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ユーコン川を2人で下る①出発の町ホワイトホースへ

2005年6月~7月 カナダ ユーコン準州のホワイトホースからアメリカ アラスカ州サークルまで、ユーコン川を夫婦でカヌーを漕いで下った。ガイドはつけずに2人だけで。私たち夫婦の大切な大切な記憶。

ユーコン川(Yukon River)は、カナダのユーコン準州とアメリカ合衆国のアラスカ州を流れてベーリング海に注いでいる河。全長3185km。

Whitehorseから国境を越えCircleまで。長いユーコン川の半分足らずくらいを下る
引用:HPAlaskaOceanObservingSystemに加筆

ホワイトホースには、カナダ西海岸の大都市バンクーバーからバスで行ったのだが・・

カナダ バンクーバー 長距離バスGREYHOUNDのターミナル

ホワイトホースまでバスで2泊3日。
どう座っても尻が痛くなった。

途中のドライブイン
ここに立ち寄ったトラッカーたちのトラッカーキャップが
映画Carsに出てきそうな景色の中にいる

バス中で見た映画はほぼ忘れてしまったけど、パイレーツ・オブ・カリビアンだけ覚えている。

原野の中をグレイハウンドは進む
道路わきにバッファロー。草食ってた。

3日目の朝、ホワイトホースへ到着。公園のベンチで3日ぶりに横になって寝た。公園のすぐわきを目的のユーコン川が流れていたがこの時は横になる方が優先だった。

起きてユーコン川を見に行く。緊張してくる。

ホワイトホースのKANOE PEAPLEにカヌーやその他機材を借りに行く。ここではサークルまでの中間の町ドーソンまでカヌーを借りることができる。ドーソンに到着したら雑貨屋さんにカヌーを預けて乗り捨てればよい。そこから先は、別の※アウトフィッターのカヌーを借りる。

他にもライフジャケット、フードバレル、クーラーボックス、椅子を借りた。全てカヌーに積み込みやすいサイズだった。ほかには川地図や、熊用催涙スプレーを購入。
テントやシュラフ、その他キャンプ道具は、自分たちで担いでここまできた。
このお店のすぐ裏にはユーコン川が流れている。そこからすぐにでも出発できる。

※北米では、こういうアウトフィッター(outfitter)と呼ばれるショップが、冒険のベースとなるような街にはよく存在していて大自然の中に入る人々をフォローしてくれる。ここではカヌーだったが、ほかにもMTB、モーターサイクル、クライミング、釣り、4×4など、土地の風土とジャンルに応じて様々なアウトフィッターがある。

店員さんにもらったスイカを店の前で食べた

次のカーマックスまで街はないので、食料を買い出しにスーパーへ行った。

カートをそのまま押して帰った。もちろん返しに行った。
パッキング完了
ふーーっ緊張してくるー
出発!

6月2日 出発。笑っているけど、緊張している。

ふと、横を見ると川岸を走りながら声をかけてくる人がいた。
「Five Finger Rapidsを知ってるか!!?」
「知ってるで!!」
「Keep rightだぞ!!」
「ありがとう!!知ってるで!!」

この川旅の途中、1か所だけ大きな瀬があってそれがFive Finger Rapids(五本指の瀬)という。愛犬ガクとユーコン川を下った野田友佑さんの本にも書かれている瀬。
それを二人で越えるのが緊張の原因。
この瀬に関して皆がいうことは一つだけだ。
"Keep right"「右を行け」
どんな瀬なんやろう・・・

と考えているうちに、漕ぎ進み、最初のキャンプ地を決めて上陸した。

最初のキャンプ地。川っぷち。これでも夜。Midnigutsun

このころは、まだ白夜に慣れてなくて、
「いつも昼間って変やな~。まあでもいろいろ準備しやすいしええか。」
ぐらいにしか思っていなかった。
けど、旅の後半は飽きて闇が恋しくなるのだった。

チルクートというホワイトホースのビール。ぷはー。

画像右端に移っている青いものがフードバレル(樽)。食料及び食べる時に来ていた服はすべてその中に入れて、50mくらい離れて設置したテントに寝に行くのが基本的な熊対策。

まず食べ物のにおいの方に熊が行くから?
熊に対する時間稼ぎ??
熊は人間のにおいも感じてるよな、きっと。

少しびびりながらユーコンでの初キャンプ。
空はずっと明るいまま。

続く

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