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モロッコの横断歩道は命懸け
モロッコの道路には、ほとんど信号がない。
これは他の国でもよく見られる光景ではあるが、今回、モロッコの大都市カサブランカを1人でよく散歩していた私は、何度も「ひやっ」とする思いをした。
小さな道では信号どころか横断歩道すらないことが多いが、そこはまだ問題にならない。真の試練は、広い道路を渡るときだ。
正確な距離は分からないが、道幅はおそらく50mほど。さらに、大きな交差点でも信号がない場合が多い。
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そんな広い道路を、ものすごい勢いで車がビュンビュン走り抜けていく。
たまに信号があっても、歩行者が赤信号を渡るのが当たり前なら、車も平気で信号無視をしてくる。歩行者優先という概念は、この国にはないらしい。そして全く信号が役に立ってない。
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スピードの速い車が予測不能な動きで行き交う中、命懸けで道路を渡らなければならない。
周りを見渡すと、地元の人々は平然と道路を渡っている。
ヨボヨボのおじいちゃんですら、少しも焦ることなく、車が交差する中を悠然と歩いている。車が目と鼻の先を通り抜けても、びくともしない。
それに比べて私といえば……
1. ひとつひとつ車を止めてゆっくり渡る(完全に大迷惑)
2. 誰かの後ろにピタッとくっついて渡る(不審がられる)
3. 意を決して猛ダッシュで駆け抜ける
どの方法をとっても、地元の人々のような『平常心』で渡ることはできない。
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どうしてみんな、あんなにも平然と渡れるのだろう。
道路を渡る人々が、悟りを開いた仙人に見えて仕方がない。