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長崎原爆の日 平和をつくる人々に向けて

こんばんは。ご無沙汰しております!
長崎原爆の若き語り部こと、田平由布子です。

今日は長崎原爆の日。
私は午前中、仕事のお休みをいただき長崎平和祈念式典に参列してきました。

毎年、式典の中で長崎市長が読み上げる「長崎平和宣言」起草委員会の一員として、長崎市からご招待をいただいての出席でした。

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3日前は広島原爆の日、そして今日は長崎原爆の日。
ニュースを見ていると、多くの方が広島・長崎に思いを馳せてくださっているのが分かりました。

イスラエルの招待 対応分かれた広島・長崎

今年の平和祈念式典では「イスラエルの招待」をめぐってニュースでも話題になっていました。
広島市はイスラエルを招待、対する長崎市は招待せず。
どちらが良い・悪いではありませんが、私はいち長崎市民として、市長が不測の事態が発生するリスクを考慮し、イスラエルを招待しなかったことには理解を示す立場です。

個人的にはそれよりも、イスラエル不招待を理由に、日本を除くG7の駐日大使が式典出席を拒んだことを悲しく思います。

政治的立場があるのは重々承知していますが、この日だけは、原爆犠牲者に哀悼の意を表し、世界平和のために立場や利害を超えてほしかったと思います。
そのために、長崎を訪れるべきではなかったのかと考えています。

原爆を作る人々よ!平和をつくる人々よ!

さて、私達起草委員会をはじめ、長崎市が推敲に推敲を重ねている長崎平和宣言。
ぜひご一読いただきたく、こちらで紹介いたします。

「原爆を作る人々よ!」は、被爆者であり詩人・福田須磨子さんの詩の冒頭部分です。

それに対応する形で後半に「平和をつくる人々よ!」とあります。
実はこの部分、起草委員会で素案を検討しながら出た意見が集約された形になっています。

私達は皆「平和をつくる人々」です。
宣言文には、平和をつくる人々への呼びかけに続き「一人ひとりは微力であっても、無力ではありません」と述べています。

これは、核兵器廃絶の署名活動をしている「高校生平和大使」のスローガン『ビリョクだけど、ムリョクじゃない』からきています。

だけど私は「微力であっても無力ではない」とはあまり言いたくありません。
だからこそ、こう伝えたいと思います。

謙遜せずに、力をつけましょう

知性と理性で、真実を見極める力を。
人の心の痛みや傷に寄り添い、決して見捨てない力を。
葛藤や矛盾を抱えながらも、落としどころを見つける力を。

私はそういう力をつけて、周囲の人々のため、そして社会や世界の平和と安穏のために力を使っていきたいと思っています。

これからも引き続き、様々な形で平和活動を続けていきます。
ぜひ、応援し続けてくださると嬉しいです。

最後に、日向灘および神奈川県西部で発生した地震で被災された方々が一日も早く日常の生活に戻れることを心から願い、結びといたします。


2024年8月9日
被爆79年の日に

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