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【USBケーブルで音が変わる?】オーディオ用USBケーブル3本を比較してみた。
こんにちはYuriです。
オーディオ用のUSBケーブルは値段も形も様々。
「ケーブル1本でそんなに音が変わるの?」と不思議に思う方も多いと思います。
というわけで、今日はそんな疑問を解明すべく
私が所有しているオーディオ用USBケーブル3本の音を聴き比べていきます!
比較するケーブル
まず今回使用するオーディオ向けUSBケーブルをご紹介します。
・Acoustic Revive / R-AU1-PL
USB2.0 Type A to B (1m)
・信号ラインと電源ラインそれぞれに専用の2芯シールド構造のケーブルを使用した構造は、相互干渉が起こらず伝送劣化のないクオリティの高い音質を実現します。
・ケーブル導体には世界初の音響専用導体として開発されたPC-TripleCを採用。高密度且つ横方向に連続した結晶構造を持つPC-TripleCは結晶粒界による導通劣化がないため、極めて高い導通率とスピードを実現します。
・audioquest / Carbon
USB2.0 Type C to B (0.75m)
・5%シルバーコーティングLGC導体を採用したモデル。
・銀メッキの導体は、USBオーディオなどの非常に高周波のアプリケーション (たくさんの音のデータ情報ってことかな?)に最適です。
・カーボンによるノイズ消散システムを3層で実装している。
(↑ 英語サイトのため自分なりに翻訳しました。)
・Oyaide /d+ USB class S
USB2.0 Type A to B (1m)
・TPE シース、二重シールド(編組90% 錫メッキ銅線・アルミマイラーテープ)、ツイストペア構造の組み合わせにより外来ノイズ、デジタルノイズ、電磁波などから信号を守ります。
・伝送速度480Mbps の高速通信に対応する、USB2.0(HI-SPEED モード)認定ケーブルです。
効果があるか確かめるために、オーディオI/F付属のUSBケーブル(USB2.0 Type A to B / 1m)も一緒に比較していきます。(今回使用するRME / UCXのケーブルが見当たらなかったため、同社のBabyface Proに付属していたUSBケーブルで代用しています。)
録音環境
【使用機材】
・PC (マウスコンピューターのLaptop)
・オーディオI/F:RME / UCX
・録音ケーブル : Canareのフォンケーブル x2本
・DAWソフト : Steinberg / Cubase Pro 10.5
【セッティング】
・PCと各USBケーブルをオーディオI/Fに接続。
・オーディオI/FのoutputからオーディオI/Fのinputへフォンケーブル2本を使ってステレオで接続。
・DAWソフト上でレコーディング。
録音時のサンプリングレートとビット解像度は48kH/24bit。
バウンスの際も48kH/24bitのWavファイルで書き出しています。
比較対象
今回の比較では3パターンのサイン波と1つ楽曲を使いました。
・3パターンのサイン波(Native Instruments / Absynth5を使用)
①低音(C1 : 65Hzくらい)
②中音(C3 : 256Hzくらい)
③高音(C5 : 2kHzくらい)
この周波数の違う3つの音を鳴らしてみました。
・楽曲【Yuri Urano- Reed】
(こちらは筆者のリリースしている楽曲です。)
聴き比べてみる。
では早速聴き比べてみましょう!
みなさん各々のリスニング環境がありますので、Youtubeのレビュー動画 or 以下のファイルをダウンロードして聴いてみてください。
・3パターンのサイン波(Native Instruments / Absynth5を使用)
各周波数共①オーディオI/F付属のUSBケーブル →②R-AU1-PL →③Carbon → ④d+ USB Class S の順番に鳴らしています。
うーん・・・ちょっとわかりづらいかも(;^ω^)
次は楽曲で聴き比べてみます。
・楽曲【Yuri Urano- Reed】
オーディオI/F付属のUSBケーブル
Acoustic Revive / R-AU1-PL
audioquest / Carbon
Oyaide / d+ USB class S
こちらはサイン波に比べて分かりやすくキャラクターが現れたと思います!
次の項目でまとめてみていきましょう。
検証結果
まず全てのオーディオ向けUSBケーブルに共通して感じたのは、オーディオI/F付属のUSBケーブルに比べて、音のザラつきが少なくクリアに音が聞こえるというところ。どれもノイズや伝達の歪を軽減して、クオリティの高い音質を実現してくれていると感じます。
次にひとつひとつのケーブルの音質の感想です。
音の聞こえ方は人様々なので、こちらはあくまでも個人的なフィーリングをお伝えします。
Acoustic Revive / R-AU1-PL
全体的にくっきりと聴こえる印象です。この中で1番音の輪郭がはっきりとしたように感じました。
こちらは以前、DJやオーディオ専門店で働いている知人たちに教えていただいて導入しました。音のクリアさから私は制作時に愛用しています。
2本のシールドにセパレートされた変わった形のケーブルですが、この構造が伝送劣化を無くしてくれているんですね。
audioquest / Carbon
オーディオI/F付属のUSBケーブルに比べて、低音が少し見えやすくなったように感じます。
USB type C to Bのオーディオ向けケーブルを探していたのですが、あまり出回ってないんですよね・・・。なので、最近見つけたこちらを試しに買ってみました。
前回のライブでも使用してみたところ、ケーブルの取り回しの良さやコネクタが安定しているところも良かったです。ライブのときは音でステージがよく揺れるので、ケーブルが抜けにくいという安心感も重要になってきます。
USB端子の部分でも音が変わるのかは気になりますね。
Oyaide /d+ USB class S
ほかの2本に比べて柔らかい印象です。決して曇っているといわけではなく、もっちりとした柔らかさと芯のあるバランスが良い音だと思います。
こちらは8年くらい愛用しており、ライブのときや制作のときなど環境に応じて使用しています。
フラットケーブルが採用されていて、正直取り回しは良くはないです。ただ、これには理由があって「ケーブルを曲げたときに起こるケーブル内部の歪みを防ぐため」なんだそう。
上記のことから情報の伝達をスムーズにするためにも
ケーブルはなるべく「短く」、「曲げないようにする」。
この2点に注意することも音質向上のポイントかと思います。
まとめ
いかがでしたか?
今回のレビューは私の主観を述べました。
一口に「良い音」といっても、判断基準は人様々。聴く人の好み、用途、機材、環境も違います。
なので正直なところ、実際にご自身の環境のケーブルを取り換えて、聴き比べて判断していただくのが1番良いと思います。
最後に
今回の記事は、オーディオ向けUSBケーブル選びに迷われて読まれている方も多いと思います。なので最後に、私からおすすめするケーブル選びのヒントを3つお伝えします。
①リファレンス楽曲を持っておく。
よく聴く曲だったり、制作の用途であれば参考にしている曲、巷で話題の曲など。自分のなかで判断基準にする音があると比較しやすくなります。
②なるべく短いものを選ぶ。
前項でものべましたが、こうして情報の伝達をスムーズにしてやるのもポイントだと思います。接続するときはあまり曲げないようにして、ケーブルにも優しくしてあげましょう。
ケーブルの長さはカスタマイズできるところもあるので、こちらも購入候補のメーカーさん、ショップさんに相談していただくと良いでしょう。
③実際に聴き比べてみる。
メーカーさんによっては無料で貸し出ししてくれるところもあります。ご自身の環境で現在使用しているケーブルと差し替えて試してみるのが、1番違いが分かりやすいと思います。
もしくは専門のお店へ行ってみて、視聴させてもらうのもおすすめです。
お店にはその道のプロフェッショナルの方がたくさんいらっしゃいますので、分からないことはどんどん相談してみましょう。
最後までご高覧ありがとうございました。
今回の記事が、皆さんの何かお役に立てれば幸いです。
ぜひお気に入り1本見つけてください!
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