#20 二人で初渋谷
前回会ってから、4月21日を迎えるまで
おかげさまで毎週会えていたことで、彼女の類まれなる身体の才能を引き出すことが出来ていた。
こんなに長いDMを当たり前のように送ってくれる彼女とのやり取りが毎日の活力になっていた。
おかげで会っていない間も、気持ちは満たしあえ次回会うのが楽しみな毎日を送れていた。
彼女自身も伝えてきているが、この頃には喘ぐよりもオホ声と呼ばれる絶叫で喚くという表現が合うような、そんな状態になっていた。
次回の約束が決まる頃には、引き継ぎに追われメンタル弱々になっている姿が見て取れたので、彼女の好きなラーメンを食べに行く提案をした。
ちょうど金曜は、彼女の新しい職場となる所の面接の日だったので、元々話していた街ではなく、2人では初めて渋谷待ち合わせすることにした。
彼女は、この頃から僕のスリーピースのスーツ姿が好きだということを伝えてくるようになったので、平日会える日は必ずスーツだったので反応見るのが楽しみになった。
何より甘えんぼだったので、弱々しい日に会った時に回復させてあげた時の甘えぶりがまたとても愛おしくかんじさせてくれた。
こうして、4月21日、初めて渋谷待ち合わせをしてラーメンを食べて過ごした。
この先、彼女と最も過ごすことになった街渋谷、その第一歩を踏み出した夜だった。
第二十一話へ続く
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