【News! AIRS-Lab #103】 複数AIモデルによる「文殊の知恵」、明日10/9のライブ講義、AIアートなど
皆様こんにちは、我妻です。
先週、新しいUdemyコースをリリースしました。
『「音声」とAIで作文しよう!』では、我々が喋る「音声」を元に文章を作る方法を学びます。
今回は、明日10/9(月)から始まる新しいライブ講義、今週のAIニュース、制作したAIアート、Udemyコースの一部無料公開などについてお知らせします。
なお、この配信のバックナンバーは、noteの方で公開しています。
AIコミュニティ「自由研究室 AIRS-Lab」、メンバー募集中です。
Transformerを詳しく学ぼう! Section1
明日10/9(月)の21時から、ライブ講義「Transformerを詳しく学ぼう!」 Section1が始まります。
Transformerを詳しく学ぼう! Section1【Live!人工知能 137】
YouTube Liveで配信します。
connpassの方でも参加者を募集しています。
Section1では、Transformerの概要について学びます。
「Transformerを詳しく学ぼう!」は、生成AIのベースとなる技術、「Transformer」について詳しく学ぶ講座です。
Transformerがどのような仕組みで機能しており、生成AIの躍進を支えているのかを掘り下げていきます。
理解を深めるために、本講座ではフレームワークPyTorchを使ってTransformerの実装にもトライします。
Transformerをベースにした大規模言語モデル(LLM)は現在様々な分野で驚異的な性能を発揮し、幅広く活用されています。
特にGPT-3.5やGPT-4が使われているChatGPTは、自然言語を使った対話により自然な文章を生成可能なので、大きな注目を集めています。
LLMは様々なタスクをこなせる汎用性を備えており、これまで人間しかできなかった様々なタスクを任せることが可能になってきています。
本講座では、最初にTransformerの概要を学んだ上で、Attentionの仕組み、埋め込みについて順を追って学んでいきます。
そして、最後にここまでの内容を踏まえてTransformerを組み立てます。
Transformerを詳しく学び、生成AIに対する深い洞察力を身につけましょう。
【今週のAIニュース】
直近のAI関連の話題に、我妻がコメントします。
Twitter(@yuky_az)、およびコミュニティ内での発言をまとめたコンテンツになります。
GPT-4、Bard、Claude2などの異種LLMが円卓を囲んで議論した結果、回答の品質が向上したとの報告が。
まさに、三人寄れば文殊の知恵です。
アーキテクチャを適切に組むことで出力が十分に検証されるようで、ハルシネーションの低減にも効果があるようです。
人間の場合は議論した方が上手くいく場合と上手くいかない場合がありますが、LLMの場合は上手くいくようです。
文殊の知恵を生むためには、各メンバーがLLMのように感情に流されず考えることが大事ということでしょうか。
日経クロステックによる、ChatGPTを先生にして未経験者がプログラミングを習得できるかどうか検証したレポート。
今後、様々な分野でChatGPTが講師として有用かどうか検証が進むかと思います。
既存の教育システムとどのように共存していくかが問われていますが、個人の自律性がキーになるかと。
「自律性」の育成は、どのように教育システムに組み込めばいいのでしょうか。
貧困層に対する現金給付を、AIアルゴリズムに任せる際の問題点。
本来受給されるべき人が受給できない問題が発生するようです。
これはアルゴリズムやシステムが不完全であることが表面上の原因なので、改善可能なのでは。
ただ、貧困層の救済は人間の倫理観や道徳が根拠なので、それらをAIが備えることができるかどうかが根本の問題かと。
AIが真の倫理を備えるためには「痛み」を知る必要があるのですが、結局はAIに「感情」が必要ということなのでしょうか。
10月4日に東京都港区で開催された「Softbank World」において、孫正義氏の基調講演がかなりのインパクトであったようです。
AGIを超えた「ASI」(Artificial Super Intelligence)の登場を予見し、ASI対人間は、人間対「金魚」に等しいと指摘していました。
今後20年は、人類史上最も濃密な転換点になるかと。
改めて、日常の業務に追われて考えのスケールが縮こまっていた自分を反省します。
様々なAI関連本を、ChatGPTを使って検証したり考察したりながら解説する記事。
ユーモアは記憶のエラーを解消するための情動という説が面白かったです。
ChatGPTのギャクがつまらない理由の一因かもしれません。
また、ある書籍でAIは肉体を持たないので解けない、だからAIには限界があると断言されていた問題が、ChatGPTによってあっさりと解かれてしまったのも興味深かったです。
AIの身体性とは結局、重大に聞こえることを言って権威付けしたいだけだったのかもしれません。
AIの世界は日進月歩なこともあり、古い常識はもはや役に立たないかと。
Preferred Networksが、第9期決算で30億円超の損失を計上しました。
売上高が76億5,500万円で、当期純損失は30億6,600万円とのこと。
日本発のユニコーンAI企業にはさらなる飛躍を期待したいところですが、事業的には苦戦しているのでしょうか。
あるいは、長期的な視点で投資を重ねており目下の利益は重視していないのかもしれません。
この企業昔Chainerというディープラーニングのライブラリを運用していましたが、それに続く世界的なサービスの登場に今後期待です。
【今週のAIアート】
以下は、今週制作したAIアートです。
プロンプトの生成にはChatGPTを、画像生成にはMidjourney V5.1を利用しています。
審美眼とプロンプトのセンス、さらに磨いてきたいです。
【Udemy動画の一部無料公開】
Udemyコースの動画の一部は、YouTube上で無料公開されています。
【AI関連動画】
AI関連の情報や、それに対する僕の考えを動画で配信しています。
【書籍】
AI関連の書籍を、これまでに何冊か出版してきました。
現在も、新しいAI関連の書籍を執筆中です。
今週のコンテンツは以上になります。
ご意見、ご感想、ご要望などがありましたら、ぜひ気軽にコメントをください。
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