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オリーブオイルは何と味わう

5月になった。
オリーブはまだ花芽で、咲くのはもう少し先になりそう。

農協的スーパーに行った。
この時期は、そら豆やアスパラガスなど
春の野菜が並んでいる。
旬の野菜は、季節ごとにあるけれど
春の野菜を見てワクワクするのは、なぜだろう。

グリーンピースも売られていた。
房ごとドサっとカゴに入っていて、
好きな分だけ袋に入れて
量り売りで買う方式。
イタリアの野菜は、パック詰めのものもあるけれど
こうして、量り売りで購入するのが常だと思う。
ぷくぷくとして、美味しそうに見えたから
ついつい、購入してしまった。

グリーンピースときたら、やっぱり「豆ごはん」でしょ…と思う私は、日本人。
早速、家に戻って、
そのぷくぷくとした房を開けて見ると
これまたぷりっぷりのグリーンピースが顔を出した。
色々レシピを見ていたら、
グリーンピースをお米と炊くより、別々の方が彩りが綺麗だとのことで、
わざわざ手間をかけるのは、やっぱり素材が良いからである。
せっかくだから、日本で購入した日本米を使う事にした。

お米はツヤツヤ、
グリーンピースは、ぷりっぷり。
そのままで、充分、美味しい。

イタリアにおいて、日本の食材が貴重であるがゆえ
基本、日本のものにオリーブオイルをかけたりはしないんだけれど
ついつい、出来心で、
オリーブオイルをかけてみた。

おおお

青いグリーンピースが
さらに青く感じる。
オリーブオイルの味がハッキリと感じられるのは
パンに浸す以上かもしれない。

同時に思う。

日本の白いごはんにオリーブオイルをかけるのは
非常にハードルが高い…と。

オリーブオイルが美味しくないと
白いごはんにオリーブオイルは美味しくない。

オリーブオイルは、何と味わうのが良いか…に
正解も不正解もないけれど、
料理を確実に美味しくしてくれるのは
やはり鮮度の良いオリーブオイルと言えるし、
だからこそ、
いろいろ楽しんでいただけたら…と
作り手としては思うのである。

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