子どもにとって最高の住まい
こんばんは。絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者で、小児科医の湯浅正太です。
今日は、子どもにとって最高の住まい、というテーマで短くお話ししたいと思います。
あなたはどんな家に住んでいますか?マンションですか、戸建てですか?どんな住まいが、子どもにとって最高なのでしょうか?
子どもの心の成長にとって大切なものは、安心安全な環境で、安心安全な存在と暮らすことです。子どもにそんな暮らしを提供するためには、親子のつながりが感じられる生活が欠かせません。
つまり、子どもの心の成長にとって、マンションでも、戸建てでも、賃貸でも、持ち家でも、なんでもいいんです。それよりも、朝起きてきたら「おはよう」の挨拶を、夜眠る時には「おやすみ」の挨拶を交わせる。そんな交流の場さえあれば、どんな家でも最高の家になります。
時々、家での挨拶を交わすことがない状態で生活しているお子さんに外来でお会いすることがあります。そういったお子さんの中には、うまく生活に適応できていない子も少なくないのです。
それほど、子どもたちが心を健全に保ちながら生きるうえで、家庭での交流は欠かせません。ちょっとでも言葉を交わす。ちょっとでも触れ合う。そのちょっとが積み重なって、大きな成果となって現れるものです。
ですから、子どもたちにとって最高の住まいとは、親子が交流できる住まいです。生活しているその時にはわからないものですけど、親子が交流するということは、薬よりも何よりも絶大な威力を発揮します。
今日は、子どもにとって最高の住まい、というテーマでお話ししました。
だいじょうぶ、
まあ、なんとかなりますよ。