子どものためにコロコロ変わらない
こんばんは。絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者で、小児科医のしょーたです。
今日は「子どものためにコロコロ変わらない」というテーマで短くお話ししたいと思います。
あなたは物事を続けることは得意ですか?それとも苦手ですか?例えば、子どもに関わる上で、同じスタンスでコツコツと継続的に関わり続けることは、子どもの安定した心を育てる上でとても大切なことと感じます。
時々、同じようなシチュエーションにも関わらず、コロコロ態度が変わってしまう親御さんを見かけます。ある時は笑っていても、ある時には怒っている。そんな風に態度が一定しない親御さんのもとで育つ子どもって、どんな心が育つと思いますか?
それは、不安定な心が育つものです。なぜなら、どんなシチュエーションで、どんな態度をとったら良いのかが学べないからです。
例えば、顔で笑っていても、手足を使って親を攻撃している。そんな風に、嬉しいんだか、怒っているんだか、わからないような混乱した行動をとる子どもがいるものです。
ですから、子どもに関わる親には、一定のスタンスが必要です。気持ちがブレることなく、継続的に温かい関わり。それが子どもの心をより安定させてくれるものです。
今日は「子どものためにコロコロ変わらない」というテーマでお話ししました。
だいじょうぶ。
まあ、なんとかなりますよ。
湯浅正太
小児科専門医、小児神経専門医、てんかん専門医。一般社団法人Yukuri-te(ゆくりて:https://yukurite.jp/)代表理事。イーズファミリークリニック本八幡 院長。作家。著書に『みんなとおなじくできないよ』(日本図書センター)、『ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ』(メジカルビュー社)がある。