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Citrus

伝えたい相手もいないのに、こうして筆を執っています。

「誰かに届いて」そう強く願えるほどに
海に浮かぶ小瓶のようには、すべてが美しくないのです。

什器を動かしてのぞくカーペットの窪み
照らされ続けた白い壁

色を知らないあなたでも、木材の膨張を感じ取れるでしょう。



肩口に積もる雪を見て、白とは言い表せない煌めきを感じました。
雪だるまは達磨に似つかないと思います。
じっとこの世を見つめるその瞳だけが、唯一の共通点に映ります。


どうしてこんなことを始めてしまったのでしょう。
それでもこの身体は私を置いて、どこかへ飛び出してゆきます。

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Fog
もっといろんな環境を知りたい。