桜内梨子のソロ曲を通した彼女の物語
初めまして。ゆーこのです。
簡単に自己紹介をすると僕は異次元フェスのWATER BLUE NEW WORLDという曲に惹かれて本気でAqoursを知りたい、そう感じてラブライブ!サンシャイン‼︎にというコンテンツに入り、劇場版を経てサンシャイン‼︎を本気で追いたい。そう思って今まで全力で追ってきました。
今回は僕にとってその中でも特に大切な存在である梨子について書かせていただきました。
ソロ曲4つを通して梨子がAqoursにもらったもの、そしてその先で生まれた梨子だけの物語、仲間への想いと自分の夢へと向かう熱い気持ち、初めて見た時は正直梨子の成長に驚かされました。あまりにもこの子が本当に凄すぎて。それらを述べさせていただきます。上手く文字に出来ているかどうか自信はありませんが、どうかよろしくお願いします🙇🙇🙇
Pianoforte Monologue
僕の中で梨子の物語は「これまでの物語」1曲と「これからの物語」3曲に分かれているように捉えていて、「これまで」を歌ってくれたのがこのpianoforte Monologueです。 Aqoursとの日々の中で梨子が感じたもの、そして いろんなものをくれたAqoursへの梨子の感謝の気持ちがたくさん詰まっています。その歌詞を僕なりの見解で解説していきます。
流れ出した音→これは日々の中で梨子が感じた新しいこと、それとAqoursのみんなの存在を表したものだと思います。
勿論その音は綺麗なものだけではないです。言い方は悪いかもしれませんが不器用で妥協なんて出来ない、どこまでも泥臭く足掻く真っ直ぐなAqours。綺麗さだけではないんです。勿論それこそがAqoursの魅力なんですが。そして過ごした日々全部が輝きだと最後に気づくことができたけど、それでも悔しい思いもまた残っているはずです。閉校から守るという「1番叶えたかったこと」を叶えることが出来なかったのですから。綺麗な思い出だけが残ったわけではないのです。でもそんなAqoursだからこそ良かった。今の梨子はきっとそう思っているはずです。
「私もなれてるのね」←梨子にとって安心できる場所はAqoursであることが読み取れますね。綺麗さだけではない思い出の中でも梨子を優しく包み込んでくれるような場所でした。
そしてAqoursでの生活の中で今までの梨子が知らなかった世界を知って、そこでいろんな夢が生まれ色や形も変わり、いろんな涙も流しました。綺麗さだけでいいがむしゃらに足掻いてきたそんな日々だからこそ梨子はよりもっと強くなったのかもしれません。
あの日→千歌にスクールアイドルを誘ってもらったあの瞬間のことだと思います。後にPURE PHRASEの紹介でも述べますが、梨子は殻に閉じ籠るよりも本当は昔からずっと知らない世界を知りたいと願っていたような気がします。ですが1人ではそれが怖いと感じていた。けれどそこへと連れ出してくれたのが「高海千歌」という存在だったのだと今の成長した梨子だからこそ気づくことが出来たのかもしれませんね。
かつては1人では怖かった。でも今はどうでしょうか、確かに鍵盤の前に立つのは梨子1人です。ですが離れていてもAqoursがいつも梨子の心の中にいます。想いはひとつですから。
1人では怖くても今の梨子の中にみんながいるから彼女は恐れず挑戦できるのです。
幻日のヨハネのリコもそれは同じです。いろんな人と繋がりたい、でも怖い。初めて心の底から信頼できるあの8人と出会えることができたから街に残ることができていろんな人と打ち解け合うことができた。ひとりじゃないんです。リコも梨子もみんながいるから踏み出すことができる。そう思います。
私を待つ場所へ→久しぶりに1人で立ったピアノコンクールで梨子のシーンのことではないでしょうか。千歌が1期の10話の最後に言いました。「私待ってるから どこにも行かないって ここでみんなと一緒にいるって約束するから。」このシーンを見れば分かりますね。そしてみんなが梨子の成功を祈って8人とは別のステージに立ちました。そこでもやはり梨子は緊張したはずです。人間ですから。しない方がおかしいんです。けれど勇気をもらえているから立ち止まらず梨子は踏み出すことが出来ました。高校に入学してからコンクールで弾けなくなってしまったあの時とみんながいる今の梨子は違いますから。
ここから終盤にかけて梨子のピアノについてよく語られます。誰に向けて弾くのか?自分を強くしてくれたAqoursに向けてです。話を戻します。
「あやす」という言葉は子供をあやすなどの優しい表現でよく使われますよね。梨子にとってAqoursが安心できる場所であったようにピアノを通して今度は梨子がAqoursを優しく抱きしめたい、その気持ちを込めてピアノを弾いているからこそ「そっとそっとあやすように」という表現が使われているのだと思います。
「アルペジオ」→音楽の演奏方法の1つですね。低い音から高い音へと順番に出していくことなどで使われるそうですね。Marine Border Parasolの歌詞を思い出してください。「空にスーッと溶けちゃった 自由ってこういうコトさ」カモメがどこまでも高く飛んでいくのを見て自由とは何か気づくのかと同じように、低い→高い=自由になれるというのを表現しているのだと思います(わかりづらい表現ですいません🙏)。Aqoursとの日々の中で梨子が殻に籠ることなく自由に羽ばたくことができるようになれたと、その気持ちも込めて弾いているのではないでしょうか。
先ほど述べたように梨子を強くしてくれた、また安心させてくれたAqoursに対してピアノを通して恩返しがしたいと思われる歌詞がたくさんあります。ここは僕が語るまでもありません。梨子の真っ直ぐな想いがそのまま歌詞に乗せられていますから。Aqoursがいないと梨子はダメだった、そう言いたいのありません。ただ梨子にとって今の自分があるのはAqoursのおかげであると、大げさ過ぎるぐらい心の底から本気で思っているからこそこの歌詞を送ることができるのだと思います。
もちろん言葉でも伝えられます。Thank you, FRIENDS‼︎という曲はそんな曲ですから。では何故ピアノなのか?ここも一期の10話の最後で語られました。少なくともこの頃の梨子にとってピアノはこの街や学校やAqoursのみんなと同じぐらい大切にしているものでした。そしてそれだけ大事なピアノを今こうして弾けているのは誰のおかげなのか?梨子はAqoursのおかげだと心から信じています。だからこそ今の梨子の想いを伝えられるのはAqoursと同じぐらいに大事な「ピアノ」なんです。それだけ大事なピアノを今こうして弾けていることが梨子にとってこの上なく嬉しいはずです。だから何度伝えても伝えきれないぐらい大きい仲間への想いを込めてピアノを弾き続けるのでしょう。
一般的に曲のラスサビは1番をリピートすることが多いですがこの曲は2番をリピートしました。これは強調の意味も込められているんじゃないかなと思います。同じことを2度言う歌詞は特にそれが多いので。2番のこの歌詞を強調しているのはそれだけAqoursのみんなに感謝しているから。そんな出会いを心の底から喜んでいるんです。
そして「本当」という言葉を1番最後の歌詞で使いました。信じて欲しいと本気で願っているからこそ、この言葉を使っているのではないでしょうか。この曲を聴けば聴くほど彼女の Aqoursのみんなへの想いが痛いほど伝わってくるはずです。
2期12話で「この道で良かったと証明したい、今を精一杯、スクールアイドルをやりたい。」
こう言ったのもここまで自分自身を強くしてくれたAqoursへの恩を感謝だけでなく、形として返したい。もちろん他にも勝ちたい理由はあったと思いますがそんな気持ちも含まれていたような気がします。後の「梨子が描いた夢とは?」でもお話しますが誰かのためにより強くなれるのも梨子の強さだと思います。
ここまでが梨子の「これまでの物語」です。この曲から梨子の仲間への熱い想いが伝わってきますよね。では次に梨子が新たに描き始めた「これからの物語」、その一歩目であるPURE PHRASEについてお話していきます。
PURE PHRASE
Aqoursとの日々の延長線上でできた梨子だけの新しい物語。梨子の話もしますが、今の梨子とAqoursは切っても絶対に切り離せない関係にあるので梨子だけでないAqoursの話もここからはかなり多くなります。梨子がAqoursにもらってきたものはたくさんありますから。そのことを大事にしている梨子も気持ちが詰まった曲です。
Aqoursとの日々で梨子は心の中で彼女だけの新しい世界を描き始めました。Pianoforte Monologueの1番Bメロの歌詞に戻りますが、本当はずっと梨子の中で眠っていた熱い願いが日々の中で解き放たれました。だから今こうして新しい世界を描き始めることができるんです。
ああどこだろう どこだろう?←梨子の思い描いた世界(夢)が分かっていてもそこに向けて何から始めたらいいのか分からない状態にあるのではないかと思います。それでも大丈夫、むしろそれが良いんです。Aqoursも迷いながら走り続けることでしか輝きを見つけられなかったんですから(劇場版で梨子が千歌に海岸で会話したシーンを少し参照)、またこの曲の鞠莉と梨子のパートの歌詞を見ていきましょう。
迷いながらのAqoursにしかない力がありますから。走り続けなければ見つけられないという自分たちの不器用さをも「助走」という力に変えてしまうんです。また迷うからこそ正解の形もたくさん、そこには無限の可能性が秘められています。
再びAqoursの話になります。Aqoursとの日々の中でたくさんの願いが生まれました。輝きたい、スクールアイドルを始めたい、学校を救いたい、浦の星の名を残したい。3年生がいなくなってま6人としてのAqoursでまた新しく始めたいetc...
そして今この瞬間を何よりも大事にするAqoursにとっての今願っていること=「夢」だと僕は思うんです。1番の夢(願い)は叶えることが出来なかったけれども、たくさんの夢の「欠片」を集めて叶えることで最終回で浦の星という学校の名を刻み込んで求めていた景色=「輝き」が何なのか見つけることがました。足掻いて足掻いて足掻きまくったその日々の全てこそが私たちの「輝き」だったんだと、やっと気づくことができました。
話を戻します。この歌詞の「求めてた景色」=「輝き」のことを指しているのだと思います。それは今の梨子もきっと同じです、梨子もAqoursと同じように、でも梨子だけの新しい夢の欠片をたくさん集めて「次の輝き」を探していくんだろうなと思います。
また再びAqoursの話になりますが僕の中で限界までやったのがMIRACLE WAVE、それでも届かないものがあった。なら今のAqoursがあるのは何故か?それはその限界すらも越えようと思ったから。限界のその先、それが今のAqoursです。
限界だと思ったその瞬間こそがむしろ「新しい」スタートなんです。逆境に立たされた時に更に強くなれるAqoursですから。これも梨子がAqoursからもらったもの。今の梨子もまたAqoursと同じ姿勢でいたい気持ちが伝わってきたように思います。
スクールアイドルを始める気なんてさらさら無かった梨子にとって全くの未知の世界。みんなのおかげで踏み出すことの出来た梨子自身の中に芽生えた強い勇気、願いを叶えて嬉し涙、叶えることが出来なかった悔し涙。それら全ての日々が今までの梨子が体験したことのなかった世界を教えてくれました。何度も言いますが梨子はそんな世界に連れて行ってくれたAqoursのみんなに心の底から本気で感謝しています。
「魔法?」←ラスサビでは「魔法!」に変わります、ここの「?」とはこの出会いが梨子にとって未だに信じられないぐらい楽しくて嬉しいからなんじゃないかなと思います。もしもこの出会いがなかったら、Aqoursのいない全く別の未来の自分自身を想像すると淋しくなってしまいますよね。それだけAqoursとの日々が梨子にとって濃いものでしたから。
そんなAqoursのみんなに梨子自身の「これから」のことを「歌」で伝えたい。Pianoforte Monologueの最初の歌詞を思い出してください。
「私の中流れ出した音がたくさんあるの」
Aqoursとの思い出が梨子の歌の中に流れ込んでいます。Aqoursにもらったものを胸にもって梨子はこれからも歩み続けていく。自分に知らない世界や夢をくれた、そして強くしてくれたAqoursのみんなに向けて今度は「これからの私だけが見た世界(自分)や夢」を見て欲しい。仲間に向けて熱い想いを持つ梨子にはその気持ちが詰まっています。でもそれを伝えるには梨子の夢が成熟して、新しい世界(自分)に出会ってから。今はまだ心で描いたばかり。だからそれまでは「秘密」にしておきたいという意味が込められているのかなと思いました。
1人で歩き始める梨子、もう不安や怖されはない。でもAqoursで過ごしてきた毎日のように一緒に前を向ける人がいればもっと楽しいと思う気持ちもある。それは花丸やルビィも同じです。
梨子も1人で歩いて行けるけど毎日夢を語ってくれる人、そう、「高海千歌」のような人が側にいてくれたら梨子にとってやっぱりもっと嬉しいのではないでしょうか?
1番と同様、これも梨子がAqoursからもらったものだと思います。迷いながらも前を向いて走り続ける、本気で走り続けたその先に輝きが見つかると。未来でキセキが起こると信じて走り抜けてきたあの時のAqoursのように。そしてそれは今の梨子も同じです。今もずっと未来を信じる力を掴んだまま走りたい梨子の気持ちを歌詞に載せたのだと思います。
負けない、諦めない、未来を信じる想いがあったからこそ今のAqoursと梨子がある。一瞬一瞬の時間を大切にするAqoursと梨子にとって小さい大きいは関係ありません。Jump up HIGH!!の歌詞を思い出しますね。今を強い想いで生きているからこそ全部がかけがえのないもの。これからもそのことをずっと忘れないことを自分に言い聞かす歌詞なんだと思います。
Pianoforte Monologueの「心の熱い願い」とはこのことではないでしょうか?本当はやってみたい。そんな気持ちも梨子の中にあったのではないでしょうか?かつては踏み出す勇気を持てませんでした。それから Aqoursと出会い、いろんな世界を知った梨子が今では「知りたいもっと!」と本気で思えるようになりました。これも1つの成長ですね。「もっと」←この言葉が本当に僕は大好きです。Aqoursに出会えてから新しい世界を見るうちに、梨子だけが求めた新しい世界を知りたい。その世界に足を踏み入れることを今は恐れるどころか楽しみにしていますから。
そしてそこで梨子の叶えたいことをみんなに伝えたい。これもまだ「秘密」にしておくけどいつかは知って欲しい。その気持ちを込めて「今」は誰に送るわけでもなく1人でそっと願うように奏でるのだと思います。
「どこだろう?」という言葉を普通不安は付き纏いますよね。この曲の最初の解説で述べたように梨子の思い描いた世界に向けて何から始めたらいいのかも分からない迷いながらの状態ですから。
でも今までのAqoursと同じように今の梨子なら不安や怖さすらも楽しい気持ちへも変えてくれます。何度でも言いますがそこにいるのは梨子1人でも「ひとりじゃない」ですから。気持ちはいつも繋がっているからこそ乗り越えられる、想いはひとつです。
改めて見返しましょう、ずっと変わりませんよね。
「今の私だから言える」 本当にその通りなんです。決勝戦前に「この道で良かったと証明したい」と言い、優勝することで証明してみせました。今の梨子だからこそ言えるんです。「…」と言い溢すような表現に梨子の切実な想いが感じられます。
ラスサビで1番では疑問系だったのが「!」に変わりましたね。成長してきたけれどそれを「優勝」することで彼女たちは形として証明してみせました。だから今の梨子だからこそ確信を持って言えるんです。
また所々で使われる「魔法」という表現に触れていきたいと思います。2期の5話の最後に梨子は善子にこんな台詞を言いました。
3rdのラブライブ!優勝後の幕間映像でも改めて言ってくれました。
「魔法」という表現をしていますがこの出会いは決して偶然なんかじゃなくて、千歌の力と梨子の眠っていた熱い想いが引き寄せられたからだと思います。ルビィも「隠された力がたくさんあるかもしれない」とそれを証明してみせた。全て偶然なんかじゃなくて必然なんです。
幻日のヨハネでもそうです、9人がまたああやって揃って笑い合って。きっとその出会いも偶然なんかじゃないんだと思います。それぞれがもっとお互いを知りたい、ヨハネやリコやマリはずっと寂しさと闘ってきたからこそ特に勇気を振り絞って踏み出したかった。そんな想いがみんなと引き寄せられたんだと思います。
話を戻すと「魔法とは自分たちの持つ隠されて力」なんじゃないかなって。でも梨子はそんな眠っている力が具体的に一体何なのか、自分たちでもそれが分からない(もしくは気づいていない)からこそ「魔法」という言葉で置き換えてるのかなと僕はそう思っています。
1番の解説で述べたように夢の欠片を集めた時に求めていた景色=「輝き」が見つかります。そしてサビの歌詞の解説で述べたようにこれからの自分を「歌」で伝えたいと言いました。これから梨子だけの新しい夢の欠片が輝きへ、やがて新しい歌に変わっていく。「終わりが来てもまた、明日が来ることを知っている」。そんな未来に期待を寄せてこれから歩んでいく梨子を表現したものかなと思います。
Love Spiral Tower
この曲は先の分からない未来に好奇心や期待を「恋」で比喩して表現した曲になっています。それと予め言っておきますとこの曲の歌詞にある「恋」とは梨子の「夢」のことだと僕は解釈していて、今回はそれを基準に解説していきます。
描き始めた新しい世界へと踏み出していく梨子、好奇心のあまり焦りすら感じるぐらい夢中なんだと思います。梨子が本来ずっと望んでいた眠ってた熱い想いを今まさにこうして自由に駆け抜けられることが梨子にとって凄く嬉しいことなんだと思います。
夢を見ることになぜ背徳感を感じているのか?今の梨子があるのはAqoursがあったからこそ。そのみんなに伝えたい夢があるのにも関わらず、今まさに秘密にしている。いつか成長した自分を見てもらうことを楽しみにしながらまだ秘密にしていることに彼女の中で背徳感を感じているのかな?と思いました。
夢が始まったあの瞬間を思い出したい描写でしょうか?
人の感情って目に現れたりしますよね。千歌の想いと梨子の眠っていた熱い想いが繋がったからこそ梨子は今まさに夢を見ている。梨子が言った「見えない力で引き寄せられて運命のように出会う。」もちろん千歌の言葉があったからこそ梨子はスクールアイドルを始めたわけですが元々は2人の「想い」があったからこそ?→その答えはYes。繋がったきっかけも「想い」だからこそそれは「言葉じゃない」と言いたいのでしょうか。(語彙力不足ですいません🙏)
「螺旋の塔」=「梨子の物語」(2番のサビで詳しく説明します)、描いた自分(世界)に早く出逢いたい、最初の歌詞で述べた通り梨子の中で焦る気持ちを持つぐらいにはまだ夢へのスタートラインに立ったばかり。「会う」ではなく「逢う」であることにより強い想いを感じますね。
でもその中で「どこへ辿り着くの?」、「自由」など焦る気持ちの中に何が起こるか分からない未来に期待も抱いている梨子が描かれていますよね。
「仮想の愛」とは梨子が思い描いた世界、つまりまだそこへ辿り着いていない、だから「仮想」なのかなと捉えています。そして未体験HORIZONの歌詞を先程述べたように「正解がひとつきり」じゃないからこそ、そこへと向かう方法も「自由」で、「心がとろけそう」→そんな物語が楽しくて仕方がないのだと思います。
新しい物語にドキドキして、好奇心のまま梨子は走り続けて、梨子だけの秘密の夢を見ます。
Aqoursも今の梨子とそうですが冒険Typeの歌詞にある「いつも好奇心が人生のレーダー」ですからね。
1番で述べた通り、梨子とみんなの想いがAqoursを繋げてくれましたね、そして勝ちたい、輝きたい、私たちの存在を刻みたい、彼女たちの強い想いが「今」を作ってくれた。そんなAqoursにとって「中途半端」や「曖昧」という言葉は最も似合わないと思うんですよね。全部やりきる。それは今も走り続ける梨子にとっても同じです。
夢の終わりが来てしまうことをそれを嫌がる姿。ならば終わらせなければいい、これも梨子がAqoursからもらったもの。
一つ夢が叶えばまた新しい夢を描けばいい、Aqoursとの日々の中で梨子が描いた新しい世界の扉、それは終わらない梨子の永遠の物語、後ほど語る水面にピアノの歌詞を見れば言うまでもなくです。Yes!!だけ聴かせて?=終わらせないという梨子の意志をではないかと思います。
「螺旋の塔」とは結局何なのか?について触れていきます。螺旋階段を思い出しましょう。登り続けるんですよね、2番では「私が望む情熱」と言います。梨子にとってこれはどこまでも上に上にと目指して走り続けていくという意味だと思います。平坦な道ではなく螺旋の塔のようなどこまでも高みへと続く辛い道。これこそAqoursと出会うまでずっと殻にこもっていた梨子がずっと望んでいた情熱ではないでしょうか。Pianoforte Monologueの歌詞にある「ずっとずっと眠ってた心の熱い願い」、今ここではっきり分かりましたね。「知らない世界を知りたい」、でもそんな世界でも「螺旋の塔」のような辛い道を走り抜きたい。凄くないですか?梨子がこんなことを望んでいたのかもしれないと思うと。
殻を破り、Aqoursだけでない1人の桜内梨子としてやっと自分だけの夢を見ることができたからこそ、梨子の望むがままに自由に夢を見て欲しいですね。
怯えるのも悪くない、何が起こるか分からない驚きの物語も楽しめばいいんですから。未熟DREAMERの歌詞にもそうありましたよね。「甘い吐息」という表現から余裕を感じられますね。何度も言いますがこれも梨子がAqoursから貰ったもの、今の梨子なら怖いものなしですね。
梨子の物語を終わらせたくないという意志がここにも表れていますね。梨子がずっと望んでいた情熱=今まさに見ている物語はまるでFantasy→「幻想」的だと思えるぐらいに楽しいのではないでしょうか。PURE PHRASEの「魔法」という言葉を使ったように。
また「恋に恋をする」って「恋愛」という行為自体が好きになることを言いますよね。僕の解釈ではここで言う「恋」は「夢」と置き換えています。どういうことかと言うと梨子は毎日のように夢を語る「高海千歌」という存在から「夢」を見る楽しさというのを教えられたのではないでしょうか。自分も千歌のように真っ直ぐ夢を見続けたい。つまり梨子は「夢」を見るという行為そのものに恋したんじゃないかなって考えています。
ここから更に個人的な解釈が入るんですが、恋に恋する人って結構良くも悪くも自分勝手な部分があると思うんですよね。それって相手よりも恋という行為をしている「自分」が好きとも捉えることが出来ると思います。話を戻すと微熱の「ひそかに描いてる」= Aqoursのみんなにはまだ「秘密」にしているMy story→梨子がずっと願っていたどこまでも続く螺旋の塔(自分の物語=My story)のような「夢を見る」ことが梨子にも出来るようになったことで、そんな自分自身のことがちょっぴり(微熱)好きになったのでは?と思いました。流石にこの解釈には無理があると思いますが、あくまで僕個人の見解ですので。
感動したときも溜め息ってありますよね。ネガティブに捉えられがちな表現ですがもちろんポジティブな意味での溜め息も存在します。出逢いの中で想いが繋がった瞬間、新しい夢が始まった瞬間の喜びの溜め息だったりするなのかなと思います。
ラスサビは1番の歌詞と一緒ですので省略します🙏。僕個人としては今まで殻にこもっていた梨子がこれだけ自分の物語を夢中で追いかけていることが本当に嬉しくて凄いなとそんな気持ちでいっぱいです。
Aqoursと出会って梨子は新しい夢が生まれましたがそこに至るまで梨子は「変わった」のではなく、眠っていた情熱が「目覚めた」のだと思います。本当はずっと梨子の中にあったんです、「胸に眠る輝きめざめる前のチカラ」WONDERFUL STORIESの歌詞にもあるように。そんな梨子を呼び覚ましてくれたAqoursのみんなへの熱い想いと梨子の物語の更にその続き。「水面にピアノ」についてお話していきます。
水面にピアノ
梨子が走り続けたその先で見た彼女自身の成長と新しい自分と世界、そしてみんなへの想い。梨子の中で進化していくものとずっと変わらないものを感じさせる歌詞が詰まっています。
これからまだまだ変わっていく梨子の夢の色や形、そんなことを思いながら波を見つめ考える梨子でしょうか。
千歌のナミオトリフレインをの歌詞を改めて見たました。波を見つめても答えはないんです。それは梨子も同じなのではと思います。答えは胸の中に、つまりAqoursと過ごしてきた出会いに答えがあるんだと思います。走り続けることでしか見つけられないのが答えです。だからこそこれからもまた新しい自分に向けて前に進んでいくしかないんです。本気で走ってきた先に、いつも答えがありましたから。
またこの曲を聴けば梨子がどれだけ成長したか分かるはずです。後に梨子の中で「叫びたいほどの覚悟」も生まれそうになってますから。それでも自分を「小さな存在」というのは常に挑戦者であり続けているからではないでしょうか?たとえ自分が小さな存在だろうと挑み続ける、出来るかどうか考える前に動くAqoursとどこか似ていますよね。大事なのは踏み出す勇気。ピアノに復帰した時、梨子はそれをAqoursにもらいましたね。
迷いながらでも今の先(未来)に輝きが見つかると信じて走り続けるのはAqoursと一緒にいた頃から、そして新しい夢と世界を描き始めたPURE PHRASEの時も、そして今もずっと変わりません。むしろ疑問形の「?」から「信じてる」になったのは「未来」を信じる力がより強いものに変わったからではないでしょうか。
そして信じているものはもう一つ、Aqoursのみんなのことです。気持ちはいつも繋がっていますよね。想いはひとつ。
再び「波」の意味を探るためにナミオトリフレインの歌詞について触れていきます。
リフレイン→繰り返すなどの意味=「また始めよう」という歌詞に繋がりますよね。ナミオト→「新しいことや夢」ということだと思います。
走り続ける中で梨子の中にまた新しいことが「音」として流れ込んでいきます。ここはラスサビで再び解説していくので一旦置いておきます。
「奏で続けよう」という梨子の意思を見れば分かる通り、どんなに変わろうとユメ追う情熱はAqoursも梨子もこの先ずっと変わりません。
そしてそんな走り続ける梨子の中に今もずっと残り続けているのがAqoursみんなの「音」。Pianoforte Monologueの「私の中流れ出した音がたくさんあるの」という歌詞を見れば分かりますね。梨子が感じた世界と、みんなのことです。だから梨子の歌にみんなの「音」が「声」となり重なり広がっていくんです。
これが梨子が走り続けた先に得た今の力です。今までの梨子が叫びたいほどの覚悟を持ったことが今まであったでしょうか?梨子が今まで声を上げるほどの覚悟を見せたのはラブライブ!決勝前の「この道で良かったと証明したい!今を精一杯、スクールアイドルをやりたい!」このシーンですよね。ですがこの曲の歌詞では「知らない自分」と出てきました。ということは今の梨子はあの時以上の覚悟を持っているんです。一体どれだけ強い意志を持っているのか計り知れませんね。
誰に決められるわけでもない梨子が描いた世界、どこまでも高みへと続く螺旋の塔のような険しい道を梨子の望むがままに走り続けます。
この歌詞を思い出せば梨子の進む道がたとえAqours一人一人の道と違う場所だったとしても大丈夫だと思えますよね、どこへ行こうと梨子の中の大事なひと、そんな人たちから貰った大事やもの(「あきらめない未来」も打たれても何度も立ち上がってきたAqoursにもらったものの一つですよね)があの時から今もずっと梨子の中に残り続けています。「いつだって」と「想いはひとつ」という歌詞を見れば分かりますね。これら2つとも2番では2度言ってますね(1番では「いまだって」)。それだけ強く信じているのが歌詞に表れています。
「青」って炎でいえば1番温度が高い色ですよね、だから「青い鼓動」というのはどこまでも熱い梨子の情熱を表したものだと僕は思います。衣装の色も今までのサクラピンクの衣装とは違い、青色がベースになっています。話を戻すと元々穏やかな性格の梨子から叫びたいほどの覚悟が生まれようとするぐらいですから納得できますよね。「終わらせはしない」という歌詞からも梨子の覚悟の強さが伝わってきます。
また1番で触れたように梨子の中にみんなの音がずっと流れ続けている、だから梨子の歌はもう梨子だけのものではない「みんなの歌」なんです。繋がっているからこそ。
「青」というどこまでも熱い梨子の情熱での意味ともう一つ、青い空と真っ青な海とが溶けあったどこまでも青い世界という意味でしょうか、美しくどこか神秘的な世界を思い浮かばせますね。
この世界とはどこまでも青く透き通った、永遠に続く梨子の情熱かつ、もう迷いのない一直線な梨子を表したものではないかと思っています。つまりこれは梨子にとっての夢の本当の最後のゴール地点を指してるんじゃないかなと思いました。Aqoursも今の梨子も常に迷いながら進み続ける、ですがゴールまで辿り着けばもう迷うことはありませんよね。いつか梨子はそんな世界が見たい。もちろんそれまで果てしなく遠いです。そんな世界に辿り着くまで、そしていつかそんな世界で梨子はAqoursみんなのおかげで今もこうして弾けるようになった大好きなピアノと共に歌を歌い続けたい。そう願っているのかもしれませんね。
次の歌詞にいきます、梨子の物語なのに「一緒に」とはどういうことなのか見ていきます。
「さあ」というのにもどのような意味があるのか。「さあ一緒に」など人を誘うときに使われる言葉ですよね、誰に向けたものなのか、それはAqoursのみんなのことです。勿論そこにはいないです、でも見えなくても繋がっていて梨子の中に「みんなの音」が流れている。だからどんなに遠くても一緒。その梨子の中に流れた「みんなの音」を呼び起こすという意味で「さあ」という意味が使われているのではないかと思います。指揮者のようなものですね。
ラスサビですね、1番とは新しい「音」になるのから新しい「歌」になるのに変わっていますね。PURE PHRASEの最後の歌詞を思い出しましょう。「PURE PHRASE 夢の欠片 PURE PHRASE歌になってくよ」です。波の音=1番で述べた新しい“夢”の欠片で→梨子の中で「新しい音」に、やがてその音が梨子の「新しい歌」に変わっていくのではないかと思います。
「ユメを語る言葉から ユメを語る歌が生まれるんだね」ユメユメと繋がっていますよね。
梨子が夢を語り、見続けているからこそ新しい歌が生まれ、梨子の物語もずっと続いていきます。Love Spiral Towerで梨子が望んだものですね。
梨子の「とびっきりの何か?」とはまさに永遠に続く螺旋の塔のような熱い情熱。新しい夢から生まれる歌はAqoursのみんなと今もずっと繋がっています。「みんなの歌」ですから。だから梨子は走り続けられる、何度も言いますが想いはひとつです。
梨子が描いた夢とは?
ここからはあくまで僕の想像でしかありません。水面にピアノにおいて梨子は「秘密」という言葉を使いませんでしたよね。それは何故か、梨子の夢が成熟したからこそもう秘密にする必要がなくなったのではないか?と思います。もちろんゴールまではまだ遠いです。ですが梨子の中の大きな夢の一つが叶おうとしているのではないか、または今の梨子ならみんなに見せられる、秘密にすることがないほどの強さを持ったのではないかと思います。僕の思うたくさんの梨子の中の大きな夢の1つとは…
僕はこう思いました。そう感じた理由は「叫びたいほどの覚悟」が梨子の中で初めて生まれたのが「守りたい」という誰かに送る気持ちだったからです。だからこそ梨子が「夢」をずっと秘密にしてきたのではないかと思います。誰かを守るためにはもっと強くならないといけない。そう感じたように思えます。Pianoforte MonologueもPURE PHRASEも水面にピアノも梨子の物語だけど誰かに送る歌詞ばかりでした。
いつか強くなった自分の誰かを守りたいという気持ちを受けとめて欲しい、自分が守られたように今度は自分がみんなを守らせて欲しい。そういう意味もこの歌詞にもしかしたら含まれていたのかもしれませんね。
閉校祭の時の善子を手伝ったときも千歌を曜ちゃんとずっと側で支え続けてきたのも、梨子が彼女たちからたくさんのものを貰ってきたからこそ、梨子が彼女たちのために出来ることをしたい。そう願って行動してきたようにも僕は感じました。
Aqoursもそうでした、学校のために決勝で何がなんでも勝たなければならなかった。誰かのためにより強くなれる、これもまた梨子がAqoursから貰ったものなのかもしれませんね。
おわりに
これだけははっきり言えますが梨子の成長はまだまだこんなものじゃないです、「青さの果ての輝き」、その世界に辿り着くまで梨子はずっと走り続けていきます。夢が一つ叶ったのならまた新しい夢へと向かっていく。Aqoursも梨子もずっと一緒です。そしてそんな梨子が本当に大好きです。
余談ですがユニ甲のノンフィクション‼︎だってめちゃくちゃ感動しました。
スクールアイドルを始めたきっかけも最初は千歌に手を引っ張られて、そこでAqoursのみんなと出会って知らない世界やいろんなことを教えて貰えたけど今の梨子が他の誰かを照らす側になった瞬間を見ることができたのが本当に良くて涙が止まりませんでした。今もう夢を語る人を見ているだけでない、梨子自身が夢を語る人。そして「叫びたいほどの覚悟」の先に梨子が出会った知らない自分、そこで梨子だけが見た新しい世界に連れて行ってくれあげると言ってくれたんですから。他にも「あれもこれも欲しい」、こころのままに夢を追いかけ続ける今の梨子だからこそはっきりと言える歌詞があの曲には本当にたくさんありました。
そんな夢をずっと描き、そして求め続ける梨子が大好きでこれからもずっと応援していきたいです。目を離せばすぐに置いていかれちゃうぐらいにとてつもなく強い子です梨子は、凄いですよね。
以上になります。下手な文章に長く付き合っていただきありがとうございました🙇🙇🙇