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ライブ時のセットアップ 「21.12.07 MUTEK.JP 2021 special program@Dommune」

こんにちはYuriです。
先日はDommuneにて「MUTEK.JP 2021 special program」に出演いたしました!

Live@MUTEK.JP 2021 special program 20.12.07 写真ありがとうございます!

今回のライブは「再出発」的なチャレンジもありました。
アンビエントサウンドのライブをここ2年やってきましたが、新しいアルバムのリリースもあったので久しぶりにビートのある音楽を。またひとつステップアップしたライブができました。

いつも新しいチャレンジをさせてくれるMUTEKの皆様、DOMMUNEの皆様や関係者の皆様、観ていただいた皆様、本当にありがとうございます!!

今日はよく聞かれるということもあり、使用しているライブのセットアップについて書いていきます。

(↑こちらが新しいアルバム!!)

使用機材

Laptop:Asus zephyrus g14
Audio I/F : RME / Baby face pro
Midi controller : NOVATION / LaunchControl XLRoli /Lightpad Block M
Headphone : PHONON  / SMB-02
Other:Tingsha

System

DAW: Bitwig / Bitwiig Studio

Set UP

LaptopにはBitwig Studioが立ち上がっています。
Bitwig上には、ドラムなどの音の素材や、曲によってはBitwig付属のPoly Gridでアンビエントなシンセサイザーの音を生成しています。

LaunchControl XLでは各トラックのボリュームやエフェクトなどをコントロールしています。

新登場のLightpad Block MではBitwigのFilterをコントロール。
シンセのフィルターな感じのハイを削ったり、レゾナンスを高めたり。
こちらは後でも記述しますがSeaboard Blockも持っているので、もっと積極的に使っていきたいと思っています

Baby face proに使っていたUSBケーブルはunibrainの20㎝のものに最近変えました。

こちらにAurorasoundのBUSPOWER-PRO2を接続して電源を供給。さらに電源の安定化を目指しました。

以前使っていたR-AU1PL1.0も非常に良いのですが、オーディオI/Fと相性が悪いのか、接続が途切れたり不具合が起きることがあり換えることにしました。ACOUSTIC REVIVEの製品はとてもお気に入りなので、個人的にはまた使いたいです。

マイクはBaby face proのインプットへ。Bitwig上でリバーブ、ディレイなどのエフェクトをかけています。

マイクはSHURE BETA57を指定して、こちらとマイクケーブルはDOMMUNEでお借りしていました。
最終アウトはステレオ2本のチャンネルをPAさんへお渡しする流れです。

よく使ったプラグイン

・Bitwig / Polygrid (シンセサイザー)

使用したThe Gridのパッチ

ドローン的なアンビエントサウンドを生成。
フィルターや、シンセのエンベロープのアタック、リリースなどをLaunchControl XLの一部のノブにアサインしています。
ライブでコントロールすることによって、より生きたサウンドをお届けできました。

次に空間系のエフェクト。
この2つは以前もご紹介しましたがやはりしっくりときています。

リバーブ:Native Instruments / Raum

こちらはたしかNIのキャンペーンでダウンロードしたはず。。。
NIはKOMPLETE 13などのバンドルを買えばあらゆる音源からエフェクト、ループなど一通り入っているので、とっても便利。

ディレイ: Waves /H-delay

Wavesも定番のプラグインですよね。Marcuryバンドルを買えば、必要な定番プラグインが一気に手に入ります。
こちらのバンドルをお持ちのエンジニアさんは多いと思うのですが、わたしはDimamondバンドルというもう少し下のバージョンを持っています。ほかのソフトも使いながらなので私はこれで十分と感じています。

あとBitwig Studio付属のエフェクトもかなり使えます。
中でも「EQ+」,「Dynamics」はライブ中もとても活躍してくれました。
会場での細かなミックス調整だったり、サイドチェインに。付属のソフトはわりと動作も軽いなと感じていて、ソフトが止まってほしくないライブでは安心感があります。

EQ+は自由に最大8バンドを割り当てることができます。
アナライザーがついているの視覚的にも帯域が見えて便利です(最終的には自分の耳が頼りですが。)

先ほどでてきたFilterも飛び道具的な感じで使えてたのしかったです。
シンセのフィルターみたいな感じに音に変化をつけてみました。

Bitwig Studio Artist Files:Yuri Urano “Pec” vol.2より。こちらもぜひ読んでみて!


こういう視覚的に音の波形とエフェクトが見えるプラグインは最近多いですね。直感的に操作できて楽しいし、使う人のクリエイティビティを引き出してくれる要素のひとつだと思います。
個人的にもこの視覚をヒントに自由な発想でいろんなルーティンを組んでみたいです。

今後の野望

今回使ったRoliのコントローラー、実はイマイチ使い方がうまく思いつかず眠っていたので、導入できてうれしかったです。
MPE対応のMIDIコンは普通のMIDIキーボードで出来なかったような演奏ができますし、今更ながら研究してみて積極的に使っていきたいです。

サウンド的なところでいうとまだまだ模索中ですが、より没入感のある”音の空間”を感じてもらえるライブも目指したいと考えています。

今回kalkulとMUTEK.JPと作ったAURAのDISCも、Ambisonicsというファイル形式で音を作って、立体的な音を創ることにチャレンジしました。
私にとって新しい音楽の作り方であり、この機会を与えてくれたMUTEK、Kalkulの皆さんにとても感謝しています。

(↑こちら2022年5月まで体験可能です!!)

立体音響に関してもまだまだ勉強中ですが、ライブだったり、インスタレーションをしたり、可能性は無限大だと感じています。
映像やファッション、ゲームだったりいろんな人を巻き込んで、音楽家としてのジャンルひとつに縛られず、表現したい方法をなんでも試していこうと考えています。

嬉しいことに音楽を作り続けていると、素晴らしいご縁がたくさんあります。ひょんなところからお声かけいただいたり、貴重な体験を与えていただきとても幸せです。
そして、自分もそこから”体験を与える側”として活動できることがまた嬉しいことだなと感じています。

今後もたくさんの感動と体験をお届けできるように精進してまいります!どうぞお楽しみに!そして、いつも応援ありがとうございます♪

本日もご高覧ありがとうございました!

::出演したイベントの詳細::

2021/12/07 19:00-24:00
「MUTEK.JP 2021 special program」
■出演:原 摩利彦 、細井美裕、Saskia、Kana Kitty、JACKSON kaki、Kalkul Team、Yuri Urano、Maurice Jones(MUTEK.JP)、岩波秀一郎(MUTEK.JP)
■LIVE:Yuri Urano、Itti ■DJ:Maurice

Supported by the Agency for Cultural Affairs Government of Japan in the fiscal 2021


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Yuri Urano
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