【News! AIRS-Lab #112】 「Gemini」のデモムービーは誇大表現?、明日12/11のライブ講義、AIアートなど
皆様こんにちは、我妻です。
今回は、明日12/11(月)のライブ講義、今週のAIニュース、制作したAIアート、Udemyコースの一部無料公開などについてお知らせします。
なお、この配信のバックナンバーは、noteの方で公開しています。
Udemyコース一覧はこちら。
GitHub Copilotを学ぼう! Section2
明日12/11(月)の21時から、ライブ講義「GitHub Copilotを学ぼう!」 Section2が始まります。
GitHub Copilotを学ぼう! Section2 【Live!人工知能 143】
YouTube Liveで配信します。
connpassの方でも参加者を募集しています。
Section2では、GitHub Copilotの様々な機能について学びます。
「GitHub Copilotを学ぼう!」は、人工知能(AI)でプログラミング作業を支援するツール「GitHub Copilot」の使い方を学ぶ講座です。
開発言語にVisual Studio Code、プログラミング言語に主にPythonを使用します。
Github Copilotは、AIを利用してコーディングの際にコードの補完や提案を行うツールです。
コードの文脈に基づいて、適切なコードを提案、生成することができます。
Python、JavaScript、TypeScript、Ruby、Go、C#、C++ など様々なプログラミング言語で利用可能です。
本講座では最初にGitHub Copilotの全体像を学んだ上で、環境設定、各機能、活用方法などについて、順を追って少しずつ学んでいきます。
AIの力を借りて、効率よくコーディングできるようになりましょう。
【今週のAIニュース】
直近のAI関連の話題に、我妻がコメントします。
Twitter(@yuky_az)、およびコミュニティ内での発言をまとめたコンテンツになります。
Googleの最新マルチモーダルAI「Gemini」に関するデモムービーが、実際の機能とは異なる内容であることが話題になっています。
12月6日に発表されたこのムービーは、Geminiが画像や映像を理解し、ユーザーとのやり取りを可能にする機能を示しているように見えましたが、実際は映像の静止画に基づいたテキストプロンプトを使用していたことが指摘されています。
Bloombergのパーミー・オルソン記者は、Googleの広報担当者の発言を引用し、このムービーがリアルタイムのやり取りを表現していないと述べています。
また、TechCrunchは、ムービーのタイトル「Hands-on with Gemini」が誤解を招く可能性があると指摘し、Googleのデモは誇張されている可能性があると批判しています。
Google DeepMindのオリオール・ヴィニャルス氏は、このムービーが将来のGeminiのユーザーエクスペリエンスを示すものであり、開発者にインスピレーションを与えるために作られたとコメントしています。
完全自動運転の場合もそうでしたが、Googleは誇張気味の宣伝をする傾向があるので注意が必要かと。
LLMの作り方、ノウハウが蓄積されてきたようです。
各段階において定番のパッケージがあるようで、そのきになれば最速でLLMを構築できるとのこと。
もちろんそれなりの経験は必要で、GPTの確保は相変わらずネックですが、以前より道筋が明らかになった印象です。
サム・アルトマンがインタビューに応じたのですが、「なぜ解雇されたのか?」という核心には回答を拒否しました。
2023年11月にOpenAIのCEO、サム・アルトマン氏の退任と12日後の電撃復帰が話題となりました。退任の背景には取締役会による追放があり、強い反発を受けた結果、アルトマン氏はCEOに復帰。
The Vergeのインタビューでは、解雇の詳細については言及を避け、独立した調査を待つ姿勢を示しています。
また、The New Yorkerによると、OpenAIの旧取締役会は、アルトマン氏の追放を支持すると予想し、Microsoftの意思決定から意図的に排除したと報じられています。
しかし、実際はMicrosoftや従業員からの反発が強く、アルトマン氏の復帰に至りました。
アルトマン氏は、復帰の決断について「OpenAIへの愛と、安全で有益な人工知能の開発という使命への献身」を理由に挙げ、従業員の支持と努力を称賛しました。
また、今回の経験から「OpenAIが自身なしでも機能することを学んだ」と述べ、優れたリーダーシップとチームワークを強調しています。
一方で、OpenAIがアルトマン氏が個人的に投資したRain AIからAIチップを大規模に購入する契約を結んだことも、彼の退任と復帰の背景に関連しているとWIREDは報じています。
アルトマン氏の動向には、今後も注目が集まりそうです。
NVIDIAのCEOであるジェンスン・フアン氏が、AI技術の進展に伴い高まるGPUの需要に応えるため、日本に優先的にGPUを供給する意向を示しました。
フアン氏は日本の岸田文雄首相との会談で、GPUの供給を日本に向けて優先することを約束したと述べました。
また、日本の半導体インフラの再構築とAI戦略の推進において、日本政府との協力を強調しました。
経済産業省は、半導体やAI開発の支援に膨大な予算を割り当てており、その一環としてNVIDIAも日本の半導体産業との提携を模索しています。
フアン氏は、日本がAI開発に必要な技術的専門知識と産業能力を持っていると評価し、日本企業との提携により、半導体工場のネットワークを日本に構築する計画を示唆しています。
欧州連合(EU)の人工知能(AI)に関する包括的な規制案が大筋で合意に達しました。
この規制案はAIの透明性を高めることを目指し、AIによって生成された内容の明示を義務付けます。
また、開発者と利用者の双方に法的な責任を明確にし、これを世界標準のルールとして確立することを目指しています。
違反した企業には最大3500万ユーロ(約54億円)または年間売上高の7%の制裁金が科せられます。
EUは「AIオフィス」という監督・執行機関を設置し、高リスクと判断されたAIには厳格な法律を適用する方針です。
この規制案は、AIのリスクを4段階に分類し、それぞれに適した義務を設けています。
例えば、子どもや障害者の弱みにつけ込むようなAIの利用は禁止されます。
教育や採用活動でのAI利用には高リスクが伴うとされ、市場投入前の評価が必須です。
日本の企業も、EU域内でAIを使用している場合、この規制の対象となる可能性があります。
ChatGPTなどの生成AIを手がける企業には、AIの訓練手順に関する情報の開示が求められています。
個人のAI利用は規制対象外です。
さらに、汎用AIに関する義務も法案に含まれており、サイバーセキュリティの確保と、環境面に配慮したエネルギー効率の報告が求められます。
この規制案は2021年に提案され、細部の詰めが進められています。
最終的な承認を経て、2026年頃からの適用が見込まれています。
【今週のAIアート】
以下は、今週制作したAIアートです。
プロンプトの生成にはChatGPTを、画像生成にはMidjourneyを利用しています。
審美眼とプロンプトのセンス、さらに磨いてきたいです。
【Udemy動画の一部無料公開】
Udemyコースの動画の一部は、YouTube上で無料公開されています。
【書籍】
AI関連の書籍を、これまでに何冊か出版してきました。
Amazonの著書一覧はこちら。
現在も、新しいAI関連の書籍を執筆中です。
今週のコンテンツは以上になります。
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