殊両方に厚くすることにも意味があるので、最終的にはどこまでどうするかという感じになると思いますので、私個人としては今回は満足ではあるのですが……。
選出率は堂々の1位。
2位とは僅差ですが、まさしく2大巨頭のような感じでした。
ゾロアーク
無邪気 H4-C252-S252@きあいのタスキ
特性:イリュージョン
テラスタル:あく
技:かげうち
はたきおとす
シャドーボール
きあいだま
初日に数回使った後に見せポケに回ったポケモン。
元々見せ枠として入れていてその時はナモの実を持たせていたところ、ユキメノコさんが急遽タスキじゃなくなり余ったタスキに変更したので、選出に加えてみたのは良かったですけど練度が足りず空回った感じが否めませんでした。
メイン火力にシャドーボール、先制技のかげうち。
ゾロアーク対面や持ち物落としができる技として叩き落とすを採用。
また悪やノーマルテラスタルをされた時用にきあいだまを採用。
選出率は6位。
私が速攻で使いこなせなかっただけで、潜在能力はピカイチだと思います。
そして選出以上にいるだけで後述のお墓参り2体への霊打点牽制になったので必要枠ではあります。
ミミッキュ
陽気 A4-B252-S252@ゴツゴツメット
特性:ばけのかわ
テラスタル:フェアリー
技:あまえる
かげうち
じゃれつく
のろい
最速甘えるとB振りによる物理受け。
影うちによって討ち漏らしを先制処理することも可能。
本来はHPの低さを利用した痛み分けでしたが、練習会でバトンフワライドに出会ったことで呪いに変更。
結局、バトン戦術に会わなかったので痛み分けの方が良かったのはご愛嬌。
ユキメノコさんと同様、相手パーティを見て出すかどうかを決める枠。
物理型が多かったり、物理+ハバタクカミの選出が完全に見えた時に出していくポケモン。
ミミッキュ対面で安定した強さを見せ、イダイトウ対面でノーマルテラス型破りイダイトウであっても甘えるが決まれば強さが半減する無法っぷりは最高の働きでした。
このポケモンが出せる試合はこのポケモンが活躍できるパーティ相性ということになるので、選出した試合はほぼ勝ち試合でした。
選出率は4位寄りの4~5位。
ユキメノコさんと同じく限定的な選出ですが、こちらの方が広く見れるという意味で4位安定くらいの選出率の方が良いと思います。
イダイトウ♂
意地っ張り A252-B4-S252@いのちのたま
特性:てきおうりょく
テラスタル:みず
技:ウェーブタックル
もろはのずつき
アクアジェット
おはかまいり
このパーティの高火力担当。
等倍で全てを吹き飛ばすウェーブタックルに弱点を突く適応力お墓参りは1体換算の威力100でもかなりの威力になります。
アクアジェットにより削れたハバタクカミを上から処理したり、タスキで耐えたゾロアークに対しても上からの圧をかけることができるのも強いポイント。
このポケモンを2番手に出すことでゾロアークが裏からやってきた偽装もできるので、相手に等倍技を強要させることもできます。
ヤミラミが不意打ちや影うちで相手を疲弊させ、このポケモンで破壊するというルートが取れたのもとても良かったです。
またヤミラミであまり疲弊させることができなくても、このポケモンで状況を変えることができた試合もいくつかありました。
諸刃の頭突き採用は2番手イダイトウミラーの際、ゾロアークがチラついても可能性があるどのテラスタルをされても高火力の一撃を叩き込める技として使えるため。
後述のポケモンの影うち圏内に入れることができればかなり有利になるからです。
使い道を限定化することで命中もあまり気にすることがなく、3つの技で完結しているので不自由はなかったです。
練習会本番含めて1回しか使っていませんが、あることで選出や動きに安心感がありました。
選出率は3位。
主にユキメノコさんとミミッキュが出ない時に選出する枠でした。
逆に言えばこのポケモンで戦いにくい相手を倒しに行く枠がその2体になります。
ハカドッグ
意地っ張り H252-A252-S4@とつげきチョッキ
特性:もふもふ
テラスタル:あく
技:かみくだく
じゃれつく
おはかまいり
かげうち
ほぼ全試合に出ていたこのパーティの大黒柱的な存在。
大体3番手に出てもらって暴れていました。
私が今作でユキメノコさんを除いて一番信頼しているゴーストタイプがこのポケモンになります。
影うちによって討ち漏らしを削り切ったり、ヤミラミやイダイトウで疲弊した相手のパーティを倒し切ったりするのが主な仕事。
ユキメノコさんの毒々をこのポケモンに繋ぐと持ち前の耐久と火力を活かして追い詰めることができるのもユキメノコさんが尖った構成にできた理由の一つ。
また相手のポケモンが3体残っていても、1体が削れていたり既にテラスタルを使っていたら対面から全て倒すくらいのポテンシャルを発揮することも何度かありました。
火傷が入っても弱点を残したままならお墓参りで押し切れるのも強みの一つですね。
またこのポケモンまでテラスタルを温存することで、ミミッキュやハバタクカミ相手に不利なテラスタルの択勝負を押し付けることができます。
きあいだまを採用していないゾロアーク相手ならばテラスタルで向こうからの打点がなくなるのも強いところ。
イダイトウ相手ならばテラスタルをすれば一撃で倒す手段はなくなります。
お墓参りが通らなくなる悪テラスタルにはじゃれつくで弱点を突くことができます。
更に悪テラスタルで噛み砕くが等倍になりますので、ノーマルテラスタルに対しても良いダメージを出せるようになります。
また悪タイプになるということはいたずらごころが無効になるということ。
つまり、ゲンガーヤミラミ構築に対してもこのポケモンがかなり刺さりが良かったです。
選出率は僅差で2位。
ヤミラミと同じくらい選出しましたが、相手が耐久寄り且つ相性的にイダイトウ・ユキメノコさんの選出の方が良い場合が2回ほどありましたのでその分低下。
ヤミラミと合わせて2大巨頭のような存在でした。
感想
今回のパーティは結果的にではありますが、SV最初期に霊ミラーをしたものをブラッシュアップした形になりました。
当時よりも強いパーティが出来上がった手応えはありましたが、練習会や知り合い以外と戦うことで違う戦法に対する対応・適応に出遅れたのが1700到達できなかった要因の一つだと思いました。
前述で触れていたり語っていたりしたものですと、ユキメノコさんの安定選出パターンだったりヤミラミのミミッキュ対面の安定行動だったりが入るでしょうか。
あとは初日に4連敗、2日目に3連敗から始まっていたのも分かりやすい。
負け試合の内容も初日と2日目に比べると3日目の方がとても惜しかったところまで追い詰めれていた試合が多かったです。
結論を言えば、構築はとても良いものができたと思いますので、プレイング面を反省すればもっとうちの子たちは上に行けるといったところです。
なので『悔しさ』はありますが、『悔い』は残していません。
私次第でうちの子たちはもっと強くなれるというのは今後の励みにもなりますので。
最後に
ユキメノコさん相棒としてここまで戦ってきた中で身につけた経験から、現環境霊ミラーの最高のユキメノコさんは出せたと自負しています。
あのユキメノコさんがいたからこそ火力で押し通すパーティを維持することができたのは事実ですので。
3日間全力で戦い、初日・2日目時点ではそこまで振るいませんでしたが、最終的にそこそこ良い戦績を出せたのは嬉しく思います。
欲を言えばもう少し勝ちたかったですが、真摯に自分の序盤の実力を噛み締めることができたのは逆に糧となるでしょう。
そして備忘録として残すことによって、ふとした時にこの楽しかった思い出を思い返せればと思います。
それでは最後に謝辞を。
長々とした備忘録をここまで読んでくださった皆様。
練習会で対戦したりしのぎを削って火を更に点けてくださった方々。
本番で対戦してくださった方々。
公式大会を開いてくださった公式様。
練習会という戦いの場を開催してくださった方々。
霊統一・霊タイプ相棒として共に考えを巡らせたり、試運転に付き合ってくださったかいはくさん、レシアさん、ステラさん。
そして、それに加えて8世代で私に霊ミラーの苦しみと楽しみを教えてくださったGakuさん。
本当にありがとうございました!!
楽しかったです!