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宮本浩次ライブ「今、俺の行きたい場所」ツアー@島根県芸術文化センター(益田市)
11/10(日)、雨の益田市グラントワ演者は緊張感ありあり、でも客席は温かい雰囲気のライブでした!
会場に集まっていたのはグッズTなどは特に着てない若い人たち、年配のご夫婦、70代以上かと思われる方も。小さい子のいる家族連れもいて「地域の人が来てるんだな」という印象。
私の座席は1階席やや後方、19列の端っこあたり。双眼鏡持たないけど両目1.5の視力で見てきたよ。
※扉画像は津和野の殿町通り、鴎外ゆかりの養老館周辺です
益田ベイベー!やってきたぜ益田、俺たちもようこそ
薄暗い袖からメンバーが出てきた途端、大きな拍手。最初は抑えめに始まった「きみに会いたい」、だけど後半ピアノが暴れて宮本さんのシャウトもあった。今回、小林さんのピアノが派手だったのが目立ってた!
益田ベイベーって言われて、みんなワー!やっぱり嬉しいんだよね。
日本のロックンロール聞いてくれと言って「ロマンス」。最初からがなりを効かせた歌唱で総立ち!まるで脅しのような「あなたが!好きなんです!」ド迫力いいぞー!
ステージ向かって左の花道にパッと走って行って、みんなキャーキャー。非常口を守ってるお兄さんの肩に肘をかけて一節歌い、去るときにコクッと会釈されてたのが微笑ましかった(笑)
次に走っていった右の花道では、そこにいたスタッフにまた絡んでる?と思ったらファンにはおなじみ・カメラマンの岡田さんだったのでこれまた沸いた。
「今日はようこそ いい感じだぜ!みんなに捧げます、あなたに捧げます」
といって悲しみの果て。エレカシ風味を感じさせる男っぽい歌いかた、カッコよかった!
この時にコートは脱いでたけど帽子はかぶったまま、左の人差し指で帽子のつばをクイっとあげる仕草。遠かったけどくっきりした輪郭の鼻と口がよく見えた。
曲の後半、メッセージ的に「日々を送って行こうぜ」と語りかけ、「島根ベイベー!ようこそー 始まるよー!」
進化が止まらない「First Love」
もとは女性曲だなんてそれほど意識しないぐらい自然に、最初の1音から素の宮本さんのままの声。「だろう~♪」の高音がすごくきれいだった。他のカバー曲は緊張が見えるのに、この曲はとてもリラックスしてる感じ。まるで自分の部屋で歌ってるような。高音のあとのイェーイイェーイイェ、が好きなんだ。
どうやってたか忘れちゃったんだけど、最後のフェイクの時にスタンドマイクのまま顔を回して(?)フゥー・・・って細く入っていく歌い方をしてた。パワーで押すだけじゃなく、やっぱりテクニック的にも上手いんだよね。
江戸っ子的な「Sha・la・la・la」
rainまでは女性っぽい曲が続いてたのに、急にべらんめえ口調になるのが大好き!振り幅ですよなぁ。
私の隣の席は年配の男性で、First Loveからずっと座ってたので私は隣を気にせず立ちっぱなしで楽しんでたんだけど、気がつくとこの曲でいつの間にか起立されていた。座ってられないよね!
ミラーボールキラキラ、エビバデー、ベイベー!と客席に呼びかけること多数。客席が呼応する一体感もあって、「素晴らしい」って宮本さん本人も言ってた。
全部入り!「浮世小路のblues」
このツアーでこの曲の秘めたポテンシャルがどんどん露わになっていってるのを感じてたけど、今回は特にベストアクトと言っていいぐらいよかったー。この曲で私が見たい聴きたいポイントが全部入ってた!
ドガガガって凄味のあるドラム、跳梁するピアノ、宮本さんのナナナナナナナ!、ギターのひずんだギュイーン、(ごめんすってぃを無理やり思い出せない)めちゃくちゃにカッコよかった!
完璧に出来上がったものを間違いなく完遂するんじゃなくて、それぞれはみ出したエネルギーが偶然に響き合って収束したような。この演奏に出会えたのも一期一会、これだけでも益田に来た甲斐があったな。
「P.S. I love you」しみじみと大人のエール
愛してるぜぇ…のつぶやきから入って、最初の「ピーエス、アーイラーブユー!」のときいつもは伴奏よりユー!が一瞬早いんだけど、今回はむしろピアノの方が早かったかも。全然どっちでもいいんだけど(笑)
この曲も良かったな〜。等身大の宮本さんのからのエールという感じで。
歌いながら客席を指差ししてくれるんだけど、♪きみの笑顔を見つけた、でちょうど私のいる方向にビシーッと長く指差ししてくれて、え?あ、あたあたアタシ?(19列目w)ってなった!
曲終わりは益田ベイベー!アイラーブユーウウウー♪でめちゃくちゃ拍手。
緊張感あった!カバー曲
第2部、上下白のスーツに黒のシャツでビシッと決めて登場。
「woman」、いい声なんですよ・・・深くて温かくて。星が降るわ、の「わぁー」で太く声を張る所が好きなんだけど、今回は繊細なままの「わぁー」。こんな歌い方することもあるんだ!こう来るかなと思ってるところを軽々と超えていく。
2番の歌詞をうっかり1番と同じに歌いかけて、急に正しく立て直して堂々と歌いきり。ヒヤッとしたけどすごいな!
この曲、最近は座って聴く人が多いから後方席でもよく見えて嬉しい。今回は前の方で立ってる人がいて、宮本さんが歌いながらそっと座るように手で示してたらしい(聞いた話)
「飾りじゃないのよ涙は」、繊細だったり野放図だったりその時々で表現の仕方が違うと思ってるんだけど、今回は純というかピュアというか(同じ?)サビの部分もあまり声を伸ばさず抑制してる感じ。小林さんのピアノがフォローするように暴れてたね!
あといつもだけど、この曲のラスト「♪フ・ウ・ウ・ウ・ウ~」っていう締め方が好きだな。
「尊敬する、神聖と言ってもいいぐらい素晴らしい2曲」
自分で言いながらハードル上げちゃってる!
「喝采」の一番初め、♪いつものように幕が開く(正しくは開き)って歌ったから、あっと思ったら即座に「やり直しごめんなさい」って仕切り直してた。客席大盛り上がり。
宮本さんが下を向いて歌詞をブツブツ呟いてる間に、トムさんがドドン!とイントロ始めちゃうスパルタぶりが良いよね。ちゃんとそれで歌を合わせていけるのがやっぱりプロだなぁ。
みんな喜んでたけど、初めての土地で初見の人も多いだろう中でやり直しって、宮本さん本人にとっては悔しいものかもしれない。
でもね!私の両隣、おそらく初めて宮本さんのライブにきた感じの方々だったけど、間奏で自然に拍手が湧いたとき一生懸命に手を叩いてた。
この曲は最後だけじゃなく途中途中で拍手が湧いて、聴く人に心が十分伝わってるんだと思ったよ。
「翳りゆく部屋」は、なんの飾りもなくむしろ茫然としているかのような表現、歌い出し。少しがなりが入るのに、高音がきれいに伸びていた。
後半に向けてギターをはじめバンドの音が大きくなっていく中、ラストのシャウトがすごかった。照明も白いライトがまぶしくて目を開けていられないぐらい!
「永遠の少年少女たちに」恋人がサンタクロース
「美男美女、老若男女、永遠の少年少女たちに日本の名曲をお届けしよう」といって始まった、イントロからワクワクの曲。パンパンパンパン、パンパパン、手拍子が変わる時に先導してくれたので初めての人も絶対楽しめた!盆踊りとかパラパラとか、みんなで合わせるの楽しいもんね。間奏でヘイ!ヘイ!って拳あげたり、キュンキュン鳴らす名越さんのギターもよかったな。こんなおしゃれでポップな曲で「もういっちょー!」って掛け声がやっぱり宮本さんらしかった。
最後にひざまづいて「メリークリスマース!」って言った時、隣のおじさんがフフフ!って笑ってて、初見の人に宮本さんの愛らしさが伝わった瞬間だったわ。
続いて「昇る太陽」と「Do you remember?」はめちゃくちゃ苦しそうだった。このスピード感と畳みかける感じが大好きだけど、今回は自然と頑張れ、頑張れという気持ちに。ライブの中盤にこのペースで2曲も、他のアーティストの誰ができるだろう?
バンドはそれぞれの演奏で、客席は手拍子で宮本さんを応援してたよ。
第3部、宮本さん緊張してた?
黒のスーツに細いネクタイをスタイリッシュに決め、走って出てきた。
※トークはいつものように所々よく聞き取れなかったので雰囲気です。
宮本さん:今日はホール最終日なんですよね
小林さん:益田は初めて?
宮:ええ、森鴎外の津和野のそばということで(大拍手)
ホールが素晴らしい、美しくて。来てビックリしました
小:最初から今回はいい出来、今回はベスト(大大拍手)
更新していってるけどね
宮本さん、小林さんとのトークはともかく客席に向けてのトークはいつもに増してブツ切りだし、言葉に詰まって「ごめんなさいっ」とか差し挟みつつ、ニュース23のエンディングに決まって信じられない、ツアー中にこのメンバーでレコーディングして…など一生懸命話してた。
あと、いつもより敬語が多めな気がした。行くぜー!って盛り上げるための掛け声はバリバリに強気だけど、緊張してたのかな?なんて思ったよ。
素敵な思いがたくさんやってきますように、ハレルヤ!
後ろのモニターに浮かび上がる、書き損じもそのままの宮本さん手書きの歌詞が味わい深く、別に間違ったっていいんだって思える。「ハレルヤ」のフレーズごとに客席から手が上がる、なんとも言えない一体感、多幸感。
時々客席にパワーを投げるように腕を回し、最後は膝をついて両手でドーンと大パワーを送ってくれた!
「夜明けのうた」の終わり、いつもメッセージを語ってくれるところ(うろ覚えだけど)ここも言葉を考えながら、とつとつと言ってくれてた。
「エブリバディ、いろんな思いがありますけど・・・
俺も・・・忘れちゃうかもしれないけど、
たくさん思い出をポケットに入れて持って帰ります
素敵な明日を!またコンサートで会おう!」
今までの会場では「持って帰ってくれ」バージョンが多かったので、宮本さんが持って帰るパターンは初めて聞いた!
床にたくさん散らばった赤い花びらを集めてフワっと散らしたり、ジャケットの胸ポケットに1枚花びらがちょうどよく入っていたり、言葉は素朴だけどスターらしい佇まい。本当に素敵だったよ。
いろいろ思い出し
・オープニングの映像で他の地域では出てきた、〝〇〇(地名)I want to see you〟の文字がなかった。MASUDA/TSUWANOって出るかな?と期待してたからちょっとがっかり。それとも、あれって大宮だけだったの?そんなわけないか。
「風に吹かれて」だったかな?イントロで見せつけるように胸を反らせて白いスーツのジャケットを脱いでた。エレカシの曲に入るスイッチのようにエビバデー!と大きく呼びかけてた。
メンバー紹介のある「あなたのやさしさをオレは何にたとえよう」の途中で「ダガヅグダガッダッダッダダッダッ」て歌った!→アルバム「昇れる太陽」の「It‘s my life」の間奏でカッコよく啖呵を切るように歌ってるやつ。おお!と思った。
「さあお嬢ちゃん、野郎ども、らしく行こうぜ」って渋い語りから入った「俺たちの明日」。遠慮なしにがなりを入れ、これだよ!これ!なエレカシの代表曲。会場にいた人が多分全員知ってる曲。拳を上げてラストでバンドを振り返り、両足広げて大ジャンプ!久しぶりに見たー!
グラントワの音響がいいのか、本当にすごく良いライブだった。宮本さんの緊張ぶりは、初めての場所のせいだからっていうのもあるのかな?
今回初めて参加する人だって、すごく楽しみに来てるのが客席ではわかったし、多分思っているよりアウェーではないんだと思う。
もちろん宮本さんの歌を聴きたいし姿を見たくて集まってきてるけど、さらに圧倒されるぐらい凄いのに意図せぬ愛嬌でぶっ飛ばされちゃう、あの不思議な感じを体験したらみんなファンになっちゃうぜ。
今回ははるばる関東から中国地方は島根県・益田市および津和野町に連れてきてくれてありがとう!次はまた、横浜で!
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