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課題は終わらなかったけど人生は変わった。トラベルクリエイター養成講座を受講しながら駆け抜けた3か月

2023年春から受講しているトラベルクリエイター養成講座がもうすぐ終わりを迎えます。4月5日のキックオフから3か月。毎月大量の課題に追われつつ並行して本業も繁忙期に突入し、いつになく多忙な日々を送っていました。

しかし、そんなに多忙だったにも関わらず、講座で指定された課題はほぼ未着手状態です。自己嫌悪は多分にありますが、4月まで時間を戻したいとは思いません。なぜなら、間違いなく私の人生のターニングポイントがこの3か月にあったからです。

関係者や講座同期から見たら盛大な言い訳なのですが、今回は私の3か月間にフォーカスして記したいと思います。

なぜ講座を受講したのか

私は数年前からフォトグラファーとして活動しています。もとはフリーランスとして独立するつもりだったのですが、2022年の年明けに知人に誘われて転職することになりました。そして2022年春からは、全く知見のないIT業界の営業職とフォトグラファーの複業生活がスタートしました。

フォトグラファーとしての実績は…正直、あるような、ないような。しかし転職のタイミングで移住した長崎で知人も増え、長崎県観光連盟のホームページで市民ライターとして記事を掲載していただけるなど少しずつ活動の幅を広げました。

そんなとき、強く実感したのは「文章が書けない」ということ。市民ライターの仕事も、少なからず報酬をいただいています。でも、現状の私はそれに見合った記事を書けておらず、このままではライターを続けるのが苦しくなってしまう。そう考えて悩んでいたところ、以前から気になっていたTABIPPOが講座をすると知りました。「旅を仕事にする」をテーマに設計された講座は、ライターとしての基礎知識やノウハウ、SNS運用、ポートフォリオの作り方、現役ライターやディレクターによる添削など、まさに私が求めていた内容がぎっしり詰まったものでした。

講座を申し込んだ後に起こったこと

※上記写真は二人とも友人です

講座の申し込みは2月頭。募集開始と同時に説明会にも参加せず勢いだけで申し込みました。仕事は3月から6月まで繁忙期ですが、昨年はなんとかなったから、今年もなんとかなるだろう。そう思っていたにも関わらず、3月下旬に発表された組織改編で営業範囲が九州北部から全域に拡大されました。ただでさえ繁忙期であるにも関わらず、業務範囲が拡大されて繁忙期に拍車がかかりました。

そんな矢先、ひとりの男性と出逢いました。

婚活を続けて約5年。こちらのnoteにも書いたような境遇から「絶対幸せになる」と半ば意地のように動いてきました。詳細は後日改めて紹介しますが、出逢ったその日に交際開始、一週間後には結婚の話をするなど、話はトントン拍子に進みました。結婚詐欺かと本気で疑った時期もありましたが、彼は至って本気でした。

コミュニケーションを優先した3か月

彼と私の価値観やフィーリングはかなり近いものがありました。しかし違う人間である以上、考え方の違いやお互いの性質、欠点などに向き合う必要もありました。

また、私自身の悪い癖も直す必要がありました。実は学生の頃から、恋人よりも自分の予定を優先し、結果的に向こうの気持ちが冷めていく…そんな経験を繰り返していました。九州北部では女性の人口比が高く、婚活界隈では男性の奪い合いが起こっていることから結婚するためにそんな癖は絶対に直す必要がありました。

しかし、仕事は繁忙期の真っ只中。彼を置いて長期出張に出てしまったり、私のスケジュールが理由でデートの時間が取れず彼に合わせてもらうケースが続出しました。5月に同棲を始めてからも、平日は残業が多く休日も仕事をする状況が続きました。

あの人みたいになりたい、でもその気持ちだけじゃ続かない

私の講座の受講動機は、尊敬している「あの人」みたいになりたい、でした。
その方は、ライターとしてスタートしつつも今は写真家や編集者としても認められて活躍している方です。その方が現在の地位に来るためにはたくさんの努力があったはずで、でも私が独学で同じ場所まで辿り着くことはできない。そう考えて講座を受講しました。

しかし受講後、私は申し込み時点に考えていたように動くことができず、課題も満足に取り組むことができなくて他のメンバーにも全く付いていけないまま終わろうとしています。講座の課題よりも仕事や彼とのコミュニケーションを優先すると決めたのは私で、そこに後悔はありません。ただ、もっとできたのではないか…と思うことはあります。

特に5月以降の自分の動き方を振り返り、課題をする時間が皆無だったのかと聞かれると、決してそんなことはありません。ただ、課題に向き合う時間は見つけるのが難しかったというのが本音でもあります。過去の私なら「時間は作るもの」と言ったでしょうし、現在の私を冷たい目で見ていたでしょう。

自己嫌悪はするけど、時間を戻したくはない

隙間時間に少しずつ記事を執筆し、自分でもクオリティが低いと感じるような記事を量産することはできたと思います。でも、それは私自身が嫌だった。講座の中では何度も「完璧じゃなく完成」と言われていましたが、ここで粘り強く向き合わなければ私自身の成長はないと考えていました。この考え方が正しかったのかは分からないし、結果も出なかったからきっと間違っているんでしょう。それでも、譲りたくはなかったのです。

それでも、やはり強く自己嫌悪しています。他の受講生との差が開いていくのを自覚すると、最後は記事を書くことも抵抗感を感じるようになりました。周りは課題と向き合いどんどん成長していく中で、全く成長が見られず停滞している自分。正直、本業にも一部支障が出てしまいました。

それでも、私は4月まで戻りたいとは思いません。パートナーとして将来を共に歩んでもいいと思えるほどの方に出会い、そして一緒にこれからの未来を作っていくことができる、この奇跡のような事実があります。もし4月まで時間を戻したら、彼とは出逢ったとしても別れていたかもしれない。あんなにも尊敬しているあの人になりたかったのに、今振り返れば彼との将来が存在しないことの方が怖いと感じているのです。

これからの進み方を考える

冒頭に書いたように、講座はもうすぐ終わります。やっと仕事は落ち着き、彼とも先日入籍しました。しかし今から無理矢理クオリティの低い記事を量産しても仕方ないので、だったらひとつずつ向き合っていこうと本記事を執筆しています。これから少しずつ執筆を続けて、課題を全て完了させた頃には私も一回り成長していることを願いつつ。

そして、改めて「ライターになりたいわけじゃない」という認識もしました。私が望む未来は、まず目の前の仕事に応えられる文章力を身につけること、そして自分が伝えたいことをきちんと表現できるようになること、最後にいつか写真を合わせて書籍を出版することです。最後の夢はいつ叶うのかわかりませんが、少しずつ積み上げることで近付くと信じています。

最後に、3か月間支えてくださったサポーターのまつこさんとチームメンバーのみんな。忙しくてなかなかコミュニケーション取れないのに仲良くしてくれて本当にありがとうございました!次はリアルでお会いできることを楽しみにしています。

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