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小雨のランを大げさに楽しむ

季節の変わり目は雨が多くなります。私は濡れて走るのをあまり好みませんが、「今走らないと次は一週間後」といったときには、多少の雨ならランニングに出ます。

そんなときは雨ランを少しでも楽しめるよう工夫します。最近は畑の道を走ってきました。野菜を覆うマルチやビニールハウスの脇を通るためです。

小雨程度だと、雨が木々や地面を打つ音はほとんど聞こえません。ただ体が濡れていくだけです。

でも、ビニールマルチが施された畑やビニールハウスのそばを通ると雰囲気が変わります。ほんのちょっとした雨でも、ピンと張られたビニールに当たるとバチバチッと勢いのよい音を立てるのです。

この音は、私の体感で雨の強さを5倍ぐらいに強めます。小雨でも、本降りの中を頑張って走っているような気分にさせてくれるのです。

ちょうど今頃は、畑に夏野菜の種が蒔かれたり苗が植えられたりしていく時期です。冬野菜が片付けられ、きれいに整えられた畑に保温のためのビニールマルチが張られていきます。だから、増幅された雨音を楽しめる場所が増えます。

さらに、3月は風の強い日が多いです。強風の向かい風では、前から顔に向けて雨粒が飛んできます。これも自分の「頑張ってる感」を自然とアップさせてくれます。今の時期は、小雨ランを大げさに楽しむ環境が整っているのです。

観察しながら走っていると、マルチの張り方やビニールの形状にはいろいろなものがあると気づいてきます。

そんな発見も含め、「寒っ!」と震えながらも小雨ランをしてきました。


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Sampo(山帆)
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