魅惑の肥料について
お茶パックに肥料を入れて乗せるの?!
魅惑の肥料を初めて見たときの
僕が感じた疑問です(笑)
皆さんどうですか?
どう感じましたか?
あとは匂いですかね(爆笑)
やまちゃんが閃いたお茶パックに入れる方法
そこにはどんな意図があるのか?
これを読んで下さっている方の多くは
やまちゃんのブログや
Instagram、Facebookなんかで
爆咲きさせているのを見たことがあると思います。
僕がプルメリアを育て始めた頃は
育て方に関する情報がかなり少なくて
ネットで見つけたよくわからない
根拠の乏しい育て方を信じて
枯らしてばかりいました。
「挿し木の深さは11cmがポイント」
やったやったって、思う方も居るはず!
そんな中たどり着いた本
「Plumeria Book」
そしてその中で紹介されていた
やまちゃんこと山口誠一さん。
彼のブログを何度も読み返し
カブ糞をブレンドしてみたり
焼き赤玉土を探してみたり・・・
ほかにも、根酸が効いているのではという
ジャンク挿しをしてみたりと
本当にいろいろなことを真似しました。
僕がプルメリアにハマるきっかけになった
人物の一人です。
2017の茅ケ崎アロハで初めてお会いし
ラピッドスタートを使ったレポートを
読んでもらい
「ホッピーヤバイね!」
と声をかけてもらったときは
めちゃくちゃテンションが上がりました!
そんな日本のプルメリアの第一人者である
やまちゃんが開発した
魅惑の肥料「Happy Plumeria」
初めて使った時の薫りと成長具合は
衝撃でした(爆笑)
今回はやまちゃんご本人の解説とともに
魅惑の肥料に迫ってみたいと思います。
この記事を書くきっかけ
プルメリアはかなり強い植物で
自生地ではほとんど手をかけなくても爆咲きしています。
ただ、それはしっかり成熟した「木」の姿のプルメリア。
日本では地植えすることが出来ず
鉢植えでコンパクトに育てながら
現地のように咲かせるためには
どうしても工夫が必要になります。
もちろん肥料に頼ることも
必要になると思いますが
肥料をなんとなく与えて
それが結果につながるとは思えません。
これまで、プルメリアの基本的な管理を
書いてきましたが
そんな方々のためにも
そして、少しでも多くの方にプルメリアを
爆咲きさせてもらうためにも
今回書くことにしました。
ということで、やまちゃんに今回の趣旨を
伝えたところ快く引き受けて下さり
熱い回答をいただきました。
個人的には独り占めしたい内容でした。
ここまで明かしちゃっていいの!?
なレベルです。
前置きはもう十分ですね・・・
では早速!
魅惑の肥料について(やまちゃん談)
以下 ほぼ原文
私のプルメリア専用の唯一無二である
魅惑の肥料「Happy Plumeria」について紹介をということで
少し長文になりますがよろしくお願いします。
魅惑の肥料誕生の経緯
私がプルメリアを積極的に研究し始めたのは
今から13年位前、日本のプルメリアの最大の協会であるプルメリアユニバーシティーに入会したころからです。
その後、ブログをスタートしています。
最初は時期が来たら勝手に咲くからとのんびり育てていましたが当時まだ珍しい植物だったのもあって、ネット上で私自身の注目度がかなり上がってきていました。
プレッシャーもあるかもしれませんが私自身、たくさんの花を咲かせることが楽しくなったんです。
そして試行錯誤の結果、数年後には
爆発的に咲かせるようになっていました。
咲かせるための条件は主に土と肥料でした。
そして植え替えや剪定など面倒を見てやり
技術的なことももちろん必要でした。
そんな中、魅惑の肥料が生まれました。
もともと売る気は無かったんですけど
とあるイベントでこんなに効くならひょっとして売れるかもと、10パック入りを10個くらい持って行ったんですね。
そしたら1時間ほどで完売したんです。
半分は私がわんさか咲かせていることを知っている人で、半分は知らないけど張り紙で
「なかなか咲かないという人に超おすすめ!」っていうのにつられて、買っていった人でした。
もちろん本当のことなのでまた欲しいということになり、そこから一気に知れ渡ったという経緯です。
なぜお茶パックなのか?
魅惑の最大の特徴はお茶パックを使うことだと思います。
順番は先に肥料で、後付けでお茶パックでした。
なぜかというと効きすぎる肥料をどう扱うか。
清潔を好むプルメリアに対して
臭い有機肥料は対照的で普通に土に混ぜて使ってしまうと、いざって時に悪さをしてしまうんですね。
混ぜてあるので排除が不可能。
かといって上にパラパラと撒くと
梅雨の長雨で溶けて土にしみ込んでしまうし。
空気の通り道を塞ぐことになります。
塞ぐと根が窒息するので成長が悪くなるどころか
そのせいで肥料が使われなくなり、肥料過多の状態となり根腐れします。
数年悩みましたね。
である日のこと
そのころ施肥のひとつの方法として茶こしで液肥にして与えていた時期があってけっこう面倒臭かったんです。
しかも与えたときだけ成長するし。
これ毎回簡単に与える方法はないかって。
そしてお茶パックにたどり着いたんです。
大発見でしたね。
簡単かつパワフルで、なおかつ取り扱いしやすいうえに問題を改善できたんです。
そしたらプルメリアの調子がすごく良くなりました。
なんじゃこりゃです。
根が群がってパックに吸い付いたのも初めて見たときは感動しましたね。
取り扱いの注意点、よく効かせるためのコツ
まず使い始めの2週間くらいが臭いのは
既にご存知だと思います。
安定するとさほど臭くは無くなり、効果が始まります。
長年園芸をやっている人なら油粕や魚粉を使うと
臭いのは当たり前なんでしょうけど慣れてない人には強烈だと思います。
ところがこれ消臭効果のあるカリウムを追加すると嘘のように臭わなくなります。
ところがこれが問題ありで効き目までマイルドになっちゃうんですね。
肥料バランスが崩れてカリウムばっかり沢山食べて育つことになります。
もちろん大事な栄養分ですが吸収する量が限られているのに薄められてしまうイメージです。
梅雨が明けたら一気に成長させたいのに
せっかくの効果が落ちてしまうのでは意味が有りません。
そしてコツに関しては水はけのいい土を使うことと、気泡質の土を多く使うことです。
詳しい土はこちらから↑
気泡の沢山あるパーライトや軽石を配合すると
肥料とのバランスが取れて成長が良くなり、土が良い状態を保ちます。
間違っても石のように目の詰まった土は使わないようにしてください。
土の配合が面倒なら
最低限普通の水はけのいい市販の培養土に
パーライトを2割程度混ぜてあげれば、それでもいいです。
PU培養土でも問題ないです。
空気バランスが取れると水を得た魚のように育ちます。
そしてもう一つ、薄暗いところで成長させないこと。
日当たり悪いところで育てるとモヤシのようになってしまいます。
良い花を咲かせるための栄養は土からと光合成からです。
これが偏ると花芽が付くけど元気に咲かなく寿命も短くなります。
以上、語り始めると延々と続いてしまう話題ですがまたそれは別の機会にでも。
最後に・・・
はい、みなさまいかがでしたか?
やまちゃんのブログを読まれたことがある方は
いかにやまちゃんがいい意味で変態かをご存じかと思います。
(やまちゃんごめんなさい(笑))
赤玉の給水量をグラム単位で計るくらいですからね!
そんな方が長年の経験をもとに開発した肥料
最大限に効果を発揮させるためのお茶パック
それを受け止める根を育て、肥料焼けしないように工夫された土・・・
あらためて、すごい肥料だったんだなと思いました。
もう説明は必要ないですね!
プルメリアだけでなく、情報が本当にあふれている今、どれが正解かなんて判断することは難しいと思います。
プルメリアが根から吸収できる養分は限られています。
たくさんの種類がある中で
どれを使い、どれくらいの量を与えるかを決めるのは、プルメリアを育てる人間の判断です。
大切なプルメリアのためにできるコト・・・
しっかりと取捨選択をされた上でお願いしたいと思います。