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在米2年目、転職活動をしてみた。

在米になって1年が経ちましたので、アメリカで既に税法上の居住者になったこと、1年職歴を付けたことで何が変わるか試したく、LinkedInだけ使って転職活動をしてみました。より具体的なモチベーションとしては、家族がいるのでフレキシブルに働けるフルリモート職を得たかったのと、年収を20%以上は上げる事を狙っていました。結果的にはベースだけで77%年収を上げることができました。

結果、サンフランシスコに本拠地を置くクラウドサービスの企業から、シニア某エンジニア(ソフトウェア開発職ではない)のポジションのジョブオファーを頂きました。遡って1年半前の人生初の転職活動の振り返り、そして今回の総括をしたいと思います。

一つ前の記事にも少し触れましたが、1年半前の日本からのリモートアメリカ就活においては、LinkedInと在米日系人材紹介会社や知り合い経由で26社に応募し、3社ほどと面接をして、最終的に米企業1社からオファーを頂きました。特にLinkedInだけに限定すると、手当たり次第アプライしまくったのですが、一つも反応を貰えませんでした。

そして1年半後の今回。LInkedInのみ活用ですが、28ポジションに応募して、4社から一次面接(リクルーターとのphone screening)に呼ばれ、2社から二次面接(HIring Managerとの面接)に呼ばれ、1社においては四次面接までを突破し、ジョブオファーを頂くことができました。

ジョブオファーを頂いた企業とのプロセスについては、以下の通りです。1の後課題が出され、また2の後、二つ目の課題が出されました。

  1. リクルーターとのphone screening (30分)

  2. Hiring managerとの面接(60分)

  3. 技術面接(90分予定が2H近くに)

  4. ディレクターとの最終面接(60分予定が80分に)

3が一番厳しいかと思いきや、蓋を開けてみれば一番楽しい面接でした。質問を浴びせられるので、ひたすら答えまくり知識を披露するだけのシンプルなものでした。自分が保持している技術の棚卸ができて面白かったです。分野は、OS(Linux, Windows)、データベース、ネットワーク、統計分析、認証方式、HA(High Availability, 高可用性)に関するもの、システムのトラブルシューティング、に分かれており、やはり私は長いこと電話屋さん(キャリアのコアネットワーク側)をやっていただけあるのか、ネットワークやHAに関する知識はほぼ満点だったと思います。

phone screeningもこれまでの経験を話すざっくばらんな会話で楽しかったですが、Hiring managerとの面接はひたすらbehavioral questionsが続き、回答にはストーリーを組み立てて話す必要があるのと、やはり評価を受け続けるという立場上、疲れました。しかし、面接を振り返ると、在米になって1年間、現場で汗をかき続けた経験がそのままストーリー語りに生きていて、困難に見えることに果敢にチャレンジすることが何より大切だと身をもって学びました。

そして、なんと技術面接の面接がアレンジされるとほぼ同時期に、技術面接が終わる前に最終面接もスケジューリングされました。

Directorとの最終面接では、大学院卒業時まで遡り、Engineeringの学位をとったこと、入社時のこと、その頃から今に続くキャリアの柱になっている自分のパッション(腕にエンジニアリングのスキルを身につけたい)について語りました。社会人になり海外経験の全くない帰国子女でも何でもない状態から、海外事業への配属で人生の転機を得、海外に住んで働く夢を20年近く持ち続けていたこと、それを昨年在米になって達成したこと。日本にいた頃、自分の希望とは裏腹に、大企業では腕で仕事をする職人にはならせてもらえず、上流工程ばかりに携わったこと、さらに年次が上がると自分の希望とはこれまた裏腹にマネジメントをすることを求められていたこと。ですが、アメリカでは年齢に無関係にエキスパートとしてスキルを極められる土壌があるので、これからはようやく、エンジニアリングを極めて腕で仕事をする人になるようその道を突き進みたいと語りました。

そして、全体的な話ですが、全ての面談において後悔のないよう、しうる限りの限りの準備をしました。特に技術面接の直前まで準備をしたことは、そのまま本番で聞かれたことが色々とありましたので、準備をしすぎてやりすぎるということはありません。

また、各ステージにおいて、面接がスケジュールされると面談相手の名前が分かりますので、LinkedInで検索してフォローし、すぐにご挨拶のDMをお送りし、面接後もすぐにお礼のDMを送りました。とにかく関わった全ての人に熱烈アプローチをかけました。

最終面接の二日後の朝、リクルーターから "I have received amazing feedback from your interviews. I want to discuss next steps with you." と連絡を受け、午前中のうちに電話で給与や入社日、Job offer packageを用意するまでの社内プロセスについての説明がありました。
給与については、たまたまベイエリアから来ていた義家族が交渉の策を授けてくれたのでそれをそのまま喋りました。

その後最終面接をしてくれたDirectorにお礼のDMをすると、彼からも、あなたのような情熱的な人を探していました。一緒に事業を成長させましょう。のような意味のDMを頂きました。やっと両思いになれたことを確認できて、胸が熱くなりました。面接直後にDirectorに頂いたDMを振り返っても、結構自分のキャラが刺さったのではないかと分析しています。スキルもそうですが、やはり企業の活動というのは人が行うものですので、人間同士の相性や縁という部分が最も大きいと感じています。

勝因は何より自分が究極的に自分らしくあること。これに尽きると思います。他の誰かになろうとしたりせず、自分のありのままを、自分のパッションをぶつけて刺さる相手と巡り合うのが良いと思いました。

リクルーターからは暖かい励ましの言葉を沢山もらいました。
" I am genuinely so happy for you xxxx! You are going to do great things! I have no doubt about it."  頂いた言葉の通りに実現して見せようと思います。

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