クイズ形式で学ぶプルメリアの水やり(5月〜11月の生育期編)
皆さんプルメリア、元気に目覚めてますか?
一般的な植物の水やりって、大体の表現は「土が乾いたら水やりをしてください」
という感じだと思います。
土が乾いたら、の程度・・・
水やりの量・・・
めちゃくちゃ曖昧じゃないですか?
プルメリアが調子を崩したと相談をよく受けますが、ほぼほぼ原因は水やりにあります。
プルメリアは元々の性格上、乾燥気味を好む植物です。
ネットで育て方を検索すると
「水をやりすぎると根腐れするので乾燥気味に育ててください」とか書いていたりします。
これ、正解なんですが解釈を間違えると失敗の元因になります。
今回はクイズ形式で解説していきたいと思います。
〇か×で答えてください。後半で回答を載せておきますね。
では早速参りましょう!
問題
Q.1 プルメリアを乾燥気味に育てるという水やりは、1回の水やりの量を絞ることだ!
Q.2 水やりの目安は、土の表面が乾いたらたっぷり与える。
Q.3 水やりは、鉢の底から流れ出るほどやると根腐れをする。
Q.4 4月後半の目覚めのタイミングの水やりは、霧吹きで土の表面が湿るくらいにして土が乾かないように毎日行う。
Q.5 雨が1日中降る場合は、根腐れするので軒下に避難する。
Q.6 水やりは、土だけでよい。
Q.7 プルメリアの水やり頻度は春も真夏も同じにしている。
Q.8 10月以降の水やりも、葉が沢山展開しているので真夏と同じくらい水やりが必要だ。
Q.9 翌日の気温に関係なく、土が乾いている場合はたっぷりと水やりをした方がよい。
Q.10 土が乾いていることの確認は、目視で十分だ。
さて、まだまだポイントを挙げるとキリが無いのでこの10問の〇×を考えてみてください。
回答及び解説
さて、みなさんいかがでしたでしょうか?
難しかったでしょうか?
相談を受ける中で特に誤解されている部分を挙げてみました。
ということで、僕的には全部×です。
それではひとつひとつ解説していきましょう!
Q.1 プルメリアを乾燥気味に育てるという水やりは、1回の水やりの量を絞るコトだ!
はい、違いますよね!
乾燥気味に育てるというのは、水やりの量を絞るのではなく、頻度、回数を絞るコトです。
やる時は、鉢の底から流れ出るまでたっぷり、隅々まで行き渡るようにたっぷりたっぷり与えてください。
Q.2 水やりの目安は、土の表面が乾いたらたっぷり与える。
違いますよね!
土の表面ではなく、鉢の中まで乾いてからたっぷりでお願いします。
Q.3 水やりは、鉢の底から流れ出るほどやると根腐れをする。
これ、結構聞くんですが間違いです。
中途半端に水やりをすると、結果的に土の中が常に湿った状態がキープされてしまいます。
ずっと湿っているお風呂場とかってどうです?
換気しない湿った部屋ってどうです?
カビ、雑菌が繁殖する温床ですよね!
土の中も同じ状態になり、中途半端に湿らせるだけの水やりは、かえって雑菌を繁殖させやすい状態を作っちゃいますよ。
やる時は、Q.1の解説通り、たっぷりしてください。
このとき、土の中に酸素を送るように、そして、鉢の中の土を洗い流すイメージで水やりをしてください。
根腐れは、中途半端にずっと湿った状態で起こります。
Q.4 4月後半の目覚めのタイミングの水やりは、霧吹きで土の表面が湿るくらいにして土が乾かないように毎日行う。
これもよくあるんですよね。
Q.3の解説と被るので省きます。
また、Q.1の解説でもわかっていただけると思います。
絞るのは頻度、しっかりと乾湿のメリハリを付けてください。
でないと、いくら霧吹きの少量の水でも腐ります。
Q.5 雨が1日中降る場合は、根腐れするので軒下に避難する。
雨がずっと降っていると根腐れするって都市伝説的に言われています。
わざわざ軒下に避難?
ありえないです。
逆に、雨水が鉢の隅々まで行き渡りたっぷり吸い上げることができて植物は喜びます。
水道水よりよっぽど嬉しいと思います。
200鉢育てているエキスパートは、1度外に出したらそのままです。
3日雨が続こうが、そのままです。
物理的に無理ですよね。
ここでは割愛しますが、そのために土を工夫しています。
Q.6 水やりは、土だけでよい。
水やりは、頭からシャワーでたっぷり与えると、ハダニを防止できます。
葉にも水やりをしてください。(葉水は霧吹きでもOKです。)
Q.7 プルメリアの水やり頻度は春も真夏も同じにしている。
水やりの頻度、もうお分かりですね。
春、夏、秋でプルメリアの水分消費量が変わります。
夏場は、葉から蒸散させて体温を調整しています。
なので当然、水やり頻度は変わりますよね。
Q.8 10月以降の水やりも、葉が沢山展開しているので真夏と同じくらい水やりが必要だ。
Q.7と答えがかぶりますが、秋になると気温が落ち着いてくるので蒸散量が減少します。
当然、水やり頻度は真夏と同じにするとダメですよね。
Q.9 翌日の気温に関係なく、土が乾いている場合はたっぷりと水やりをした方がよい。
根が傷む原因のひとつに、湿った状態で低温にあたるコトが挙げられます。
特に春先や晩秋の水やりは、翌日に放射冷却などで一気に気温が下がる場合(一桁台は最悪)は
いくら土が乾いていても、水やりは控えてください。致命傷のなります。
Q.10 土が乾いていることの確認は、目視で十分だ。
・土を少し掘って内部を確認する。
・鉢をそっと持ち上げてみる。
・プルメリアの茎の弾力を確認する。
・鉢底近くのスリットから見える土の色を見る。
などですかね。
表面が乾いていても、鉢の中は結構湿っています。
真夏は目視でも大丈夫ですが、目覚め期、休眠前は特に注意しないと根腐れしてしまいます。
さて、いかがでしたでしょうか?
思い当たるコト、あったりしましたか?
全ては、土がしっかり乾いたら、鉢の隅々まで水が行き渡り、底から水が流れ出るまでたっぷり!
が基本です。
この乾漆のメリハリこそが根を育て、置きたくて仕方ない肥料が効果的になります。
根が育っていなければ、いくら肥料を与えても消化しきれずに無駄になります。
正しい水やりをして、しっかり根を張らせて、せっかくの肥料を吸収できる土台を作ってあげてください。
では今回も最後までお付き合い、ありがとうございました!