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愛のある子育てのコンセプトこそ大切

こんばんは。絵本「みんなとおなじくできないよ」や「ものがたりで考える 医師のためのリベラルアーツ」の作者で、小児科医の湯浅正太です。このチャンネルでは、子どもの心に関わる物事を気ままに発信しています。ですから、紅茶でも飲みながら、ゆる〜い気持ちで聴いてもらえればと思っています。

皆さんは、子どもを育てるうえで大切なことはなんだと思いますか。もちろん、子どもに関わろうとすることは大切ですし、色々な欠かせない物事があると思います。色々な正解があっていいのだと思いますが、僕は「愛のある子育てのコンセプトをもつこと」こそ、子どもの心を育てるうえで大切なことと思っています。

人が生きるうえで、コンセプトは欠かせません。自分がどんな風に生きたいか。どんな作品を作りたいか。そういったおおまかな見通しをもつことが、達成の秘訣と思っています。コンセプトをもっていることが決して近道になるとは限らない。でも、遠回りになっても、コンセプトをもっているからこそ、いつかきっと目標を達成してしまうものです。

子育ても同じですね。「子どもには、人の心に寄り添える人物になってもらいたい」と親が思っていれば、子どもはいずれそういう人物に育っていきます。「子どもは放っておけば、どうにでも育っていく」と思いながら、そこに愛がなければ、きっと後悔が残る子育てになるはずです。

そういったコンセプトを考えるにあたって影響を与えるのが、あなたの価値観です。そして、あなたの価値観に影響を与えるのが、世間の価値観であり、それまで経験してきた教育です。

僕は医師として、人生の最期を迎える患者さんに出会ってきました。そんな患者さんが口にしていたことが、「人生って、あっという間」ということです。そして「人生の最期が見えてくると、世間の価値観なんて、どうでもよくなる」ということでした。中には「世の中の価値観に振り回されなかったら、人生がもっと充実していたかもしれない」なんて教えてくれた方もいました。

そんな人生を自分たちや子どもたちが生きていると思うと、世間の価値観に自分たちが振り回されることや、子どもたちを振り回すことがバカバカしく感じられるものです。

そんなことを思いながら過ごしていると、やはり程度の差こそあれ、「人とつながれる」ということこそ、健全に人生を全うするために頼れる価値観なのかなと思います。そんな価値観をもちながら、愛のある子育てをしてもらいたいと思っています。

大人の関わり方次第で、子どもは如何様にでも変わります。
だいじょうぶ。
まあ、なんとかなりますよ。

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