可愛い侵略者!?無言勢のトリセツ
はじめに
このnoteは仮想空間でコミュニケーションを楽しむゲーム
"VRChat"を題材にした記事です。
その中の、時に愛くるしく、時に悪戯っ子な可愛い侵略者である無言勢というプレイスタイルを無言勢である筆者が独自の観点からトリセツとして説明させていただきます。
最初に断っておきます。
無言勢はプレイスタイルの一つであり、
その先に本当の個性、相手がいます。
一人一人が個性もありますので、
このトリセツで全てをカバーできるわけではないです。
なので、肩ひじ張らずにごゆるりと、ご笑読くださいませ。
無言勢のライフスタイル
無言勢とは、声を使わずにコミュニケーションを楽しむプレイヤーたちの総称です。
彼らは何故声を使わないのかは様々な事情もあります。
ざっくりと大枠の4種に分けて大別比較説明をします。
1.環境的無言勢
環境上の原因によって無言勢をしている人たちを指します。
一部のプレイヤーは、家族や近隣の環境からの制約で、音声でのコミュニケーションが難しい状況にあります。
例えば、深夜や早朝のプレイ、家族やルームメイトが静かな環境を求めている場合など、周囲の環境に配慮して無言でプレイすることが求められます。
また、適切なマイクやヘッドセットを持っていない、あるいは技術的な問題で音声入力ができないプレイヤーもいます。
言葉でのコミュニケーションができない制約を工夫と創意で補い、非言語的な方法でコミュニケーションを楽しんでいます。
環境的無言勢のプレイヤーたちも、
他のプレイヤーと同じくVRChatの世界で豊かな人間関係を築きたいという強い欲求を持っています。
彼らは、言葉を交わさずとも、ジェスチャー、表情、動きといった非言語的なコミュニケーションで、他のプレイヤーと深いつながりを求めているため、友情を深める機会を大切にしています。
彼らは、ボイスチャット勢となんら変わりません。
彼らはVRChatで多くいるコミュニケーションを求める人たちの一員であり、私たちの良き隣人なのですから。
2.先天的・後天的無言勢
先天的・後天的無言勢は、難聴や発話障害などの理由で無言勢をしている人たちを指します。
筆者自身は先天的・後天的な理由ではないため、知人を通じて得た情報と観察に基づく憶測です。
先天的・後天的無言勢の人々は、VRChatにおいて特に深い関わりを持つことが多いです。
リアルで手話を用いてコミュニケーションする人たちが周囲に少ない中、
VRChatは彼らにとって価値あるコミュニケーションの場となっています。
バーチャルな空間では、言葉を交わさないコミュニケーションも十分に可能であり、手話での表現が一層重要な役割を担います。
日常生活で手話を使用する人たちの中には、同じ言語を共有する仲間と容易にコミュニケーションを取ることが困難な場合があります。
しかし、VRChatはそのハードルを低くし、手話を使用するプレイヤー同士が繋がりやすい環境を提供しています。
これにより、彼らは自身の言語と感情を自由に表現し、共有する機会を得ています。
先天的・後天的無言勢のプレイヤーたちにとって、VRChatは単なるゲームや娯楽の場を超え、リアルで得られない深い人間関係とコミュニケーションの機会を提供する場所となっています。
彼らはVRChatを通じて、言葉に依存せず、手話という共通の言語で、心からのつながりを享受することができるのです。
彼らはVRChatの魅力を深く感じている特別なプレイヤーです。
表現の喜びを最大限に実感することができる、真に恵まれた存在なのですから。
3.選択的無言勢
選択的無言勢は、明確な制約や障害による理由ではなく、自らの意思で言葉を用いずにVRChatで活動するプレイヤーたちを指します。
選択的無言勢のプレイヤーたちは、さまざまな理由で言葉を発することを選びません。
これは、過去の経験や、シャイな性格、自分の声に対する自意識、または単純に言葉を超えたコミュニケーションの深さを追求するための選択かもしれません。
特に、アバターに対しての自身の声などに違和感を覚える人達が一定層おり、アバターの外見的特徴と一致させるような振る舞いを選びます。
言葉を選ばない選択的無言勢のプレイヤーたちの多くは、ジェスチャーや表情、アバターの動きを駆使して非言語的にコミュニケーションをとります。
これにより、彼らはVRChatの中で深い感情や思いを伝えることができると感じています。
選択的無言勢のプレイヤーたちも、他のプレイヤーと同じく、VRChatの世界での人間関係の豊かさを求めています。
言葉の壁を乗り越え、心と心でつながる経験を大切にしています。
無言勢の中でもこだわりが強いのが特にこのタイプであり、自己実現の欲求と目標設定を高く持つことが多いです。
そのため、自身の理想に深く共感する人が現れると非常に深い関わりを持ちやすいのが特徴です。
彼らは決して、声を出すようなことはしないでしょう。
それは自分の行動原理にないことだから。
ですが、深くつながりを持ち外での交友を図ろうとするならきっと彼らは喜んで応じてくれるでしょう。
あなたが彼らの理解者であることを知っているから。
4.行動的無言勢
行動的無言勢は、状況やシーンに応じて言葉を使うか、使わないかを選択する無言勢たちを指します。
彼らは固定的なスタイルを持たず、柔軟にコミュニケーション方法を変えることができます。
行動的無言勢のプレイヤーたちは、その場の雰囲気や相手の態度、自分の気分や目的によって、ボイスチャットの使用を切り替えます。
例えば、ゲーム内のリアルタイムでの戦況共有が必要な場面で、瞬時の指示や情報交換が必要なときにはボイスチャットを活用し、
対照的にリラックスしたシーンや深い感情を伝えたい時、無言勢が多いシーンには無言でのアクションやジェスチャーを選ぶこともあります。
行動的無言勢は、言葉による直接的なコミュニケーションと、非言語的なコミュニケーションの両方のメリットを最大限に活用します。
この柔軟性は、さまざまなシチュエーションでの対応力や、異なるコミュニケーションスタイルのプレイヤーとの相互理解を促進することができます。
一方で、行動的無言勢のプレイヤーたちは、その場面場面に応じたコミュニケーションを行うことはありますが、深くつながる際に相手のギャップが生じることがよくあります。
自らのコミュニケーションスタイルが一側面しか見えない状況もあるため、
他者に誤解されることがあるかもしれません。
そのため、自分の意図や気持ちを適切に伝えるための方法を見つけることも重要です。
行動的無言勢のプレイヤーは、VRChatの中でのコミュニケーションの多様性を最大限に活用しています。
彼らの柔軟なアプローチは、バーチャルな世界の中でのリアルタイムなコミュニケーションの魅力と、深い感情や情熱を伝えるための非言語的な方法の組み合わせを体現しています。
彼らほど、相手や場面に応じたふさわしい振る舞いをする人たちを知りません。
無言勢とボイスチャットの狭間を渡り歩き、最も交友関係の広さが垣間見えるでしょう。
彼らは言語の壁さえも自身の努力によって乗り越えられることを信じているのですから。
まとめ
無言勢とは、言葉を用いず非言語的な方法でVRChatでコミュニケーションを取るプレイヤーたちを指します。
彼らの背景や理由は多岐にわたりますが、大きく4つのタイプに分類できます。
環境的無言勢:
家族や近隣の環境、または技術的な問題から声を使えないプレイヤーたち。
彼らはジェスチャーや表情などで深い人間関係を求めています。
先天的・後天的無言勢:
難聴や発話障害などの理由で声を使えない人たち。
VRChatは彼らにとって、手話を使って心からのつながりを享受する場となっています。
選択的無言勢:
自らの意思で言葉を使わない選択をしたプレイヤーたち。
彼らは非言語的なコミュニケーションの深さや、アバターとの一致を追求しています。
行動的無言勢:
シーンや状況に応じてコミュニケーション方法を柔軟に切り替えるプレイヤーたち。
彼らはVRChatのコミュニケーションの多様性を最大限に活用しています。
全ての無言勢のプレイヤーたちは、言葉に依存しない独自の方法で深い人間関係やコミュニケーションを追求しており、VRChatの中で独特の存在感を放っています。
彼らとの交流は、言葉だけではないコミュニケーションの価値を再認識させられる経験となるでしょう。
無言勢のトリセツ
さて、ここからは無言勢のライフスタイルで説明した人たちとのコミュニケーションにおいて、必要なポイントを説明します。
ここが本noteの主題です。
このポイントを押さえることでより円滑したコミュニケーションを築くことができる一助となるでしょう。
1.対面でコミュニケーションを行う
対面でのコミュニケーションにおいて、非言語的な情報が非常に重要であることは、VRChat外での多くの研究や実例で明らかになっています。
特に無言勢のプレイヤーや、
言葉をあまり用いない人々とのコミュニケーションにおいて、ジェスチャーや身体の動きは主要な情報伝達手段となります。
ジェスチャーの重要性:
人間は言葉だけでなく、手や腕の動きを使って意図や感情を表現します。
例えば、手を前に出すことで「止まって」という意味を伝えたり、頭を振ることで「いいえ」という意味を伝えることができます。
顔の表情:
顔の筋肉の動きは、感情や意図を非常に豊かに表現します。
喜び、怒り、驚き、悲しみなどの基本的な感情は、顔の表情だけで瞬時に伝えることができます。
目の動き:
目は「窓」とも称され、多くの情報を伝えることができます。
相手の目を見ることで、関心、注意、または不安などの感情を読み取ることができます。
身体の姿勢:
立っている姿勢や座っている姿勢、身体の向きなどもコミュニケーションの一部です。
例えば、開かれた姿勢は受け入れの態度を示し、閉じた姿勢は防御的または不安な態度を示すことがあります。
距離感:
人との距離は、親密さや関係性を示すことがあります。
近くにいることは、信頼や親密さを示すことが多い一方、遠くにいることは距離を置きたいという意味になることもあります。
タッチ:
軽く肩を叩く、手を握るなどのタッチは、関係性や感情の深さを示す手段として用いられます。
このように、非言語的な情報は、言葉以上に深い意味を持つことが多いです。
無言勢のプレイヤーや言葉をあまり用いない人々とのコミュニケーションにおいて、これらの非言語的な情報を理解し、適切に反応することが、円滑なコミュニケーションの鍵となります。
そのため、顔だけの対面でなく、
体を向けあったコミュニケーションをとりましょう。
2.テンポを合わせることを意識する
コミュニケーションは、ただ情報を伝えるだけでなく相手との関係性を築く手段でもあります。
特に、無言勢のプレイヤーや言葉をあまり用いない人々とのコミュニケーションでは、テンポが非常に重要な要素となります。
ペースを尊重する:
それぞれの人は異なるペースで情報を処理したり、反応したりします。
無言勢のプレイヤーは、
特に身振りやジェスチャーを用いることが多いため、彼らの反応やアクションには時間がかかることがあります。
このペースを尊重することで、相手の気持ちや考えを深く理解することができます。
焦りは禁物:
言葉を遮ったり、急かすような行動は、
相手に不快感や圧迫感を与える可能性があります。
焦りを感じず、ゆっくりとしたテンポでコミュニケーションを進めることで、相手との関係性が深まるでしょう。
言葉を遮ることの不快さ:
人は話している最中に遮られると、自分の意見や感情が軽視されていると感じることがあります。
これは非常に不快な体験であり、コミュニケーションの障壁となり得ます。
相手の話を尊重し、話を遮ることなく最後まで聞くことは、相手への敬意を示す大切な行為です。
無言勢の中でも筆記・手話で伝えようとしていることを遮るように話すことは決して、良い行いではありません。
相手の感情や考えを理解する:
テンポを合わせることで、相手の非言語的なコミュニケーションをより深く理解することができます。
これにより、相手の意図や感情を正確に捉えることができ、より良い関係性を築くことが可能となります。
結論として、無言勢のプレイヤーとのコミュニケーションでは、テンポを合わせることが非常に重要です。相手のペースやテンポを尊重することで、相手との関係性を深め円滑なコミュニケーションを実現することができます。
3.Yes・No等動作で返せる返答
無言勢のプレイヤーや言葉をあまり用いない人々とのコミュニケーションは、簡潔で明確な方法を取ることを念頭に置きましょう。
簡潔な質問の設計:
質問をする際、答えをYes・Noで返せるように設計することが重要です。
例えば、「あなたはコーヒーが好きですか?」という質問は、
頷きや首を横に振る動作で簡単に返答が可能です。
明確な選択肢の提供:
質問を行う際に選択肢を提供することも考慮できます。
例えば、「紅茶かコーヒー、どちらが良いですか?」といった質問も、特定のジェスチャーで返答しやすくなります。
視覚的サポート:
物事を示すために、物や画像を使って質問することも有効です。
例えば、メニューの画像を見せて、
「これは好き?」という質問をすることで、相手が好みを簡単に示せるようになります。
ジェスチャーの共有:
事前に一般的なジェスチャーやサインを共有しておくことで、
コミュニケーションの基盤を作ることができます。
例えば、指で「OK」のサインや、手を挙げることで「待って」という意味を共有しておくと、状況に応じてこれらのサインを用いることができます。
質問の繰り返しは節度を持って:
無言勢のプレイヤーが返答するのに時間がかかる場合、質問を繰り返さずに待機することが大切です。
焦らず、相手のペースに合わせることで、ストレスを軽減できます。
フィードバックの確認:
返答があった後、
確認のために「これで良いですか?」といった質問を加えることで、双方の理解を深めることができます。
無言勢のプレイヤーとのコミュニケーションでは、
相手のペースや感じることを尊重し、
簡潔で明確な質問を意識することが重要です。
これにより、双方のストレスを軽減し、
円滑なコミュニケーションを実現することができます。
4.同じ人であること
無言勢のプレイヤーも、言葉を使うプレイヤーも、喜び、悲しみ、驚き、怒りなどの基本的な感情を持っています。
彼らのコミュニケーションスタイルが異なるだけで、感情の経験そのものは変わりません。
基本的な欲求:
人は社会的な生き物であり、愛される欲求、認知される欲求、所属する欲求などの基本的な欲求を持っています。
これはコミュニケーションのスタイルにかかわらず、共通しています。
人間としての価値:
無言勢であろうと言葉を使う人であろうと、人としての価値は変わりません。
一人一人が固有の価値を持ち、それはコミュニケーションのスタイルによって変わるものではありません。
異なるコミュニケーションスタイルの理解:
人は様々な背景や経験を持っており、その中で独自のコミュニケーションスタイルを持っています。
無言勢のスタイルも、その人の独自の経験や背景から来ている可能性があります。
それを理解し、尊重することが大切です。
共感の大切さ:
無言勢のプレイヤーに共感することで、
彼らの感情や考えを理解する手助けとなります。
共感は、異なるコミュニケーションスタイルを超えて、心と心を繋ぐ強力なツールです。
開かれた心での接触:
先入観や偏見を持たず、開かれた心で無言勢のプレイヤーと接することで、彼らの真の意図や感情を理解することができます。
結論として、
無言勢のプレイヤーも、言葉を使うプレイヤーも、
人としての根本的な部分は変わりません。
異なるコミュニケーションスタイルを持つ人々を、人として尊重し、理解し合うことで、より健全で豊かなコミュニティを築くことができるでしょう。
まとめ
1. 対面でコミュニケーションを行う
無言勢のプレイヤーはジェスチャーや身体の動きで情報を伝える。
アバターの顔や手の動きに注目することで、意図や感情を読み取れる。
対面のコミュニケーションで非言語的な情報をキャッチできる。
2. テンポを合わせることを意識する
無言勢のコミュニケーションはテンポが遅れることがある。
焦らず、相手のペースに合わせることが大切。
無理にテンポを速めると、相手を圧迫するリスクがある。
3. Yes・No等動作で返せる返答
ジェスチャーや頷き、首を横に振るなどの動作で返答が可能な質問をする。
簡潔で明確な質問は、双方のストレスを軽減し、スムーズなコミュニケーションを促進する。
4. 同じ人であること
無言勢でも、言葉を使うプレイヤーでも、感情や考え、希望は変わらない。
コミュニケーションスタイルが異なるだけで、人間としての基本的な部分は同じ。
互いの違いを尊重し、共感と理解を持って接することで、深い信頼関係を築ける。
これらのポイントを理解し、尊重することで、無言勢のプレイヤーとのコミュニケーションがより円滑に進むでしょう。
無言勢にしてあげると喜びそうなこと
無言勢キャストが接客するイベントCafeクワイエットのキャストが、
無言勢として日々過ごす中で感じられる喜びについてお話を伺いました。
ここでは、特別な筆談キャストであるキャストたちが、他者とのコミュニケーションで嬉しく思う瞬間をご紹介します。
以下のエピソードは、無言勢の方々への理解を深めるための応用編として、ぜひ参考にしていただければと思います。
1.紹介の配慮
新たな出会いの場で、他の方が私たちを紹介してくださる時、
無言勢であることを予め伝えていただけると、コミュニケーションがスムーズに進むため大変ありがたいです。
2.ワールドペンの提供
筆談に必要なペンを差し出していただけると、技術的な問題によるストレスから解放され、心からの感謝の気持ちでいっぱいになります。
3.ペンのあるワールドへの移動
ペンの利用が難しい環境から、利用しやすいワールドへと移動を提案していただけると、大変嬉しいです。
もしかすると控えめな反応を見せるかもしれませんが、それは恥じらいからでしょう。内心では、その配慮に心を躍らせています。
4.書いたことの読み上げ
筆談で書いた内容を声に出して読んでくださると、私たちのメッセージがきちんと伝わっていることを実感でき、また、周りの人たちも内容を共有できるため、とても助かります。
5.会話の間に相槌を
速い筆談を心掛けていても、声によるコミュニケーションには追いつけないことが多いです。
書いている間に、相槌を打って待っていただけると、安心してコミュニケーションが続けられます。
6.インスタンスリーダーの役割
VRChatでインスタンスリーダーを務めると、筆談にラグが生じることがあります。
そこで、ボイスチャットを用いる方がリーダーを引き受けてくださると、ラグによるコミュニケーションの障害を防ぐことができて、大変心強いです。
これらの心遣いは、私たち無言勢のメンバーにとって、VRChatコミュニティ内での温かな支えとなっております。お互いの存在を尊重し合いながら、快適なコミュニケーションの場を共有できることに、深い感謝を表します。
無言勢であること
さて、ここまで語ってきた無言勢の特徴とトリセツについてですが、
前に作成していた無言勢の良さなどをバージョンアップして解説してみます。
1.無言勢の良いコト
VRCなどのバーチャルコミュニティでのコミュニケーションは、
外見や名前が変えられる分、
生身の唯一持っていくツールである声が一番の個性として浮かび上がります。
声のトーンや話し方は、私たちの性格や感情を強く反映させるため、早口であればせっかちに、低い声であれば怖そうに思われることがあります。
無言勢は、この「声」の特性を逆手に取るスタイルです。
以下が、無言勢で得られるメリットの要点です。
ストレートなコミュニケーション:
声を使わないことで、自分の真の考えや感情が直接的に、そして誤解されることなく伝わります。
考えて回答の時間:
その場の感情やプレッシャーに流されることなく、ゆっくりとしたペースで考え、誤解を生むような発言を避けることができます。
目でのコミュニケーション:
無言勢の特性として、対面で話す機会でないとコミュニケーションが取れないため、相手を目でしっかりと捉えることができます。
これにより、相手とのコミュニケーションはより深く、相手にとって心地よい空間を作り出すことができます。
無言勢のスタイルは、VRCのようなバーチャル空間でのコミュニケーションにおいて、声の特性を逆手に取り、より深く相手とのコミュニケーションを図ることができる方法です。
ストレートな伝え方、考えてからの行動、そして目を通しての深いコミュニケーションが、無言勢の最大の魅力と言えるでしょう。
2.無言勢の難しいコト
無言勢のスタイルは、多くの魅力を持つ一方で、特有の難しさも抱えています。
代替コミュニケーションツールの必要性:
ボイスチャットを使用しない無言勢は、テキストチャットやQVペンを利用した筆談、手話などの代替手段を採用する必要があります。
これらのツールは効果的である一方、使いこなすには練習や慣れが求められることもあります。
会話のテンポに追いつけない:
バーチャル空間では、テキスト入力やジェスチャーは声に比べてテンポが遅くなることが避けられません。
その結果、グループ内での会話の流れについていくのが難しくなる場面もあります。
相手の感情の不確実性:
無言勢同士は声のニュアンスやトーンを感情を読み取ることができないため、自身のアクションが相手に不快感を与えていないか、常に不安に感じることがあります。
無言勢は独特のコミュニケーションスタイルを持っていますが、その特性上、代替のコミュニケーションツールの選定と使いこなし、テンポの問題、相手の感情の読み取りに関する不安といった課題を抱えることとなります。これらの課題を乗り越えることで、無言勢の魅力を最大限に活かすことができるでしょう。
3.無言勢の嬉しいコト
無言勢のコミュニケーションスタイルには、言葉を使わない特有の喜びがあります。
無言勢にしてあげると喜びそうなことで主なシチュエーションは書きましたが、改めてこちらは言語体系化した分になります。
相手の共感と興味:
無言勢としてのコミュニケーション方法に興味を持ち、鏡文字や手話を学ぶことで一緒にコミュニケーションを取る試み。
これは、相手が自分のスタイルに理解を示してくれていると感じることができ、非常に心強いと感じます。
特に先天的・後天的無言勢の方たちはこういった取り組みを非常に喜びます。
他者からの評価:
無言勢としての独自の動作や表情が「かわいい」といった具体的な言葉で評価されること。
これによって、自分のコミュニケーション方法が受け入れられていることを実感できます。
かわいいムーブ集会、ラクガキ集会のような無言勢のほうが比較的かわいいと見受けられる集会を多く開いていますので、かわいいが一定のモチベーションになっています。
他者の配慮と認識:
他者からの配慮や認められることは、無言勢の人々にとって大きな支えとなります。
相手が自分のコミュニケーションスタイルを理解し、それに適切に対応してくれることは非常に嬉しい瞬間となりますので、どうしてそういった行いをしているのかをよく観察してあげてください。
QVペンのたった一本の線だけでなく、我慢強く待つことで彼らはきっとすごい作品をあなたに見せてくれます。
無言勢のコミュニケーションには、他者との深いつながりや共感、評価を感じることができる独特の喜びがあります。これは、言葉を用いないコミュニケーションが持つ独自の魅力と、それを受け入れてくれる他者の存在のおかげなのです。
4.無言勢のデキるコト
無言勢のコミュニケーションスタイルは、ボイスチャットを使用しないだけで、他の多様なコミュニケーション方法を駆使して活動することができます。
イベントの主催:
雑談喫茶などのイベントを主催することで、他の無言勢のプレイヤーや興味を持つ人々との交流の場を提供することができます。
ロールプレイ:
かわいい子のキャラクターや特定の役割を演じることにより、参加者との間に異なる種類のコミュニケーションを生み出すことができます。
サイレンスプレイ:
言葉を一切使わずに、動作や表情だけでコミュニケーションを取るプレイスタイル。
これによって、より深いレベルの感情や意図を伝えることが可能となります。
無言勢は、ボイスチャットを使わないという制約の中で、多様なコミュニケーション方法を駆使してさまざまなアクティビティやイベントに参加・主催することができます。
このような特有のスタイルは、他のプレイヤーとの関係性を深めるための新しい方法を提供してくれるのです。
おわりに
ここまでの読了誠にありがとうございます。
この時点で10,000文字を超え、過去最長レベルのnoteとなりました。
無言勢のトリセツとしながら特徴を記載していたりと、
ほぼ無言勢の生態とその指針などがすべて盛り込んでしまった記事になっており、ワンイシューとはすでにかけ離れてしまった気さえします。
それでも、無言勢の行動する魅力というのは言葉尽きせぬほどのものがあります。
可愛い侵略者というのはまさに自分でも言い得て妙な部分があり、無言勢の方たちは尽きせぬ愛嬌とちょっとした悪戯が特徴の妖精のような無邪気さを体現しています。
彼らと共に過ごすことに、彼らと主に行くことに、私は決して後悔なんてしていません。
おそらく、大枠の無言勢記事はこれで書きたいことは書ききりました。
それでも、おそらくワンイシューでこういうときはどうすればいいの?のようなTIPSや、この記事に対してのアップグレードする項目を出していくように思います。
まだまだ、VRChatのプレイスタイルの一つ無言勢の魅力は私を離してはくれないようです。
それでは、また今度お会いしましょう。
ありがとうございました。