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まだあちらの世界にいるあなたへ

【2014年11月9日】

まだあちらの世界にいるあなた、元気ですか?
毎朝ちゃんと朝ご飯を食べていますか?
寒い日はちゃんと厚いセーターを着ているんですか?

こっちの世界にいる私は…まあ、とりあえず、こっちの世界にいます。

「今年」という言葉は、私達の繋がり。

帰ってから一ヶ月以上経った。
色々あったような、全く何もなかったような気がする。
私の家族、友達、みんなこの一年間はどんな生活を送ってきたかとか、私の国はどれほど変わったかとかは、
帰ってから一ヶ月以上経ってから、やっと少しわかった気がする。

毎日同じように、起きて、実習行って、大学行って、帰って、寝る。
道ですれ違う人々も、街自体も、疲れてるようだな、と。

大変だからこそ、頑張らないと。
・・・と、朝の街を歩きながら考えている。

あっちの世界、前の生活に戻りたいと思うのなら、私はわがままな人ってわけ?
・・・と、遅刻しそうになって、朝の街を焦って走りながら考えている。

「去年」という言葉は、私達の始まり。

今日はまた荷物が届いた。
服とか、本とか、片付けようとしたら、全部とても不自然な場所にあるような気がした。
机の上に置いてあった先輩からもらったお土産は、どこに置けばいいのだろう。
今日はまた思い出が届いた。

思い出は私の弱みであろうとなかろうと、大切にしたい。

木の葉はとうとう色を変わり、冷たい土地に落ちるという季節。
私の心は、痛みが少しずつ消え、新しい希望に治されつつあるという季節。

「来年」はどうなるんだろう。

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