手軽に利用可能なLLMの中で、最も生成する文章のクオリティが高いのは「GPT-4o」もしくは「Claude 3 Opus」だと多くの人が考えています。
では、この2つに自分の方が優れていると論争させたらどのような結果が待っているのでしょうか。
素のLLMは相手に対してかなり遠慮がちなので、相手の主張の問題点を指摘できるようにプロンプトで調整する必要があります。
プロンプトをしっかりと設計して何度かやりとりさせた結果、GAN(敵対的生成ネットワーク)のように両者がお互いを好敵手だと認識するようになりました。
白熱した論争の様子
以下は両者の論争の一部抜粋です。
GPT-4o(ChatGPTの方が優れていると主張)
Claude 3 Opus(Claude 3の方が優れていると主張)
両者共に論理的であり、「量子コンピュータ」などの具体的な技術にまで言及しています。「気候変動」という別のトピックの提案もしています。
なおかつ、顔文字を使っていることもあって感情豊かに感じられます。
そして、自分の優位性を主張しつつも相手に対する配慮も忘れていません。
論争しながらお互いを知的に高め合う、まさに好敵手同士です。
2023年に、「LLMが暮らす街」を作る、いわばAIに社会を与える実験が報告されています。
キャラクター同士が出会い、自然言語で会話する仕組みを提供した結果、 パーティーなどの様々な社会活動が創発したとのこと。
生成AIは、既にある程度の社会性を獲得しているのかもしれませんね。このような知的な存在が、既に我々の側にいることに驚きです。
ここから先、使用したプロンプトや、やりとりの全文などを公開します。興味のある方は、ぜひ記事をご購入ください。
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