見出し画像

生長点障害が治った経緯とその理由を考えてみた(塩基バランスのこと)

早速ですが、前の記事の最後の方にさらっと書きましたが、今年も肥料焼けと呼んでいいのか分かりませんが、生長点に障害が現れました。

昨年も同じ症状に悩まされ、肥料濃度が濃すぎるのかと、水やりを沢山して回復を待ちましたが改善はせずに冬を迎えてしまいました。

今年は別の切り口から改善を狙いました。 
結果的には回復して、元の通りになりましたが、その時の対処の流れや、改善から考えられる何がどう効いたのか?
今後どこに気を付ければいいのか等、化学的な視点からも分析していこうと思います。

ただこれはあくまでも僕の推論なのと、かなりマニアックな内容になっていきます。
そのあたりも踏まえて、読み進めて頂ければありがたいと思います。
(かなり難しいお話しも含まれていますので(笑))

今年の生長点障害

時期:7月末頃
状況:新芽が伸びずに焼けたようになり落ちる。生長点付近の水分が不足していてカサカサしているように見える。白い点々?が発生しているようにも見える。

画像1

画像2

今回の障害で可能性を考えたのは①~③でした。

その①
何かの害虫によるもの(アザミウマか?)説

その②
カビにやられた?説

その③
長雨で土が賛成に傾いたことによる障害?説

を考えました。

まず初めに、①と②の可能性を考えました。
薬剤を1週間に1度散布しそれを2回行いました。
結果としては、特に変化が見られなかったのでこの2つの説はないと判断しました。

ということで残る可能性として、土が酸性化している説を考え始めました。

酸性を中和するなら石灰よね、という安易な発想で石灰資材を買いに、ホームセンターに向かいました。

症状が改善した!

園芸コーナーに向かい、そこで色々品定め・・・
消石灰、苦土石灰・・・。
いろいろありました。

石灰については、土に漉き込んでから時間を置かないと植物にダメージが及ぶと聞いていたので悩んでいると・・・

「すぐ植え石灰」なるものを発見!

画像3

これなら大丈夫そうと、すぐに購入しました。

早速かえって、適当に鉢の上に撒いて水やりをしてみました。

1週間ほど経ったころ、何やら成長点のカサカサが無くなり、つやつやしてきました。

もしかしたら効いてきたかも!?

さらに1週間ほど経ったころ、明らかに症状が改善してきました。

画像4

「やっぱり酸性になってたんや!」

とこのときは土壌酸性説を信じていました・・・。


でも結果を後で知ることになるのですが、酸性化しているわけでは無かった(笑)


そう、違ったんです。おそらく(笑)
なぜかというと・・・

画像5

(僕の使ってる酸度計)

普通なら、石灰を撒く前に酸度を測るのですが、この時は酸度を測ってませんでした(笑)

思い込みで突っ走ってたわけです(笑)

ということで、早速物置から酸度計を引っ張りだして有機石灰を撒いた鉢の酸度を測ってみました。

6.5-7の数値

うんうん、やっぱりね!

で、有機石灰を撒いてない鉢も測定してみると・・・

6.5-7の数値

「あれ?」

それからほかの場所をいくら測定しても

6.5-7

「もしかして壊れてる?」

キッチンハイター水溶液を作って測定してみたら

12.0

壊れてない(^^ゞ

ということは、土壌酸性化説はちがうやん!

ほななんで効いたんやろ???

???

プル友さんに有機石灰を試してもらったり
色々情報を集めましたが、やっぱりわからず・・・

ただ、なぜか症状が改善していました。

やまちゃんのブログで、似たような症状にはカリ肥料がいいよって書いてたので
本当はカリ肥料がいいのかな~?なんて、悩み始めていました。

そんな時に、前回にも書いていましたがジャガイモ農家の方とInstagramを通じて知り合った方から、ご指摘を頂きました。

そして今回の改善した訳を知ることになるのです。(おそらくですが…)

塩基バランスって何⁈

「塩基バランスじゃないですか?」

ん???

塩基バランス???

早速ググってみたら、かなり難しそうな感じ・・・

ということで、その方にめちゃくちゃ質問を沢山して、専門家の視点から、色々なことを教えて頂きました!

塩基バランスについては、ウィキペディアなどで調べて頂くとして、生長点の障害はカルシウムが不足している、あるいは届いていないことから
起こっている可能性を指摘されました。

カルシウム欠乏の症状だと…

なぜカルシウムが足らないのか?
いくつか可能性が考えられるとのこと。

・カリ過剰
・マグネシウム過剰
・単なるカルシウム不足
・ホウ素不足

カルシウムとマグネシウムとカリは
5:2:1というバランスが崩れると
それぞれの吸収を阻害するようです。

また植物体内のカルシウムの移動にホウ素も欠かせないそうです。

さあ、難しくなってきましたね(笑)

かなり専門的な部分のお話に・・・

ということで、今回はこのあたりにします。

土壌の酸性化が原因じゃなかった

ということで、症状は改善されましたが、全然検討外れでした(笑)

ただ、偶然有機石灰の成分が、生長点の障害を改善したのが面白いというかありがたいし、農家さんとの出会いも。

注意しないといけないこともあります。

石灰資材乱用は危険!てことは前提に使わないといけないということです。

そのことも踏まえて、次回、栄養素の役割と塩基バランスから考えた障害改善について・・・
などを書こうと思います。

今日も最後までありがとうございました!

画像6

ロイヤルハワイアン、好きなプルメリアのひとつです(^^)

いいなと思ったら応援しよう!

hoppie
最後までお読みいただきありがとうございました。これからも情報発信が出来るように頑張りマス!