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「戯言」を吐いた。
どうして「死にたがり」「生きたがり」の
見ている景色はあんなにも輝かしいのか。
ー その点で、既に同意は得られなかったが。
魅了される訳は、日々私の見逃している美しさを、
見たいと藻掻いたその美しさを、精緻に丁寧に描くからだろう。
余裕のある人は、現状に満足している人は、何も考えない。
生まれた意味とか、生きる価値とか、そんなことには目も向けない。
毎日が苦しくなると、『哲学的な問い』に想いを馳せる。
それとも『哲学者』は、全てに意義を求めてしまう。
美しさを描くその人たちは、儚くもどこかに消えていく。
「しばらく連絡取れません」「またどこかで会いましょう」
「さようなら」「遺書です」なんて最期に残して。
ー 彼は、そんな経験をしたことがないと言った。
別ればかりの苦しい界隈なんて、今すぐにでも立ち去りたい。
『普通』になって、美しさを忘れてしまってもいい。
でも、もっと強くなりたかった。
そうしたら、今の姿を受け入れられるから。
「生きていてよかった」なんて生者にしか言えない言葉。
「死人に口はないでしょ」って、『天国』なんて夢を描く。
『大切な命』ならば、それを私は抱えているのならば、
そもそも発生しなければよかったのだろうか。
産む責任が誰かにあるなら、死ぬ責任も誰かにあるのだろうか。
「生まれてこなければよかった」「生きていたくない」
思ってはいけない感情が多すぎる。
ー 生きていて欲しい
どうしてか、なんて答えも探さないで
ただあなたの感じ方をもっと見ていたいって、
明日もあなたの投稿を見ていたいって、
その人自身には何の興味も持たないままで、
ただその人の感じ方を、ただその人の表現に、
好きだからって価値を見つけて
時の流れのように、進み続けてほしくて、
当たり前にそばにいてほしくて、
10年後も「死んでほしくなかったな」って言ってるんだろう。
100年後には、風の音だけが聞こえているんだろう。
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