【動画付き】Bill Evans のインタビュー動画を見て現代のミュージシャンが学ぶべき事。
みなさんこんにちは(●^o^●)
ジャズピアニストのゆうこりんです(*^▽^*)
突然ですが、世の中便利な時代になりましたね(・_・;)最近はネットの音楽配信サービスにより豊富な音源を簡単にチェックできる時代になりました。私が高校生のときは近所の図書館でCDを借りてMDに焼いたり、ディスクユニオンで自分のお小遣いと相談しながら安いCDを買ったり、ヤフオクでお目当てのCDを少しでも安く手に入れるために随時価格の推移をチェックしたりと、良質なジャズのCDを手に入れるのに色々苦労しました。それが今は携帯一つでジャズの名盤を簡単にチェックできるのですから(・_・;) (これにはメリット、デメリットがあるので今度話したいと思います。)
Youtube等の動画配信サイトでも海外のアーティストのインタビュー動画、エクササイズ動画、練習法や精神論について語った動画も沢山見る事が出来るので、いとも簡単に良質な情報が手に入る時代になったと思うこの頃です。( ;∀;)それと同時に、非常に質の悪い情報(例えば明らかに間違った練習法について説いたり、ジャズについて間違った情報を教えたり)を星の数のようにみます。情報化社会、質の悪い情報と価値のある情報を見極めて、自分の成長の妨げにならないようにと思う今日この頃です。
今日ご紹介する動画は歴史的なジャズピアニストのビルエバンスのインタビュー動画の一部です。インタビューワーはビルエバンスの兄で、エバンスの音楽についての考えをピアノの演奏も含め約一時間程収録されています。今回はその中で特に印象に残ったシーンがYoutubeにあったので、その部分を紹介し、皆さんとに自分の考えを述べたいと思います。
以下、下手くそではありますが、ゆうこりんの和訳です。
“私は自分が知る中で最も素晴らしい地位に幸運にも就いているが、今でもNYCに来た時にどのようにして成功するか、ジャズミュージシャンとして生計を立てるかを自分に問いかけていたのをのを覚えている。自分がやるべき唯一の事は音楽を大事にする事だという結論に最終的には辿り着いた。クローゼットの中でさえ、真剣に取り組んでいれば誰かが扉を開けて、やあ、君を探していたんだと言うだろう。これが僕の音楽に取り組む姿勢で、無理に扉を開けようとはしないー” 抜粋
このインタビューを初めて見た時に私は非常に感銘を受けました。
この話を自分なりに3つの事にまとめてみました。
1.ビルエバンスのような偉大なジャズピアニストも、駆け出し当初は、自分のプロモーションについて悩んでいたという事。
2.成功のためには愛する音楽に情熱を注ぐ事が最も大事だと考え、練習を鬼のようにやった。
3.誰かが自分の才能に気付いてくれる。無理にプロモーションをしようとはしない。
私は特に2、3つ目の、自分の部屋にこもり練習に専念するという事に非常に感銘を受けました。そしてこれは自分のモットーであるのですが、私は昔から本当にピアノが上手であれば成功すると信じていたので、この動画を見た時に、エバンスのような偉大なピアニストも同じことを言っているんだから本当だと確信したのです。
極端な話キースジャレット並にピアノが上手ければ、どこのジャズクラブに出演しようが、何かのコンテストの賞を受賞しようが、有名な音楽大学を卒業しようが、有名なレコード会社と契約しようが、関係ありません!!
特に昨今のジャズミュージシャンはSSN等でのプロモーション、テレビ、ラジオ、雑誌、その他メディアに露出し知名度を上げようと、皆こぞって涙ぐましい努力をしていますが、私たちはこのエバンスのインタビューから何か学べるものがあるのではないでしょうか?
時代が違うじゃないかと思われるかもしれませんが、エバンスの時代も多くの若者が名刺を作り、夜な夜なジャズクラブに通いつめ、ジャムセッション等で、他のミュージシャンと交流をしていました。エバンスの言っていることの本質は変わらないと思っています。
コロナ渦で練習が沢山できる環境にある中、また一から自分を見つめなおし本物のアーティストになる為に練習に専念したいと思う今日この頃でした。
【完】
写真:名盤 Portrait In Jazz のジャケット表紙。余談だが、エバンスはこの真面目な顔からは想像つかないが、ドラッグの常習犯だった。歯の多くが失われ、笑う事を極力しないようにしていたので、ジャケットの多くは真面目な顔を写したものが多い。
ジャズピアニスト 二見勇気
Youtube - Yuki Senpai
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